舞台「おそ松さん」2nd SEASON制作発表記者会見が7日、都内で開催されイベントレポートが公開された。
2016年に上演された舞台化第1弾を皮切りに、2018年に第2弾、2019年に第3弾と大ヒットを記録した舞台『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~』。今回はキャストを一新し帰ってくることとなった。会見には、中西智也(おそ松)、大野紘幸(カラ松)、杉咲真広(チョロ松)、 三井淳平(一松)、中村碧十(十四松)、本間一稀(トド松)、草地稜之(F6おそ松)、中本大賀(F6カラ松)、松井健太(F6チョロ松)、磯野亨(F6一松)、木村優良(F6十四松)、松本勇輝(F6トド松)。さらに、スペシャルゲストとして、高崎翔太(前・おそ松役)、井澤勇貴(前・F6おそ松役)も出席し豪華顔ぶれとなった。
以下、公式レポート部分。
MCの柳原哲也(アメリカザリガニ)がキャストを呼び込むと、登場したのはきぐるみのおそ松。「え?おれを呼んだんじゃないの!?」というリアクションに、思わず会場からは笑い声が。早速おそ松さんらしさ満載の空気の中、記者会見がスタートしました。
改めてMC柳原の呼び込みで登場したのは、松野家の6つ子を務める中西智也(おそ松役)、大野紘幸(カラ松役)、杉咲真広(チョロ松役)、三井淳平(一松役)、中村碧十(十四松役)、本間一稀(トド松役)、さらに6つ子のイケメンver.である「F6」を務める草地稜之(F6おそ松役)、中本大賀(F6カラ松役)、松井健太(F6チョロ松役)、磯野亨(F6一松役)、木村優良(F6十四松役)、松本勇輝(F6トド松役)という、フレッシュなキャスト総勢12名。
本公演のキャストは、全員がオーディションで決定とのことで、おそ松役のふたりが当時を振り返って語ります。中西が「(おそ松に)選んでいただけて、うれしい気持ちでいっぱいです」と緊張した面持ちで語ると、草地は決定の報を受けたとき、おそ松として生きられる喜びが一気に込み上げてきたと言い、マネージャーと無言でハイタッチしたというエピソードを披露してくれました。
「本作に出演するにあたり、一番大事にしたいと思っていることは?」という質問では、それぞれ手持ちの松パネルに回答を準備。F6おそ松役・草地は「みんなの王子様」、カラ松役・大野は「ナルシスト」、チョロ松役・杉咲は「マジメクズ」、さらにF6チョロ松役・松井は「smart」、十四松役・中村は「マッスル」と、次々に各キャラクターらしいワードが掲げられるなか、F6カラ松を演じる中本は「あの言葉」と回答。「作中のシーンのように、ここに『ブス』って書いたら、ただの悪口になってしまうので(笑)」としつつ「この言葉を大事に演じたい!」と語ります。トッティの愛称でも知られる、6つ子とF6のトド松を演じる2人は「圧倒的可愛い!」(本間)、「永久キャワチ」(松本)と、そろってラブリーな回答で盛り上げてくれました。
一方で、「猫を飼いたい」とボケてきたのは一松を演じる三井。大野から「このボケで1時間悩んでた」と暴露されるも、「先代の意志を継いで頑張りたい」と大真面目なコメントで被せます。同じくまっすぐな瞳で「唯一無二」を掲げたのはF6十四松役・木村。「この愛される作品を、僕らが演ることに意味がある!」と熱弁してみせ、MC柳原から「(十四松なのに)カラ松感がすごい!」とツッコまれると、改めて「ゆいいつむに?!」と十四松らしくおどけて笑いを誘いました。
実は、ほとんどのメンバーが初顔合わせとなった本日。そんなフレッシュなカンパニーを優しい笑顔で見守っていた(?)おそ松役・中西は、「仲良し」と満面の笑みで回答。F6一松役・磯野も「チームワーク」と答え、さっそくグループ内での各々の立ち位置が見えてきたと話します。中西はみんなに支えてもらう長男、磯野はいじられキャラだとわかってきたそうで、それぞれに個性が垣間見えるコーナーとなりました。
