アイドルグループ『なにわ男子』藤原丈一郎が6日、東京・TOHOシネマズ日比谷で映画『アナログ』(監督:タカハタ秀太/配給:アスミック・エース=東宝)初日舞台あいさつをアイドルグループ『嵐』の二宮和也、俳優・波瑠、桐谷健太、浜野謙太、『なにわ男子』藤原丈一郎、板谷由夏、タカハタ監督とともに開いた。
お笑いタレント・ビートたけしが70歳で書き上げた初恋愛小説『アナログ』(集英社文庫刊行予定)が原作。全てがデジタル化されている世界だからこそ、当たり前の「誰かを大切にする」という気持ちを書きたくなったという動機から始まった作品だ。二宮は、手作り模型や手書きのイラストにこだわるデザイナーの水島悟役を。ヒロインで悟が惹かれていく謎めいた女性・美春みゆき役には波瑠が起用されている。
上映後にグレーのセットアップで登場した藤原。客席を見回した藤原は本作が、心に沁みる作品とあって「じゃっかん目が腫れている方もいると思います。目を開いて僕らを見てもらえたら」と、自身が演じた劇中の悟の後輩にあたる愛嬌のある島田役のようなあいさつを見せる。
イベント内ではWEB上で募集した「大切な人と直接会えた時の喜び」を集めたバックパネルを設置し、パネルにはキャスト本人のメッセージも掲載されている。藤原は『おばあちゃんからのたくさんのプレゼント♡』としたためていたが、これは「おばあちゃんと年に1度、年始にくらいにしか会えないんです。おばあちゃんは会えない間にためていたものをくれるので、毎年大荷物を持って家に帰るんです」と、心温まるような話をしていたが、「おばあちゃんの優しさを持って帰るんですけど、作ってくれた自家製の“なんかよく分からない食べ物”もくれて」と、言ってしまい二宮は思わず、「それはよくないよ」と、そこは藤原の気持ちを理解しつつも言葉遣いを注意していた。
本作を一緒に観てほしい人は?という質問が挙がると、「『なにわ男子』メンバー7人全員と観たいなって。自分の作品を観てもらうのは緊張するんですけど、きょう10月6日は……」と話そうとする藤原に、すかさず二宮が「結成5周年だもんな」と、『なにわ男子』の結成5周年となる同日の記念日のセリフをとってしまうことに。藤原は「めっちゃ嬉しいんです、けど……」と、言い募ろうとする藤原だったが二宮は「めっちゃ嬉しいな」と、その先を言わせないように先回り。その二宮のイジりにも負けず藤原は「めっちゃ嬉しいねんけど、自分の口から言おうと思ってたんですけど、食い気味で言われて!!」と、訴えて場内の笑いを誘うことに。
気を取り直して藤原は「結成日と『アナログ』の公開日が一緒ってことで縁起がいいなって」と話していたが、次に二宮の名前を出そうとして「“む”……二宮くんと言おうとしたんですけど、関西色が強すぎて“村上くん”と言おうとしてしまいました」と告白。二宮は“む”と言ったことを聞き逃さず「一瞬ムラムラしたのかと思った」と、イジり倒される結果となっていた。
ちなみにメンバーが観た場合どんな反応になりそう?と司会が振ると藤原は「涙もろいメンバーが多いので、たぶんシクシクしながら劇場を出ていくと思います」と、想像を披露。さらに司会が、メンバーでこんなこと言いそうという人は?と続けて問うと、急に優しげな声になった藤原が「道枝(駿佑)は『すごい良かった、アナログに出会えてよかったっすね』ってすごい格好いい一言を言ってくれると思います」と想像を話す。
しかし、司会は「(道枝の)ものまねされてました?」と声色の方に引っかかったようで藤原は「いやしてないです。それだけいつもクールなんです」と、説明。ここで横から桐谷が「ほかのメンバーは?」といえば、二宮が「全員ちょうだい」とリクエストしたが、藤原は「全員のは裏で言いますから」と、断固拒否!
この桐谷と二宮のコンビネーションにタジタジだった藤原は「お2人はいつも撮影中に、“みっちー”(道枝)元気?って言ってきて、めっちゃ“みっちー”推しだったんですよ」と、自分のことを聞いてもらえなかったのかすねたような声を出すことに。すると二宮は「そりゃ推したくなるよ。推しメンは誰だっていいじゃない」と、スンとしたような対応。藤原は「推してくださいよ、僕も!」と必死にアピールをしたが、二宮は「“藤原丈”は推せないよ」と、名前をわざと間違え藤原は「“藤原丈”じゃないんです。藤原・丈一郎で、区切るところが違ってるんです!」と言ったものの桐谷は「藤原丈・一郎じゃないの?」と、とぼけだす。藤原は「それを言ってたのは2人だけです!でも、ハマケン(浜野)さんだけ、そう言おうとして、言えないんです」と、訴え続けていた。
そんなさまざまなイジりを受けた藤原だったが、バックパネルの文字を読み上げるキャストがいる際は、浜野と一緒によけて見えやすくする気遣いも見せていた。
映画『アナログ』は全国公開中!