俳優・上野樹里、三浦宏規、有澤樟太郎、仙名彩世、内藤大希、竹内將人、なだぎ武、竹中直人らが3日、東京・日比谷のシアタークリエでミュージカル『のだめカンタービレ』(演出:上田一豪)公開ゲネプロを開催した。
漫画家・二ノ宮知子氏が『Kiss』(講談社)に2001年より連載し全13巻の累計発行部数3900万部突破の人気作が初のミュージカル化。2006年から08年にTVドラマ、09、10年に劇場版が上映、韓国でもテレビドラマ化された人気コンテンツとして知られている。落ちこぼれながら天才的なピアノの才能を持つ主人公の音大生・“のだめ”こと野田恵をTV・映画版でのだめを演じた上野が。同じ大学に通うエリート音大生で指揮者を目指す千秋真一役を三浦が演じる。
ゲネプロ開演前のステージは音符や五線譜が入った緞帳が降りており、“のだめ”仕様に。そこに生の楽器の音出しが聴こえ、雰囲気満点!
舞台はプロジェクションマッピングも取り入れられ、キャラクターの心情や、音楽を視覚で捉えられるような演出も施されたもの。音楽周りでも、音の違いにより表現がなされるなど視覚だけではなく、聴覚でも作品の奥行きを感じられる仕上がりを見せた。
実写版の『のだめカンタービレ』を楽しんだ方は、そのままの“のだめ”が舞台上にいるような錯覚にも陥るほどの上野の熱演が生で体感できるものとなっている。
3日初日公演を無事終えたキャスト一同によるカーテンコールが行われ、三浦は衣装のシャツを汗だくにしながら、無事初日が終わったことに「無事通りましたね!良かった」と安どし「上野樹里さん、竹中直人さんをお迎えてのカンパニーですけど、(実写映像作品にも出演していた)“本物”ですから。(上野から)千秋先輩って言われても後輩だもんって気分です(笑)。本当に光栄ですし、お客さまに届けられたこと幸せです。これから1ヶ月間ほどよろしくお願いします」と、現在の心境を。
上野からは、「キャストのみなさんが素敵で、峰くん(有澤)も真澄ちゃん(内藤)も。いまをときめくスターの方たちと、のだめとミルヒー(竹中)を蘇らせて頂きました。フィルターを通さず、お客さんとお会いすることができてとっても嬉しいです」と、舞台ならではの生の“のだめ”を見せられていることへの喜びを。
さらに、上野は「アンサンブルの方たちもは4役も5役もやっていて、本当にすごいんです」と、拍手を送りつつ、「ありがとうございました!」と、感謝を。
ミュージカル『のだめカンタービレ』東京公演は2023年10月3日から同29日までシアタークリエにて、長野公演は11月3、4日にサントミューゼにて上演予定!
■出演キャスト
野田恵:上野樹里
千秋真一:三浦宏規
峰龍太郎:有澤樟太郎
三木清良:仙名彩世
奥山真澄:内藤大希
江藤耕造:なだぎ武
フランツ・フォン・シュトレーゼマン:竹中直人
アンサンブルキャスト
石井千賀 尾崎豪 小原悠輝 堤梨菜 露詰茉悠 友部柚里 焙煎功一 松村桜李
■スタッフ
原作 二ノ宮知子「のだめカンタービレ」(講談社「Kiss」所蔵)
演出 上田一豪
脚本 上田一豪 笠浦静花
音楽 和田唱(TRICERATOPS)
クラシック音楽監修 茂木大輔
編曲・オーケストレーション・音楽監督 深澤恵梨香
振付・ステージング 藤林美沙
美術 石原 敬
照明 関口大和
音響 高橋秀雄
衣裳 中原幸子
ヘアメイク 宮内宏明
映像 松澤拓延
歌唱指導 高城奈月子 吉田華奈
演出助手 永井 誠
舞台監督 本田和男
オーケストラ 東宝ミュージック
キーボードコンダクター 長濱 司