アイドルグループ『SixTONES』の松村北斗が11日、東京・丸の内TOEIで映画『キリエのうた』(原作・脚本・監督:岩井俊二/配給:東映)完成報告イベントに、アイナ・ジ・エンド、黒木華、広瀬すず、『霜降り明星』粗品、大塚愛、江口洋介、吉瀬美智子、奥菜恵、浅田美代子、北村有起哉、岩井監督とともに登場した。
本作は現時点では特報は解禁されているものの、詳細なストーリーなどは明かされていない。そのなかでアイナ・ジ・エンドは路上のミュージシャン・キリエ役で主演するという設定や、キャストのビジュアルなどは公開されている。松村は、いなくなってしまった彼女を探す青年・夏彦役を演じる。
松村は黒を基調とした衣装で登場。「はじめまして松村北斗です。人と話せば話すほどどんどん好きになる作品だなと思っています。どんどんこの作品を話していけたらなと思っています。よろしくお願いします」と、まずはあいさつ。
岩井監督の作品出演は念願だったという松村。「初めて映画が面白いのかもしれないと思ったのが、岩井さんの『リップヴァンウィンクルの花嫁』(2016年公開作品)という作品なんです。そこから岩井さんの映画ばかり観ていた時代があって」という映画体験があり憧れがあったという。
その念願かなっての撮影現場は「自分も取り込みながら、目の前で作られていくのが本当に刺激的でした。この仕事を続けるうえでとか関係なく、人生にとんでもない思い出の1つです」と、自身の中では相当に貴重な体験だったよう。これには岩井監督も「嬉しすぎます」と話していたが、司会の粗品が本当かどうか何度も確認し、ついには岩井監督も「とてつもなく嬉しいです」とまで言い出し、これには松村もニッコリだった。
一方、吉瀬は松村の母親役を演じた。このことに吉瀬が「親子をやってほしいという書き込みを以前見たことがあって。顔が似てるからなのかな。江口さんはお兄さん役ですし。3人それぞれ似ているのが(キャスティングされた)理由なのかなって、ファンの方に貢献できたのかなって」と、漏らす。
これを受けて松村は、吉瀬が母親役を演じたことへ「恐れ多いですけど……そう言って頂くこともあります」と聞き知っていたと話したり、江口についても松村は「『松村北斗の育成が成功したら江口洋介さんになるよ』と言って頂けることが多いです……恐れ多いです」と、江口を恐る恐る覗き込むような目線を送りながら話をすると、江口も「そうして選ばれたんでしょうね」とうなずき「恐れ多いです」と、松村は頭を軽く下げていた。
この話題を、司会をしていた粗品が拾い、岩井監督へ「それもキャスティングの一因になった?」と、切り込むと、岩井監督は「親子関係をキャスティングするときに、“DNA繋がってるな”を意識するんです」と、これを認めていた。
その後、アイナが本作のキリエとして羊毛氏のアコースティックギターにあわせて主題歌『キリエ・憐れみの讃歌』を生歌唱。これを聴いた松村は、「劇中で生歌を聞く機会があまり多くなかったんです。ただ、1シーンだけ隣で聴けることがあって、それが衝撃的で。そのときのことと、映画本編のことを思い出しながら、あらためて舞台に戻ってきました。この歌声によって、この作品って太いシーンができていてるなと感じました」と、記憶を呼び覚まされたそうだ。
映画『キリエのうた』は10月13日より全国公開予定!
※松村北斗過去記事
・松村北斗フェットチーネグミCM続投!刑事役で爆破も
・松村北斗 オールフリーCMメッセンジャー起用!菜々緒と入国審査
・松村北斗 日本アカデミー賞舞台立ち『あのとき選んで、先見の明』へ