俳優・玉木宏(37)、吉沢亮(23)、中村達也(53)、女優・新木優子(24)が13日、東京・新宿バルト9で映画『悪と仮面のルール』(監督:中村哲平/配給:ファントム・フィルム)初日舞台あいさつを中村監督とともに開いた。
芥川賞作家・中村文則氏の小説が原作。この世に災いをなす絶対的な悪=“邪”になるために父から育てられた久喜文宏(玉木)。父が自分を完全な“邪”にするために、初恋の女性・香織に危害を加えようと企てていることを知り、父を殺害して失踪する。十数年後、文宏は顔を変え、“新谷弘一”という別人の仮面をつけ、香織を守るために殺人を繰り返していた。そして、文宏の過去を知る異母兄の幹彦や日本転覆を企むテロ組織が香織を狙い始めたと知った文宏は、ついに自身の背負わされた運命に立ち向かうことを決意するのだが……。
玉木は、撮影を振り返ってみて、各個人との撮影は多かったが全員での撮影というのはなかったということで、「みんなであまり思いを共有していないというか(苦笑)。不思議な気持ちです」と、率直な心情を口にして笑いを誘うことに。
撮影中には、玉木の熱望により、飛行機から自動車の中という原作と同じロケーションに戻してもらって撮影した部分があったそう。そこへ新木は、「撮影が終わった段階で、すごくこのシーンは素敵なシーンに成るだろうなと思って。さらに、安心に変わったというか本当に私が思ったままのシーンになったなって」と、より一層、世界観が深まる仕上がりに満足したそうだ。
一方の吉沢は、玉木とともに演技をしていくうちに心情などを共有できたいう話や、ともにプロモーションしてみて、「自然体というか、ナチュラルで、フランクな方だなと思いましたね」と、人柄に惹かれたそう。逆に玉木は、「年齢的には一回りくらい違いますけど、それを感じさせない堂々としたものがありますし、この仕事以前の吉沢くんの演技を観ていませんが、力強い演技をする方で刺激をもらえました」と、高評価。
イベント中盤には翌14日に38歳の誕生日を迎える玉木へ、サプライズバースデーが敢行。肉が大好きという玉木へ焼いた牛肉の肉塊約4キロとその周囲の静岡牛の焼肉をあわせて計4.5キロがプレゼントされるというものに。これには玉木も「いろんな仕事の現場で祝ってもらいますけどこれは嬉しいかも」とニッコリしていたが、「きのうこれぐらいの肉を食べているんです」とも漏らし司会者を焦らせることも。
その肉塊を見た感想をなぜか吉沢にパスもされ、「すごいなぁー。ジューシーなお肉がおいしそうだなぁー」と、心がいまいち乗っていないレポートに玉木から「ダメな食レポ(笑)」とダメ出しも。そこでお手本とばかり切り分けられた100グラムはあろうかという肉塊をほおばった玉木は、「すごい甘いですね。ものすごく甘いです」と、もぐもぐしながらレポートし場内を爆笑させていた。
映画『悪と仮面のルール』は新宿バルト9ほか全国ロードショー中!