俳優・福士蒼汰、中山優馬、古川雄輝、桐山漣、大東駿介、小関裕太、市川知宏、若山耀人が29日、東京・芝公園の浄土宗 大本山 増上寺で映画『曇天に笑う』(監督:本広克行/配給:松竹)“曇天祭り”プレミアイベントを開いた。
漫画家・唐々煙氏が2011年からコミック連載していた同名作が原作。明治初頭の滋賀県大津が舞台。国の平和を守ることを生業とする曇天三兄弟(どんてんさんきょうだい)と呼ばれる長男・天火(福士)、次男・空丸(中山)、三男・宙太郎(若山)を中心とした魅力的なキャラクターたちが、それぞれの運命に挑んでいくアクション作品だ。14年にはTVアニメ化、15年からは舞台化などさまざまにメディアミックスもされている。
イベントは劇中冒頭にも登場する和太鼓バンド『GOCOO』によるド派手な和太鼓パフォーマンスから。観客たちも楽曲に合わせて手拍子するなか、曇印の特製山車に乗り和装のキャスト陣が飴のおひねりを入れながら豪快に登場し、集まった観客の気持ちを盛り上げた。
福士は空を仰ぎながら「嬉しいですね!900人ぐらいが集まっているんですが、晴天でもない曇天でもない感じですが、みんなの笑顔次第でこの天気を晴天にできればと思っています」と、ニッコリ。
撮影では、福士は鉄扇を使ってのアクション。「戦うのが難しい部分もあったので、習っている武術を生かしてやりました」とのことだったが、この日も履いているという下駄だけは「歩くだけでカコンカコンいうんです。下駄はいろいろ試行錯誤しながらでしたね」と、しみじみ。
そのアクションについて、福士は「安全第一をもとにやっていたので。僕的には大きくないケガはあります。本当に大きなケガはなくやっていました」と、話していたところ、本広監督から「ヒビ入ってなかったけ?」と、ボソリ。観客もどよめくなか、福士は「ちょっとご迷惑をおかけした面もありましたけど、動き的には問題なかったし、みなさんの配慮でできました」と、俳優魂を燃やしてやりきっていた様子も見せていた。
そんななか、中山は福士へ「イケメンやし、兄貴という感じでしたよ。弟はカワイイし人懐っこいし」と、見上げると、福士は「ヒロインは優馬だと思っているので」と、ニヤリ。これに中山も「そうよ(笑)」と、しなを作って応じて場内を爆笑させることも。
その三兄弟感へ福士は「僕はバリバリ末っ子ですけど、今回で言うと、優馬と耀人が、2人によって兄にしてくれたような感覚です」と、隣り合った中山と若山に感謝していた。
ほかにも、これがあれば元気になるものはという質問に、福士は「家族の笑顔!」と挙げ「この前、母親の誕生日があって、母親の喜ぶ顔が自分も喜ぶんだなって。全員幸せだなって。サプライズも喜ぶんだなって」と、孝行息子の鑑のようなエピソードがあったり、中山は、「僕はワンちゃんです。僕が家をでるときまで寝ていたりするんですけど、キレ気味で『もう仕事いくからね!』というと出てきてくれるんです」と、愛犬だそう。
さらに、若山は誕生日に福士らからサプライズプレゼントがされたそうで、福士は「こんだけお兄ちゃんいるんで耀人の誕生日に買いに行って」と切り出すと、若山は「誕生日に撮影用のドローンを福士さんたちにプレゼントして頂いて。それと、光るサングラスとメッセージ付きの帽子と、マジックができるものとか、小関さんの役にもハマっていて拳銃を入れるホルダーももらいました!」と、たくさんの“お兄ちゃん”から心のこもったものをもらったことで感激していたようだった。
最後に福士から「この映画は誇れるスーパーエンターテインメントになっていると思いますたくさんの人に観てほしいと思います!」と、呼びかけ、来た時同様山車に乗ってその場を後にした。
映画『曇天に笑う』は3月21日より拡大ロードショー!