アイドルグループ『AKB48』チーム4メンバーで『STU48』メンバーの“なぁちゃん”岡田奈々(20)が16日、TOKYO DOME CITY HALLで『岡田奈々ソロコンサート~私が大切にしたいもの~』を開き、圧巻のパフォーマンスの連続で、全23曲で2000人の目を釘付けにした。
『AKB48』グループが13日から21日までの9日間、連続で公演を開催するというイベント。この日は生バンドがバックで、岡田の高い歌唱力を生かし、スタート曲となったアップテンポな楽曲『考える人』を歌ったかと思えば、続けて生バンドアレンジされたスローテンポの『虫のバラード』を熱唱と、緩急をつけた構成。
演出面でも目を惹くものに。『欅坂46』の楽曲でも知られる『月曜日の朝、スカートを切られた』では、岡田は自身の両腕の袖を引きちぎったかと思えば、楽曲終盤にはハサミを取り出し、衣装を切り取り、スカートの色も変わる早着替えにつなげる。アカペラ歌唱した『命の意味』では、歌声を場内いっぱいに響かせ続け、その声に合わせてダンサーが舞い踊るという幻想的な光景を作り出すなど、随所に工夫が凝らされた。
「この日をすごく楽しみにしていて、この日のためだけに生きてきました。自分にしかできないことができたらいいなって思っていて、考えて考えて、この日までリハーサルしてきました」と、夢が1つ叶ったことに胸いっぱいといった様子だった。
後半も『わるきー』をカバーした『ななきー』では同曲のためだけに小悪魔衣装となり、歌いながら会場3階の客席から1階の客席までチョコミントを走りながら配る。直後のMCでは、ファンたちから「かわいい!」との声援が飛んだが、「お恥ずかしい……」と照れており、「もう一生見ることはないかも」と、言い残して着替えに行ってしまいファンから「えー」と、ちょっと残念そうな声も漏れていた。
終盤は「すごいダンスが苦手で、『ダンス選抜』とかありましたけど、避けてきたし、ずっと“踊れませんよ!”という空気を出してきたんです。けれど、今回その逃げをやめて頑張って踊ってみようと思いました」と、コメントを寄せた通りダンスナンバーを連発。真紅の衣装で『目を開けたままのファーストキス』『赤いピンヒールとプロフェッサー』『従順なSlave』『She’s gone』と息を切らせながら全力で踊りきっていた。
アンコール明けは岡田のアニメ好きという部分を前面に出したものに。まずは映像でルージュを自分の口に引いた後に、鏡に漫画『NANA』のロゴと似せた感じに“NANA”の文字を描き、そのまま実写版の『GLAMOROUS SKY』を歌ったり、TVアニメ『けいおん!』ED『Don’t say“lazy”』、「大大大好き」という『交響詩篇エウレカセブン』OP『DAYS』を立て続けに歌唱。「楽しかったです!ソロコンじゃないとこういうことできないから、自分にとって大事な曲を歌えていることがとてもとても幸せです」と、充実の表情を浮かべた。
直後には「みなさんにとっても嬉しいお知らせがあります!」と、張り切って映像を公開したが、そこに映し出されたのはなんと、歌手の水樹奈々。この水樹の突然の登場に岡田は「えっ!?ちょっと待って!!!」と、大焦りしてその場に正座し「私が知ってる映像と違う……そんなことあります!?」と、サプライズだったよう。水樹からは「私のことを好きで居てくれているというお話を聞いて、幸せだと思ってメッセージを入れさせて頂いています。実は私の名前は父が岡田奈々さんという女優さんが好きでつけてくれているんです。なんかすごい運命的な繋がりを感じてしまいます。歌番組とかでご一緒しててもすれ違ったりしてちゃんとお話したことがないので、いつかゆっくりお話できたらいいななんて思ってますよ」と、優しく声をかけ岡田は「水樹さんきょう確かライブされているんですよね!?こうして同じ時間帯にライブをしている奇跡のような運命のようなすごい幸せですし、そんな水樹奈々さんからメッセージを頂いて、めっちゃ嬉しいです!どうしよう!!」と、大感激だった。
なお、もともと予定したアナウンスでは、2月27日に初のソロ写真集発売を発表。「奈々だけに余裕ある方は“7”冊で」と、呼びかけていた。
ラストMCでは、ファンのためにしたためてきた手紙を朗読。「慕ってくれる後輩たち。無愛想で良いことを言えない後輩の私を可愛がってくれる先輩方。本当に感謝したいですし、つらいときに何でも受け止めてくれる仲間の存在には心から感謝しています。チームメイトも同期も支えてくれるすべてのメンバーさんに感謝したいです」と、途中、感極まった涙声になりながら、感謝の気持ちを伝え「ソロコンが実現しましたが、1回きりで終わらせたくないですし、やっぱり歌うの好きだなときょう思ったし、いつかはソロデビューを目標にしたいです!」と、新たな夢を宣言。ファンたちも熱いエールを飛ばし一体感のあるものとなっていた。
■セットリスト
Overture
M1:考える人
M2:虫のバラード(アレンジver.)
M3:コイントス
M4:月曜日の朝、スカートを切られた
M5:火曜日の夜、水曜日の朝
M6:10クローネとパン
M7:I’m crying
M8:命の意味
M9:だらしない愛し方
M10:誰のことを一番愛してる?
M11:またあなたのことを考えてた
M12:君について
M13:ななきー
M14:目を開けたままのファーストキス
M15:赤いピンヒールとプロフェッサー
M16:従順なSlave
M17:She’s gone
M18:月影
EN1:GLAMOROUS SKY
EN2:Don’t say“lazy”
EN3:DAYS
EN4:紛らしている
EN5:イキルコト
※記事内写真とSNSはレギュレーションにより削除致しました。