俳優・古川雄輝(30)、女優・藤井武美(23)、マジシャンのMr.マリック(69)が26日、東京・TOHOシネマズ日本橋で映画『風の色』(監督・脚本:クァク・ジェヨン/配給:エレファントハウス/アジアピクチャーズエンタテインメント/カルチャヴィル)初日舞台あいさつを開いた。
北海道・知床と、春の東京を舞台に「もし、別次元にこの世界とまったく同じ世界が存在し、そこに自分とまったく同じ人間が生きていたら?」「その二つがある瞬間につながったら?」ということをテーマに描かれる幻想的でミステリアスなラブストーリー作品。
本作を撮影したのは3年前だそうで、古川は「この映画をやっと観て頂ける」と、喜びもひとしおで、「僕も30歳になりましたし、嬉しいというのと、いままで撮影してきたなかでもダントツで過酷だったというか、本物の氷水に入ったり水槽脱出マジックとか。主演でやらせて頂いたのもあって、思い出すこともあるので、思い入れのある作品を観て頂けるというので嬉しく思っています」と、感慨とともに心境を伝える。
劇中ではマジックも重要な要素として描かれる。マジック部分を監修したマリックは、マジシャンがスターになっていく過程がちゃんとしたリアリティーのあるものになっていると太鼓判を押しつつ、当の古川は、マジックはこの作品で演じるまで「やったこともありませんでした」と、初心者だったのだとか。そこでマリックは、「すごい特訓しましてこのままコンテストに出ても優勝できるなというくらいです」と、古川の努力をたたえていた。
ハサミで切った赤い糸を古川と藤井の愛のハンドパワーでつなぎ直すというマジック。2人とも「きてます!」とマリックの決め台詞も入れ込みつつ、見事成功させていた。
最後にマリックから「ラストのクライマックスの水槽脱出は圧巻です。ここまで大きなマジックをしているものはないと思います」と、見どころを語れば藤井は、「やっとですね……もうここに立っているだけで、胸がいっぱいです。素晴らしい北海道の地で撮影していますし、監督のワールドを堪能してもらえれば」。
そして古川は、「きょうもマジックを少し披露しましたけど、映画内でもマリックさんに教えて頂いた素敵なマジックのシーンがあるので観て頂ければ。日韓合作なので、海外映画を観ているような映画を観ている気分になると思います。日本国内ではなかなかないSFラブストーリーになっていると思います。楽しんでください!」と、呼びかけていた。
映画『風の色』は26日よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国ロードショー!