桐山照史 坂本昌行のことで首を縦に振り続けたこととは?

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アイドルグループ『ジャニーズWEST』桐山照史が29日、都内ホテルでブロードウェイミュージカル『キャメロット』(演出:宮田慶子)製作発表記者会見を俳優・坂本昌行、唯月ふうか、入野自由、今井清隆、演出の宮田氏らとともに開いた。

本作は着眼点を変えてアーサー王伝説を描いた作家・T.H.ホワイト『永遠の王』を原作に作り上げられたミュージカル。1960 年にブロードウェイのマジェスティック劇場で初演され、67年には同名映画で、以来3月からもニューヨークのリンカーン・センターの劇場で開幕するなど、世界中で長きにわたって上演が重ねられている人気の正統派古典ミュージカル。理想と現実の間で苦悩するアーサー王、そしてグィネヴィア王妃や円卓の騎士ランスロットなど、多彩なキャラクターたちが魅せる物語となっている。桐山はランスロット役を演じる。

桐山と演出の宮田氏といえば、2021年の桐山主演舞台『赤シャツ』でタッグを組んでいるということもあり、宮田氏が、「ご一緒させて頂いたこともありますし、違った顔の芝居を見せていただきたいなと思っています」というと、桐山は「『赤シャツ』でご一緒させて頂いた慶子さんには今回もいっぱい甘えながらおけいこをしていきたいと思っています」と、引き続き頼っていくとも。

ちなみに、本作のオファーを受けたのは、『赤シャツ』の上演中だったそうで、桐山は「坂本くんが主演だと聞いて、その場ですぐ『やらせてください!』と言ったのを覚えています」と、かなり前から本舞台の上演が予定されていたことが窺える裏話が飛び出すことも。

(舞台「赤シャツ」過去記事:桐山照史主演舞台「赤シャツ」涙の熱演や息を呑むようなシーンも!松島聡との取っ組み合いなど大立ち回りも披露

さらに、宮田氏は「名コンビが作り上げた作品ですのでセリフも素晴らしいです。なんといっても楽曲が素晴らしいです。先程舞台袖でみなさんと話していたのですが、『毎晩楽曲が頭の中をループして寝られないですよね』という話をみなさん話してらしたんです」と楽曲の良さを伝えると、桐山も「慶子さんの言う通りなんです。ずっと頭のなかで音楽がループして寝れないんです。今回、音楽も素晴らしくて、耳馴染みが良くて」と、その楽曲の良さを伝えていた。

「出てくるキャラクターが1人1人面白くて。ランスのキャラクターもそうですけど、自分ならどうやって演じられるのかなとか、脚本を読んでイメージが浮かんだので早くおけいこしたいと思いました」という桐山。自身が演じる円卓の騎士の一員であるランスロット役へは、「ランスロットというのは、人気のキャラクターといいますか、ゲームに出てきたり、いろんな伝説を持っています。それだけに、『桐山のやったランスロットも良かったな』と言ってもらえるように演じたいなと思います」と意気込んだ。

そんな桐山に宮田氏が「苦労されている」と話していたが、桐山は「周囲の方々はミュージカルに出られている方々ばかりの間にいるので、台本読みのときも歌唱有りでやったんです……でも、僕は歌った記憶がないんです(苦笑)。ランスロットは『騎士・アーサーには僕が必要だ!』という感じで出てきますけど、すごく萎縮しちゃって」と、とにかく緊張している様子を。すると、坂本が「こうやってハードル下げてますけど、(本番は)大丈夫ですから」と、ニヤリと笑ってイジり、桐山は「ちょっと、やめてください」と、ひたすら苦笑いだった。

