俳優・広瀬すずが10日、東京・有楽町朝日ホールで主演映画『水は海に向かって流れる』(監督:前田哲/配給:ハピネットファントム・スタジオ)完成披露試写会を大西利空、高良健吾、戸塚純貴、當真あみ、生瀬勝久、前田監督とともに開いた。
2021年に実写映画化もされた『子供はわかってあげない』で漫画賞を受賞している漫画家・田島列島氏の同名作が映画化。26歳のOL・榊さんと高校1年生の直達を中心に、曲者ぞろいのシェアハウスの賑やかな日常を描いている。広瀬は過去のある出来事から「恋愛はしない」と宣言する榊千紗役を演じている。
スリットからおみ足ものぞく黒のタイトドレスで登場した広瀬。広瀬自身珍しいというOL役だったが、「新しい挑戦でもありましたが、お仕事シーンがあまりなく、変に構えずできるかもと思って」という感触があったそうで、大西との年の差を意識した演技となることへも、「利空くんとの距離感も余り感じずに、楽しく演じさせて頂きました」と、気負いもなかったという。
撮影中のエピソードとして、本編にも出てくるという猫のムーさんがキーワードになったという。広瀬は「猫ちゃんが出てくるんですけど、生瀬さんの上に乗って一生動かないくらいの猫ちゃんが居たんです。生瀬さんの猫ちゃんとの距離の詰め方がすごい落ち着いていて、すごかったです!」と感じ入ったそう。一方、戸塚にはムーさんは「懐かなくて、気持ちが通ってなかったかな?しっぽも振ってくれなくて……」というと生瀬が「しっぽを振るのは犬だからね」とツッコミが入り、戸塚も大焦りだった。
一方、生瀬は本舞台あいさつに広瀬と立てて感無量という。これは広瀬のデビュー作のドラマで共演しているからだそうで「それからずっとじゃないですけどいろんな舞台に出たりとか、彼女の成長を見ている感じがして。とにかくかわいくて元気があって、やる気しかなかった少女だったんです」と、目を細めると、広瀬も「(デビュー作のときに)右も左もわからなくて、誰にも信用されていない状況のときに、こんなに向き合ってくれる先輩いるんだって感じていました。今回生瀬さんが出ると聴いて正直1番嬉しかったんです。こうして一緒に舞台に立てて嬉しいです」と返すと、2人感無量といった様子だった。
作品にちなんで“一生○○しない?”ことは?との質問が。広瀬は「気を強く居すぎないことです。そんなに気を強く生きているつもりはありませんが、すっごい気の強い榊さんになっちゃったなって。原作よりも、だいぶ気が強くなってしまって、そういうところに出てるんだなって思って。そこが気になった部分があって、いろんなところでいろんな人に謝っていて。でも気が強いでしょうね。原作の榊さんのように、マイルドにエンジンを切り替える感じに憧れています」と、自省していた。
高良もこの話題で「小麦やめるぞ、タバコやめるぞというんですけど、やめちゃうんですよね。舞台あいさつでも、緊張しないぞとか足を動かさないぞと思うんですけど、動かしちゃうんですよね」と、苦笑いしていた。
作品にちなんで、“ときめき”にちなんだものを、それぞれ発表。広瀬は“ダイニングテーブル”とボードに記していたが「一目惚れして1回買ったものが、新しいお家に入れようと思ったら入らないと言われて。そのときは諦めたんですが、また別に引っ越しをしたときにそのダイニングテーブルを入れようと思ったんです。そうしたら、1回目は入らないと言われて、どうしても諦められなかったので、別の業者さんに見てもらったらギリギリ入るかもしれませんと言われて入ったんです。何年かぶりにダイニングテーブルが使えると思って、その業者さんに握手をお願いしました」と、気持ちが沸き立った思い出を披露していた。
そして、広瀬から「愉快な仲間たちとシェアハウスを舞台に穏やかな時間が流れます。その心の奥には繊細な怒りや哀しみなど、いろんな感情があります。ですが、最後はきっとみなさんに寄り添ってくれるものになっていると思っています」と、メッセージを寄せていた。
映画『水は海に向かって流れる』は6月9日より全国公開予定!
※広瀬すず過去記事
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