俳優・吉沢亮が30日、東京・新宿ピカデリーで映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 ‐決戦-』(監督:英勉/配給:ワーナー・ブラザース映画)ファイナルラン舞台あいさつに俳優・北村匠海、村上虹郎とともに登壇した。
『週刊少年マガジン』(講談社)で漫画家・和久井健氏が連載し大人気となった『東京卍リベンジャーズ』が原作。不良だった絶頂気の高校時代から、しょぼくれた大人として生活をしていた主人公・タケミチ。ひょんなことから高校時代にタイムリープすることになり、未来で事故死する人生唯一の彼女だったヒナを救い、背を向け続けた人生を変えるためにリベンジを仲間たちとともに開始するという物語となっている。本作は今年4月21日に公開された映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』の後編で、8月24日時点で累計動員170万人、興行収入22.5億円を突破。前後編2作品では累計370万人の動員で興行収入は49.4億円を突破と勢いを見せている。今回をもって東京リベンジャーズラストイベントとなっている。
全国299の劇場でライブビューイングが行われるなか、黒のセットアップでまとめた吉沢が登場。この日は、今年3月15日に心身の不調から休養を発表し、本作にも一虎役で出演している村上が初のイベント登壇。それだけに吉沢は、村上を見ながら、「マイキーを演じさせて頂いて、公開から2ヶ月経ってこうした舞台あいさつに、虹郎が帰ってきてくれて。2ヶ月経っているのにたくさんの方が集まって頂いて本当にありがたいなって。楽しくゆるゆるやっていきましょう。よろしくお願いします」と、気遣いあふれるコメントが。
吉沢はさらに、こうして村上と一緒に舞台あいさつに立てているいまの状況が「嬉しいです。映画を観て頂ければ分かると思いますが、マイキーとしては、この作品の中で思いが1番ある人間だし、僕個人としても一虎とのバチバチみたいなものがメインだったので。ようやくそういう話ができると思っているんです。でも、僕もこのイベントまでにいろいろしゃべりすぎてきたので、きょうは虹郎にしゃべってもらおうかなって」と、村上に話をなるべく振る姿勢を見せる。
撮影エピソードとして、村上に絡む部分へ、吉沢は「アクションだったり、感情が爆発するところで、何かをぶつけあっていて。負けられないという思いもありました。最後の方のボッコボコに殴るシーンでは、結構感情的に感情を乗せたアクションだったんです。割と自分のなかで制御が利いていない部分があったんです。でもそれを、虹郎が受け止めてくれて。僕の動きに完璧に合わせてくれていたし、僕が虹郎に対する信頼感みたいなものがあったから成立したと思いますし、あれはもう僕は感謝していますね」と、村上を称え、村上もこれには「ありがとうございます!」と、勢いよく頭を下げた。
イベント中には、村上が北村が何かするたびに「タケミチは格好いい」とイジっていたそうだが、村上がいきなり吉沢の方を見ながら「言うまでもない方が、ここにいるんですけどね」と言い出し、北村も「国宝級ですからね」と、そこは一致団結して、吉沢をイジりだす。
村上は続けて「マイキーはもう極論格好いい瞬間は格好良くないといけないじゃないですか。これくらい格好いいという瞬間に来るんですよ。普段のオフ感とマイキーになったときのオン感が全然違うので、そこにまずビックリしましたね。こんなに変わるんだって。普段どれだけ力を抜いて、本番の一瞬のためにオンオフがあるんだって思って」と話すと、吉沢は「普段からマイキーでいるわけにはいかないから、意識的に力を抜くようにはしてますね」と、答えていた。
ほかにも、撮影中の思い出として、吉沢が「車の上をぽんぽん飛んでいくアクションあるじゃないですか。あれ、虹郎がうますぎるんです。(吉沢自身は)何回か練習して、何回か俺のミスでやりなおしてるんです」と、悔しげに話す。村上もそこは自覚があるようで「俺うまかったっすね」と胸を張ったが、吉沢が「あそこの虹郎は憎たらしいくらい、良かったです。ちょっと悔しいなと思いつつ、俺のせいで何回もやらせてごめん」と謝る一幕も。
その車の上を飛ぶシーンで村上が「直後に体来ましたよね」と、痛い箇所が出たそうで吉沢も自身の右足を上げながら「右足の足首が3倍くらいになってた」と、痛かった部分を明かしていた。
また、村上は「“ざわりょう氏”は」と、謎の単語“ざわりょう”と発する。これに吉沢も村上に詰め寄る「“ざわりょう”?」と困惑していたが、村上は「裏では“ざわりょう”と呼んでて」と話すと、吉沢は「はじめてかも、“ざわりょう”いまんとこないね」と、状況を説明。その後も村上は親しみを込めて「“ざわりょう氏”」と呼んでトークを繰り広げていた。
そして吉沢は締めのあいさつとして「この映画を観てくださったみなさんは一虎がすげーな、村上虹郎が最高だなと感じてくださった方が思います。みなさんにとっても幸せな時間だったんじゃないかなと思います。僕も楽しかったです。公開2ヶ月経って、こんなたくさんの人が集まって頂いて……ね……まじで言うことなさすぎてどうしましょ(苦笑)。いいんですよ。僕の話なんかより、虹郎に話してほしいんですよ。ありがとう。ありがと!」と、ゆるーく言い尽くしていた。
映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 ‐決戦-』は公開中!
撮影・文:水華舞
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