声優、歌手、俳優とマルチに活動している入野自由が6日、東京・日生劇場で主演ブロードウェイミュージカル『キャメロット』(演出:宮田慶子)フォトコールを俳優・坂本昌行、唯月ふうか、入野自由、今井清隆らと登場した。
本作は着眼点を変えてアーサー王伝説を描いた作家・T.H.ホワイト『永遠の王』を原作に作り上げられたミュージカル。1960 年にブロードウェイのマジェスティック劇場で初演され、67年には同名映画で、以来3月からもニューヨークのリンカーン・センターの劇場で開幕するなど、世界中で長きにわたって上演が重ねられている人気の正統派古典ミュージカル。理想と現実の間で苦悩するアーサー王、そしてグィネヴィア王妃や円卓の騎士ランスロットなど、多彩なキャラクターたちが魅せる物語となっている。
入野は坂本演じるアーサー王の隠し子・モルドレッド役を演じるが、漆黒の衣装で会見場に姿を見せることに。「登場してからアーサーが願っていた平和を乱しに、乱しまくることを目標に頑張ってまいりたいと思います」と、ヴィランを演じる決意を。
歌唱へは、「作品では特徴的な歌があるなかで、モルドレッドが歌うラップ家のような、言葉をまくし立てていく曲がありますので楽しみにしていてもらえれば」と、アピールしていた。
フォトコールでは4シーンが披露。入野はうち1シーンでの登場となったが、モルドレッドとグィネヴィアが楽しげにしている密会を柱の影から悪意に満ちた表情で見守る姿。さらには、アーサー王に対しての不敵な笑みと、“平和を乱しに、乱しまくる”ことを予感させるような役作りの一端を窺わせていた。
ブロードウェイミュージカル『キャメロット』東京公演は10月7日から同28日まで日生劇場にて、大阪公演は11月4日から同20日まで大阪松竹座にて上演予定。