森七菜&奥平大兼「君は放課後インソムニア」七尾市魅力熱弁

森七菜&奥平大兼「君は放課後インソムニア」七尾市魅力熱弁1

 俳優・森七菜、奥平大兼が15日、都内で映画『君は放課後インソムニア』(監督:池田千尋/配給:ポニーキャニオン)完成報告イベントを池田監督とともに開催した。

 漫画家・オジロマコト氏が『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて連載している同名作で今年4月からはTVアニメの放送も予定されている作品が原作。石川・七尾市を舞台に森演じる不眠症に悩む女子高生・曲伊咲(まがり・いさき)と奥平演じる同じく不眠症に悩む同級生・中見丸太(なかみ・がんた)の出会い、さらに、休部となっている天文部の復活へ向け活動していく。天文部の顧問・倉敷兎子役に桜井ユキをはじめ天文部のOG・白丸結に萩原みのり、クラスメイトには、上村海成、安斉星来、永瀬莉子、川﨑帆々花らがキャスティングされている。

 本作のオファーを聞いた時に、森は「驚きました。わかりやすく夢がかなったという瞬間ってあるんだなって」と、心境を。原作を読んでみて、「絶対嘘じゃないだろう、どこかであった話を描いていると思いました。私、高校生活を楽しむことができなかったので2人が楽しんでいる感じがしました」と、感じたことを。

 一方、奥平は「原作がある作品をあまり演じさせてもらったことがないので、丸太というキャラクターを演じるのか……と読んでいたんです。でも、出てくるみんなが個性豊かで段々惹かれました」といい演じるうえでは「主演なのでお芝居する時間が長かったのでそういうものでも楽しみでした」と、振り返った。

 七尾市での撮影へは、森は「楽しかったです。東京と違ってないものも多いですけど、撮影の休みの日には女子チームで遠くまでハンバーガーを食べに行ったりして。オジロマコト先生の再現率がどれだけ高かったのかというのを感じて。写真みたいにとらえていて、ファンとして聖地巡礼しながら撮影した感じがしました」と、気持ちも高まったそうで「正夢みたような気持ちで、ここに行ったことあるぞという気持ちになって。キャストの方々たが立つと不思議な気持ちになって」とも。さらには、市場に魚を食べに行くことも多かったといい「魚がいっぱい食べれるところがあって、休みのたびにその市場に行って!」と言いつつ、その市場の名前は忘れたそうだが、とにかく「市場といえばそこという場所なんです!」と熱弁を振るう。

 続く、奥平も、「七尾市に初めてうかがって、知らない土地でしたけど、いろんなところを歩きたくなる場所でした。時間があるときは散歩にブラーっと行ってました。いい意味で何もないところもあれば、のどかで心が癒やされる場所だなって」と、ロケ地の魅力を伝えていた。

 『世にも奇妙な物語』で共演したことがあるそうだが、お互いの印象の話題へ。お互い人見知りだそうだが、森は奥平へ「不思議なんです。もちろん常識の範囲内ですけど、目を離したらどっか行っちゃうんです。自分の世界観があった感じがしました」というと、奥平は「話をする機会がなくて、それぶりだったので、たどたどしくて。気がついたら仲良くなっていて、周りに助けてもらったかもしれません」とも。

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 ちなみに、池田監督は2人へ、「2人は天才だなと思いました。現場で話しながらやっていくんですけど、『やってみます!』と言ってくれて。『やってみよう』『やってみます』というやりとりを多くした気がします。今を生きるということをしてくれるんです。漫画の中のシーンをそこにまた生み直しているという感覚です」と、たたえると、森は「天才はいいですね」と笑みが浮かんでいた。

 初号試写をみたという奥平は「自分の中で言葉にできない何かがあると感じました。その瞬間をちゃんと生きていたと思いました。みんなで楽しんでいるシーンもありました。そういうのを感じて頂ける方にと思いました。アニメも放映されますが、アニメはアニメの良さと映画は映画の良さがあると思うので楽しんでもらえれば」と、感想とメッセージを寄せ、森は「高校生のキラキラした物語ですが、町を歩いている人でキラキラしている人もその人なりに悩みを抱えているのではないかと感じています。キラキラだけが、その人の人生じゃない。生きることのを肯定できる悩んでいることも含めて自分なんだと。悩みを抱えている人に寄り添って寄りかかってもらって眠れるような気持ちになれる作品ではないかと思います」と、メッセージを寄せていた。

 映画『君は放課後インソムニア』は6月23日より全国公開予定!

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