俳優・堀田真由主演で俳優・小林薫や“キスマイ”の愛称で親しまれるアイドルグループ『Kis-My-Ft2』の宮田俊哉らが出演し全国公開中の映画『バカ塗りの娘』（監督：鶴岡慧子／配給：ハピネットファントム・スタジオ）。本作が第42回バンクーバー国際映画祭に出品されることや、新場面写真が9日、解禁となった。
作家・髙森美由紀氏が第1回『暮らしの小説大賞』を受賞した『ジャパン・ディグニティ』を映画化した作品。青森の伝統工芸・津軽塗をテーマに、軽塗職人を目指す娘・美也子（堀田）と寡黙な父・清史郎（小林薫）が漆や家族と真摯に向き合う姿を、四季折々の風景や、土地に根付く食材と料理、そこに生きる人々の魅力を織り交ぜ描く。なお、タイトルの“バカ塗り”は、津軽塗のことを指す言葉で、手間暇をかけたその工程はバカに丈夫と言われるほど、“塗っては研ぐ”を繰り返すさまをあらわしている。
出品が決定した第42回バンクーバー国際映画祭は9月28日から開催となり、パノラマ部門に出品するとしている。
一方、公開された写真は、「津軽塗をやっていくことは簡単じゃない」と言う津軽塗職人の父の反対を押し切りながらも、既成概念にとらわれない新しい津軽塗に挑戦した美也子の姿と、出来上がった鮮やかなピアノを嬉しそうに眺める兄・ユウ（坂東龍汰）とユウのパートナー・尚人（宮田）の姿を切り取った場面写真となる。
ピアノにはカラフルな津軽塗の模様が施され、その美しく丁寧な仕上がりに思わず見入ってしまうほど。劇中で使用された津軽塗のピアノは、現在、弘前市立博物館にて展示中としている。
※記事内画像は(C)2023「バカ塗りの娘」製作委員会
