人気デュオ『KinKi Kids』堂本光一が22日、都内ホテルでミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』(日本版翻訳・演出:ウォーリー木下)製作発表会見を観月ありさ、森公美子、鈴木ほのか、芋洗坂係長、岸祐二、彩吹真央、小堺一機、演出を務めるウォーリー木下氏とともに開いた。
作家ロアルド・ダールの児童文学のベストセラー『チョコレート工場の秘密』が原作。世界の子供達に愛されるウォンカ・チョコレートを生産しているウィリー・ウォンカの工場が舞台。製作工程は秘密となっていた工場で、工場に招かれた5人の子供とその家族の驚くべき体験を描いた作品。これまで2度の映画化がされているが、小説を原作にしたミュージカル版は日本版初演となる。なお、堂本にとって、2018年初演の『ナイツ・テイル -騎士物語-』以来5年ぶりの新作ミュージカルとなっている。
ウィリー・ウォンカ役を演じる堂本。本作の話を聞いたときに、「数年前にちらっと話を聞いていましたが、流れるかなと思ったらこうして形になっています」と、相当前から話があったことを窺わせる。
まだけいこに入る前だそうだが、ウォーリー氏によると「おもちゃ箱をひっくり返したようなワクワク感をお届けできれば」と話していたが、これに堂本は「ひっくり返してぶっ壊している感じの作品になっていると思います(笑)。これからけいこを積み重ねていきますが、日本版がどうなるのかまだ本当に見えていないんです。ウォーリーさんのの頭の中だけにあると思うので、これからすごく楽しみです」と、けいこへ向けて胸を弾ませた。
共演陣へは、「きょう初めましてみたいな顔合わせみたいな感じなんですが個性豊かすぎて。(鈴木)ほのかさんは(2000年上演の『MILLENNIUM SHOCK』以来)23年ぶりですし、森公美子さんとも10年ぶりで嬉しいです」という。
さらに、チャーリー・バゲット役を演じる小野桜介(おの・おうすけ、9)、チョウ・シ(11) 涌澤昊生(わくさわ・こう、10)のトリプルキャストチャーリーの3人へは「めちゃめちゃカワイイじゃないですか!彼らがけいこ場での僕らの癒しになると思います」と話していた堂本だが、その後、「彼らが一番最初に台本を覚えてくるから、けいこ場ではついていきたいと思います」とも。そこからチャーリー役の3人に堂本の印象を質問すると「パッとみたときに一般人じゃないなって。オーラがすごいし髪がサラサラで格好いい」「会ったら格好良くてプロだなって」や会見を通して、「面白い……面白くて、それに格好いいが増えました」など言いたい放題言われ、堂本は爆笑しながら「嬉しいですよ、どっちかというとMなんで」と、見守っていたが「初日の幕が開く頃に印象がどうなったかもう1回聞いてください。ですから、けいこ場で駄目なところ見せられないですね(笑)」と、気合を入れ直していた。
見どころの1つとして森が「光一くんは飛ぶんじゃないかと」というと堂本は首をかしげつつ「違う意味で飛びます。生身ではないですけど」と、意味深発言。木下氏も「飛びます。夢のようなシーンがあります」と笑っていたが、これは『SHOCK』で披露しているようなフライングとは少し違うようで、堂本は「もともとブロードウェイ版では飛ぶ演出があって、フライングとはちょっと表現が違うかも」といい、ウォーリー氏も「奇想天外なことばかり起こる作品で、その1つなんです。“光一さん宇宙へ飛び立つ”って書いておいてもらえれば」と、とにかくすごいものになりそうな様子を窺わせた。
ちなみに、作品のような“ゴールデンチケット”を5枚配るなら?との質問も飛んだが「僕と一緒にフライングするってどうですか」と、アピールしていた。
また、この日、バックパネルには堂本演じるウォンカのビジュアルもあるということで、このビジュアルへの着替えは大変?との質問が挙がると「大変なんですよ!これ本番で毎日やると思うと、舞台に立つ頃には疲れていると思います」というほど苦労もあるのだとか。すると、森が「光一くん結構、面倒くさがりなんですよ。手を抜き始めたら注意しようと思います」と、しっかり“チェック”していくといい堂本は「メイクとかあまりこだわりのない人間で“みえへん”とか。だから気をつけます。ちゃんとウォンカとして生きていきます」と宣言していた。
ほかにも、ウォーリー氏が舞台美術などを含めた演出の話をしている際に、堂本が今月24日から上演のミュージカル『ムーラン・ルージュ!』を引き合いに、「そちらに予算とられすぎて、こっちの予算は大丈夫ですか?」と心配しだす一幕があり、ウォーリー氏は「予算はわからないです(苦笑)。けど、僕は小劇場出身なので、知恵と人力で考えたいと思います。ビックリすることはしたいと思います。お子さんが見ても舞台っておもしろいなと思ってもらえるようなものを」と、工夫を凝らしたものを考えているようだった。
堂本から「人間のエゴなども詰まっています。どんな感想を持って頂けるか楽しみです。ぜひみなさんにも盛り上げて頂ければと思っております」と、堂本からメッセージを寄せていた『チャーリーとチョコレート工場』東京公演は10月9日から同31日まで帝国劇場にて、福岡公演は2024年1月4日から同15日まで博多座にて、大阪公演は2024年同1月27日から2月4日まで大阪フェスティバルホールにて上演予定!