歌手で俳優・星野源(36)が1日、都内ホテルで行われた『第54回ギャラクシー賞』贈賞式に登壇した。
テレビ、ラジオの番組、関係者といった放送文化の発展と向上に貢献した番組や個人、団体等を称える賞として54年の歴史を持つ『ギャラクシー賞』が今年も開催。テレビ、ラジオ、CM、報道活動の4部門の大賞、優秀賞、選奨がそれぞれ発表となった。星野はレギュラー番組『星野源のオールナイトニッポン』(ニッポン放送、火曜・深夜1時~)でラジオ部門DJパーソナリティ賞の受賞や、昨年“逃げ恥”との略称でも親しまれたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)がテレビ部門で受賞したこともあり、壇上へ2度の登壇を果たした。
メガネにスーツ姿でDJ賞受賞の登壇した星野。「DJ賞、本当に、本当に嬉しいです!小学生のころからラジオを聴いていて、中学生のころはANNを聴いていて。両親の仕事の手伝いとかで外に出て車で移動するときはFMが流れていました。車の中では世界の音楽を、家の中ではいろんな人達の面白いしゃべりをたくさん聴いていました。ラジオが決まったときに嬉しかったですし、こういう場に立てるということが本当に嬉しいです」と、満面の笑みを浮かべる。
さらに、星野は「とはいえ音楽家で役者で、文章を書くという仕事をやっていて、しゃべるということが本業ではないんですけど、毎週特別なおしゃべりができるかといったら何もなく、リスナー方から頂いているハガキやメールにゲラゲラ笑っているだけです。本当に、メールやはがきが全部面白くてただただ、楽しみに行っている感じです。この場に立たせてくれて受賞できたことは、1人のリスナーがラジオの前で、もしくはラジコで聴いてくれて、Twitterとかで実況してくれる方たちのおかげだと思います」と、ひたすらリスナーに感謝したり、「『なんでこういうふうにしないんだろう?』『こういうようなことをやりたいな』というのをずっと持っていて、それをここでやりたいというアイデアがあって、素晴らしいスタッフのみんなが一生懸命実現しようとしてくれる大変恵まれた環境にいます。ラジオといういままでの慣習というか『ラジオってだいたいこうだよね?』というのを僕はどうでもいいと思っているので、そういうアイデアを実現するためにはスタッフの方が本当に一生懸命に動いてくれいろんな企画を実現してくれないと、僕がこの場に立つような放送はできなかったと思います。本当にスタッフのみなさんありがとうございます」と、スタッフもねぎらった。
実はこれまで『オールナイトニッポン』のパーソナリティーが本賞を受賞するのは星野が初めてなのだそうで、「さっきもすごい偉い方が来てくださって無茶苦茶恐縮でした。それにニッポン放送の方から2万円もらいました」と、裏話をすると、司会を務めていた中国放送の横山裕二アナウンサーが「僕がギャラクシー賞を受賞した時、中国放送から10万円もらったんですよ」と、星野を焚き付けると、星野は乗っかって拳を握りながら、「ダメだぞ、ニッポン放送!比べるものではないですけど、もうちょっと欲しい。それはちょっとダメだな」と、憤慨。
しかし、矛を収め「僕はいいですけど、次、ニッポン放送でとられる方はあげてください!それに、2万円でどれだけ素敵なビデオが買えると思うんですか!いい加減にしてください。気持ちですからね」と、小芝居を見せ、場内を沸かせていた。
締めとして、「ラジオって1対1で、パーソナリティーも小さいブースでやってるし、聴いている人もみんなというより1人で聴く人が多いと思うんです。生活に寄り添うメディアというか、僕も本当に生活を支えてもらって、僕も思春期に命を救ってもらったようなメディア。ラジオって命が救えるメディアで人生が豊かになるメディアだと思っているので、ちょっとでも今回のことをきっかけに盛り上がってもらえればなと思います」と、思いを伝えていた。