アイドルグループ『ジャニーズWEST』の重岡大毅が2024年新春より全国公開を予定しているる映画『ある閉ざされた雪の山荘で』を主演し映画単独初主演を果たすことが9日、発表。あわせて作品情報や、ティザーと特報も公開となった。
著作の国内累計発行部数が1億部を突破している作家・東野圭吾氏が1992年に発表した同名長編小説が原作。登場人物が全員役者であり、彼らが挑む新作舞台の主役の座をかけたオーディションの最終選考が、“大雪で外部との接触が断たれた山荘”という架空の密室空間で行われる設定。書籍発売当時大きな話題となったが、映像化については、トリックや人物描写の複雑さから不可能と長年思われていたことに加え、東野氏自身も「想像もしていなかった」と語っており、今回の実写映画化の仕上がりに不安を覚えていたという。しかし東野氏は、試写での鑑賞後、「それは全く杞憂でした」と、言わしめる仕上がりとなったなとしている。
重岡が演じるのは主人公・久我和幸役。オーディションに参加する俳優の7人の中で唯一、異なる劇団から参加した“部外者”である久我を熱演。原作からはキャラクター性が異なる主人公を、“重岡ならでは”の表現に落とし込み、演じきっている。
メガホンは2012年の監督・脚本作『荒川アンダーザブリッジ』で注目を集めて以降、『ステップ』(20)、『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』(21)などさまざまなジャンルの話題作を手掛けてきた飯塚健氏が務める。
今回の発表にあわせ重岡、飯塚監督、東野氏からそれぞれコメントが寄せられた。
■重岡大毅コメント
昔から東野圭吾さんの小説はいくつか読んだことがあり、自分がまさか出演できるなんて思ってもみなかったので、オファーを受けた時はすごく嬉しかったです。
いただいた脚本は、謎が何重にも張り巡らされていて全く結末が予想できなくて、本当に最後の最後までどうなるか分からなくて、それこそ小説を読んでいるような感覚で読み込みました。
完成した映画は、物語の内容を知ってるはずなのに、すごく引き込まれました。
それは僕以外の役者さんの力もすごくあったし、あとはスタッフさん、監督の力があって、そこに一緒になって自分もいられたというのが、妙に感動したというか、嬉しく思いました。
観ていて、次に何が起こるんだろう?この先何が起こるんだろう?とハラハラする作品だし、物語に出てくる役者たちは何かに向かって、夢に向かって、もがいて、必死に生きてる人たちだから、そこに共感してもらえると思います。
物語がどうなっていくかという最後の結末まで、是非映画館で観ていただきたい。
きっと楽しんでもらえると思います。
■飯塚健監督コメント
東野さんが作られた庭園を、平成の序盤から令和仕様に手入れする。それが監督としての使命だったように思います。
枝葉を一つ切るにしても、慎重になる作業でした。また、ミステリというジャンルを扱うことも私のフィルモグラフィーからすると挑戦でしたので、楽しませていただきました。ぜひ劇場で二回、ご覧ください。
■東野圭吾氏コメント
『ある閉ざされた雪の山荘で』は、約三十年前に書いた作品です。携帯電話は普及しておらず、インターネットもない時代です。
私は作家として芽が出ず、少しでも話題になろうとミステリへのチャレンジを続けていました。
その中でも本作は、特に突拍子もない設定の物語だと自負しています。
それを映像化しようと考える人がいるとは、当時は想像もしませんでした。
原作をお読みになった方ならばおわかりでしょうが、極めて高い演出力と演技力が要求されるはずです。
果たしてうまくいくのだろうかと不安を覚えながら拝見しました。
しかしそれは全く杞憂でした。
トリッキーな世界観が監督の手腕によって完璧に成立させられており、そこを舞台とする役者さんたちの演技も見事でした。これぞミステリ映画です。
口コミはネタバレなしでお願いします。
■スクエア
https://youtube.com/shorts/MIAZ3Oc9sYA?feature=share
■縦型
https://youtube.com/shorts/iFb4sv8bGUI
※重岡大毅過去記事
・重岡大毅と岩本照 久光製薬「フェイタス(R)」新イメキャラ就任
・重岡大毅 岩本照と「目が合うんですよ。笑いをこらえるのが大変」
・重岡大毅「キリン ホームタップ」CM続編で存分に楽しむ
※本サイト初稿ポストのハッシュタグにて飯塚健監督を小島健と誤表記しておりました、該当ポストは削除しました。お詫びして訂正いたします。