俳優・芳根京子(26)が17日、東京・渋谷のSHIBUYA TSUTAYA内で写真集『京』(ワニブックス)発売記念イベントを前にメディア向けに取材会を開いた。
会場には30人を超える報道陣が詰めかけ、これに芳根は、「普段こうした取材は私個人ではなく、作品など背負うものがあってのものしかなかったので、個人のこうしたイベントにたくさん取材にきてくださっているというのが、10年間、自分なりに頑張ってきて良かったなと感じています」と、感激といった様子を見せる。
デビュー10周年を記念した写真集。本人の希望で2021年公開の主演映画『Arc アーク』でタッグを組んだ石川慶監督がプロデュースしている。その経緯としては、「10年という節目で出すなら、どういうものを作りたいかと考えたんですけど、自分でも挑戦的になものにしたいと思って石川さんに相談したんです」というところから始まったという。
そこで石川監督から提案されたのが、『女優の芳根京子と、女優の道を選ばなかった芳根京子が同時に存在していたら…』というテーマ。普通の20代女性としての素顔、女優としての横顔、喜怒哀楽などが切り取られるという企画で、「すごく面白くて、自分自身ではない、ドッペルゲンガーみたいな設定を頂いて」と、興味を引かれたという。
と、同時に、「すごく試されていると感じました。これは私の表現力にかかっているなと感じで。石川さんとともに2人3脚で戦わせて頂く感じでした。燃える……というか、やってやろう!!という気持ちになりました」と、突き動かされるものがあり、「見てください!と言える1作になったと思います」と、自信のほどを窺わせた。
都内や九十九里浜など関東近郊で撮影。苦労した部分として、いろいろアイデアを出しはしたものの「言ったはいいけど、“やるのは私だ”と思って(苦笑)」と、自身で撮影量を増やしたことに苦笑い。それでも決めたからには「普段見せていない、背中やおなかをお見せしたいと思って」と、気合が入ったという。「でも、そこまで鍛えていなかったんです。いつも七夕のイベントとかに、短冊を書くときに、“腹筋割りたい”ではなく“腹筋割れたい”と、勝手に割れないかなと思っていたんです。それで、この作品のために、努力でおなかに筋が入るくらいまでになって」と、ちゃんと整えたそうだ。
お気に入りカットは3ページ分紹介。1つ目は見開き2ページの、女優カットと女優ではな対比のカット。もう1つは笑顔が眩しいカットとなったが、こちらは、「写真集だけどお芝居がしたいですと石川さんにお伝えしたんです。そうしたらシナリオを書いてくださって。『Arc アーク』で主人公のリナを演じさせて頂きましたが、その孫も演じさせてもらって、その孫の25歳の今を続編みたいなものを書いてくださったんです。それを元にお芝居ながら撮影しました。そうしたら自分でも見たことない、私じゃない笑顔だと思ってこのページも好きだと思います!」と、胸を張った。
さらに、ポイントとしては「ぐいのみもで出ていますが、これは作りました。あとは、知る人しか知らないですけど、私物が写っていたりとか この10周年に相応しい1冊かなと思っています」とも明かしていた。
作品にちなんでもし女優ではなかったらという質問も。「もともとお料理系のお仕事をしたいと思っていたのですが、スカウトして頂いたのをきっかけに、この世界に入りました。スカウトがなかったら、いまごろどこかの小料理屋さんとか、どのジャンル化は分からにですけど、そういうところで働いているのかなって」という。では女優以外を歩んでみたいかというと、「役者はいろんな人生を歩めるので」と、いまの仕事を気に入っているよう。
誰にも明かしていない素の芳根京子は?という声も飛んだが、これに芳根は眉を触りながら、関係者の方を見だし「これ言っていいかな?」「怒られないかな?」と、念入りに確認。関係者からはOKが出たが、それでも恥ずかしそうに「1本白い福毛が生えているんです。それは大切に育てています」と、大テレしながら告白し、報道陣をほんわかさせていた。
また、本作では、親しい友人や家族からアンケートを実施し、その中でも一緒にやりたいという要望が多かった“ひとりキャンプ”のシーンも収録している。では、キャンプをよくするのかというと、「あんまりしたことないんです」と、自身でも首をかしげる結果だったのだとか。それでもリクエストに答えてやってみたところ「すっごい初心者なので、テントのたて方も教えてもらいながらで楽しかったです」と話していた。
今後の活動へ「自分が思っていた10年より濃い10年を過ごさせて頂いたなと思っています。自分の想像力って守りに入りやすくて、この年までにこうしようという目標はあえて定めないようにしていてます。ドラマの主演をさせて頂いたのも、想像してませんでしたし、目の前のことをコツコツと。この世界はご縁で繋がっているので、次につながるように全力でを目標にしています」と、前向きに語っていた。
出来にはスタッフらに感謝しながら「120点です!」と話していた写真集『京』は2700円(税別)で発売中!
※芳根京子過去記事
・宮野真守 ムロツヨシ懇願の“道連れ”で赤ちゃんになったら「抱っこされたい」に場内爆笑!自分の中に“芳根京子”意識演技や多部未華子へは「素晴らしい」と称賛
・芳根京子 主演作涙、涙の初日で「私の人生にかけがいのない存在」と熱い胸の内スピーチ!寺島しのぶ「出演を渋っているという噂を聞いて」と裏話暴露に岡田将生が爆笑
・芳根京子 熱演を寺島しのぶ、岡田将生、清水くるみが称賛で「とにかくすごくガッツがある」や悔し涙を流していたとも!「ヤバいぞ」と感じていたこととは?