そしてここで、スペシャルゲストとして、舞台第1弾~第3弾でおそ松役を務めた高崎翔太と、F6おそ松役を務めた井澤勇貴が登場! 後輩たちへのアドバイスを求められると、高崎は「兄弟を愛すること、信じること。それ以上にトト子ちゃんとギャンブルを愛しなさい」と、おそ松らしいクズ回答。井澤が「僕たちは稽古期間以外もずっと一緒にいたんです。兄弟のきずなを見せるには、稽古以外で何をするとかかなあ」と語ると、高崎も食い気味で「そうだよね!」と同意。楽屋でずっとトランプをしていたというエピソードを聞き、後輩たちも「ぼくたちはパチンコをしよう!」、「パチンコは経費で落ちますか!?」と、盛り上がりました。
三井からの「アドリブはどこからどこまでだったのか?」という質問には、全部台本通りだと答えた高崎。それには井澤もすかさず「嘘つけ!」とツッコみ、その息の合った様子が真実を物語ります。高崎は、一言一句が大事だからと引き続きボケつつも「これからグルーヴ感が出来上がっていくと思うので、そこからあなた方の最高なものを作り上げてください」と頼もしいメッセージを送ってくれました。
2nd SEASONでは、高崎は脚本、井澤は振り付けで参加することが決定。両者とも初めての経験だそうで、「(前作で)僕たちが踊ったフリを入れたり、見飽きないパフォーマンスにしたい」と井澤。高崎は「ちゃんと皆さんの良さが出るような脚本にしたい。一言一句、お願いします!(笑)」と檄を飛ばし、「かしこまりました!」と背筋が伸びる後輩たちなのでした。
会見では、特報PVと、6つ子ver.とF6ver.の2種類のメインビジュアルも解禁。MC柳原も「個性バッチリ!」と語るメインビジュアルは、どちらも舞台第1弾からオマージュしたもの。「どっちのトッティも最高!」「十四松は(口が開いて)一番リンクしてる」など、それぞれのビジュアルの共通点でも盛り上がりました。
最後は、12名のキャストを代表して、おそ松役の2人からの挨拶へ。草地は「会場に来たお客様ひとりひとりが幸せになって帰ってもらえるような、そんな素敵な公演をつくれたらいいなと思います」と語り、F6おそ松として「え? 俺の行きたい場所? そんなの、君の隣だよ」と“キュンとする一言”を放つと、これにはキャストからも歓声が。続いて中西が「たくさんの方々に愛されている作品なので、僕たちも全身全霊で挑んで、皆さんに笑顔と元気をお届けできるよう、精一杯頑張ります!」と語ると、その独特な話の間合いに、今度は一斉にキャストからツッコミが。和気あいあいとしたにぎやかな空気感のなか、「みんな個性が強いので、負けないように、みんなと仲良くできるように頑張ります!(笑)」という中西の言葉で、制作発表記者会見は幕を閉じました。
以上
舞台『おそ松さんon STAGE~SIX MEN’S SHOW TIME~2nd SEASON』は2023年11月23日(木・祝)~27日(月)にて東京公演、2023年11月30日(木)~12月3日(日)にて兵庫公演が上演予定となっている。
●スタッフ
■脚色・演出
村井雄(KPR/開幕ペナントレース)
■脚本
伊勢直弘、鹿目由紀、小峯裕之、足立信彦、高崎翔太
■音楽
橋本由香利
■劇中歌プロデュース
TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND
■スタッフ
美術:竹邊奈津子
舞台監督:澤麗奈(obbligato)
照明:斉藤喜和(Dort)
音響:SING_O_WORLD
映像:川崎貴司(TSUMIKI)
衣裳:山下和美
ヘアメイク:松前詠美子
振付:FunX、井澤勇貴
歌唱指導:設樂咲枝
演出助手:高崎拓郎(オフィス開幕)
宣伝美術:五島英一
制作プロデューサー:杉田智彦(アズプロジェクト)