俳優・天海祐希、田中哲司、速水もこみち、鈴木浩介、大倉孝二、『ドランクドラゴン』塚地武雄、でんでん、小日向文世が15日、東京国際フォーラムホールCで劇場版 『緊急取調室 THE FINAL』（監督：常廣丈太／配給：東宝）完成披露試写会を常廣丈太監督とともに開催した。
2014年1月より4シーズンにわたって愛されている“キントリ”の略称でも親しまれているドラマ『緊急取調室』（テレビ朝日系）。可視化された特別取調室で厄介な被疑者と対峙する、捜査一課の取調べ専門チーム・緊急事案対応取調班の活躍を描いている。天海は叩き上げの刑事・真壁有希子として曲者ぞろいのベテラン取調官たちをまとめあげ、事件の裏にある真実に迫っていく姿が人気を博している。そんなキントリが本作をもってシリーズ完結を迎えることとなり、最後の戦いは内閣総理大臣とのバトルを繰り広げる。
ステージは赤一色で彩られ、中央の大階段からフォーマルめにドレスアップしたキャスト陣が登場する豪華演出が。それでも天海は「華やかで派手なはずなんですけど、着慣れてなくて」と言いつつ、ゆるーいクロストークを繰り広げ、現場の空気感を会場に届け、観客たちも何度も爆笑しながら見守ることに。
シリーズを続けて9年で、初の映画化ということで、天海は「まさか本当に映画になるなんて、こうして形になると思っていませんでした。緊急取調室のち密さはスケールの大きなものになったと思います」と、魅力を。
続けて、9年間で築いてきた共演者たちとの関係性としては、「親戚のおじさんたちのよう感じです。とても頼もしくノビノビさせてくれる、一緒の方向を向いて作らせて頂いていて。共演者のみなさんと協力しつつ演じさせて頂きました。みなさんおかげで、ここまで演じることができました」と、丁寧にお礼していた。
本シリーズには、2018年2月に亡くなった俳優・大杉漣さん（享年66）も刑事の中田善次郎役で出演していた。大杉さんの話題も挙がることがあり、天海は今回の映画化で大杉さんも「やっぱり1番喜んでくださっているのではないかなと思います。キントリをやっているときは、善さん……大杉漣さんが居てくださると思って。離れている感じがしないんです。漣さんに恥ずかしくないように映画を務めないといけませんでした。すごく寂しい気持ちはもちろんあるんですが、居てくれた気持ちがあるのでそこまで寂しい気持ちはありませんでした」と、心境を。ここで大倉「でんでんさんお持ちなんですよね」とでんでんを促し、大杉さんからもらったという青のハンカチを披露していた。
ハンカチがくしゃくしゃで苦笑いする一同
そして作品でも行っている円陣アクションを披露し、作品のヒットを願って声をあげつつ、天海から、「完成いたしました。思えば井上由美子さんの脚本、常廣監督と9年同じ作品で歩んでこれたことを幸せに思います。9年間ありがとうございました。観続けてくださったみなさん、ありがとうございました」と、余韻の残るようなあいさつとともに、イベントを終えていた。
劇場版 『緊急取調室 THE FINAL』は6月16日より全国公開予定！
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