坂本については、これまで共演を願っていた先輩という桐山。これは桐山が『ジャニーズWEST』にもなる前に、「1度、坂本くんがラジオで『ライバルは誰ですか?』と聞かれていたときに、僕の名前を挙げてくださったんです。僕はたまたまそのラジオを聴いていて、『桐山って俺のこと!?』というのもそうですけど、名前を覚えてくださっていたのも嬉しくて。そのうえライバルと言ってくださって、いつか共演させて頂ければと思っていたんです。それがこの作品で」と、念願がかなったそう。

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このことを坂本も「覚えています」といい、なぜ桐山の名前を挙げたのかへ「当時の作品を観たときに、素晴らしい後輩だなって思って。ラジオでもたまたまミュージカルの話になったときに、ライバル的な存在として名前を挙げたんです、でも、そんときはまあ……膨らませてライバルって言ったんですけど」と、リップサービスだったと告白し、これには桐山も「えっ、いま……そうやったんですか……ははは、いま真相が分かりました。もちろんそうですよね」と、肩を落とし、坂本は励ますのかと思いきや「ごめんね」と言って桐山は「謝らんとってー」と、ただただ苦笑い。

しかし、これは坂本も「冗談です」とフォローしつつ、「後々ライバルになってほしいであろうという気持ちも込めて言ったので、こうして同じ作品に出させて頂けるということは、僕も望んでいたことです。ライバルって絶対的に必要ですし、後輩に同じ場所に立って、いい意味でプレッシャーを掛けてもらった方が成長できるなと思ったので。これからもいろんな後輩に舞台に出て頂いて、共演して、いい刺激をもらいたいなって」という思いとともに、本作では「ライバルです。盛ってないですよ」と、宣言すると、「ありがとうございます」と、桐山にも笑顔が戻っていた。

そんな桐山だが坂本のことを慕っているようで、入野が坂本の印象を「王の風格というか、カリスマ性を感じて」と話している間、ニコニコしながらずっと首を縦に振り続け、我が意を得たりといった様子を見せていた。

すると記者から、事務所の先輩・後輩という関係でも役者として壁はない?との声が飛んでいたが、「絶対的なものがあります」という桐山に対して、坂本は「ないですよ!」と力強く宣言。ではけいこ中に一緒にやりたいことは?との問いかけに坂本は「やりたいものが出てくるくらい気持ちに余裕ができればいいですけど、たぶん出てこないと思うので、けいこで苦しんでいる最中に、終わったらご飯行きたいね、釣りに行きたいねとか言いながら、それをご褒美にと思ってやっていきたいと思います」と話していた。

ブロードウェイミュージカル『キャメロット』東京公演は10月7日から同28日まで日生劇場にて、大阪公演は11月4日から同20日まで大阪松竹座にて上演予定。なお、チケットは9月3日午前10時より一般発売予定となっている。

■あらすじ
中世イングランドの都キャメロット。
アーサー王(坂本昌行)は政略結婚を嫌がり逃げ出したグィネヴィア(唯月ふうか)と森の中で出会い、互いの素性を明かさないまま、二人は恋に落ちる。
グィネヴィアを王妃として迎えたアーサー王は、戦いが絶えない時世の中でも正義と公正さを信じ、武力ではなく法による統治を目指す。そして、皆が対等に話し合える円卓会議を発案し、イングランド全土から気高き騎士の招聘を試みる。辺境の騎士ペリノア(今井清隆)は図らずもキャメロットへ流れ着いた一人だが、そんなアーサー王の噂を聞きつけたフランス人騎士ランスロット(桐山照史)も一路キャメロットへ向かい、王に直談判で志願、「円卓の騎士」の一員となる。アーサー王は極めて優れた騎士道精神を持つランスロットに惚れ込み、全幅の信頼を置くようになるが、その裏でランスロットと最愛の妻グィネヴィアが密かに愛し合っていることを知る。二人の幸せを願うものの、自身への裏切りを許すことができず、苦悩するアーサー王。そこに追い打ちをかけるように隠し子のモルドレッド(入野自由)が現れ……。

※桐山照史過去記事
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