人気ユニット『KinKi Kids』堂本光一が8日、東京・帝国劇場でミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』(日本版翻訳・演出:ウォーリー木下)開幕記念会見を俳優・観月ありさ、森公美子、鈴木ほのか、芋洗坂係長、岸祐二、彩吹真央、小堺一機、小野桜介、チョウ シ、涌澤昊生とともに開催した。
作家ロアルド・ダールの児童文学のベストセラー『チョコレート工場の秘密』が原作。世界の子供達に愛されるウォンカ・チョコレートを生産しているウィリー・ウォンカ(堂本)の工場が舞台。製作工程は秘密となっていた工場で、工場に招かれた5人の子供とその家族の驚くべき体験を描いた作品。これまで2度の映画化がされているが、小説を原作にしたミュージカル版は日本版初演となる。
堂本は明日初日を迎えるということで「あと1ヶ月けいこ期間が欲しいです。2ヶ月やってきましたけど、あっという間でした。思えば最初の記者会見のときに、『おもちゃ箱をひっくり返したようなものになる』と言ったとおりになっております(笑)」と、期待感を煽るようなコメントを。
さらに、「世界中いろんなところでやってますけど、『たぶん一番いい』って聴いてます」と、出来に自信を見せた。
今年6月に開催された会見ではチャーリー・バゲット役を演じる小野桜介、チョウ・シ、涌澤昊生のトリプルキャストの子役の3人は堂本の印象へ「パッとみたときに一般人じゃないなって。オーラがすごいし髪がサラサラで格好いい」「会ったら格好良くてプロだなって」と言いたい放題言っていたが、あらためてけいこを通じてどういう印象になったのか3人に質問。
小野は、「今もまだはっきり目を見て話すことができません(苦笑)」というと堂本は「本当!?」と言いながら目線を合わせようとして「いやー、スターですからね」と、おどける様子も。するとチョウは「もう大丈夫です」と、小野とは対象的なことを言い出し、これには堂本も噴き出す。チョウは「衣装を着ているとちょっとオーラが出るから」と話し、堂本も「普段(けいこ着の)ジャージしか見てないもんな。表に出るときはそれなりに頑張ってるんだよ」と、苦笑いだった。
涌澤はといえば「光一さんがはじめの台本読みのときは隣だったんです。前の会見のときに『まぁ格好いいです』と言っちゃったから、“怒られる”と嘆いていていたんです」と戦々恐々としていたという。しかし「それで、最初の台本読みのときにそのことを怒られなかったから、意外と優しくて」というと堂本が「意外と」の部分に引っかかり口にするとともに「そういう部分で怒られると思ってたのね。でも、タメだと思ってますから。僕が下です、彼らの方が大人だと思いますし」と、近い距離感で話をしていた。
そして堂本から「時間の都合上、この会見ではウォンカの姿で出れていません。2ヶ月けいこを積んできて、素晴らしい作品がいまここに生まれようとしていると感じています。これから公演を重ねて、それがどんどん良くなって、お客さんとともに一緒に旅をして、素晴らしい時間を共有できれば。トリプルキャストとかダブルキャストだとあまり会えなくなるから寂しい感じがするよね。でも、みんなで作ってきた作品をみなさんにお届けできるようにと思っています」と、意気込みを語っていた。
その後、ゲネプロが開催。堂本はユーモアにあふれつつもどこか掴みどころのないウォンカを熱演。とくに第2幕はほぼ出ずっぱりのなかでのものとなり、歌にダンスにと、存在感を放っていた。
ゲネプロを無事終えてのカーテンコールでは、「なんとか……なんとか通ったなと(笑)。みなさんはどうでもいいことかと思いますが、きょうは通しをやって、ゲネプロをやって、明日もゲネプロがあって本番初日を迎えるんです。その次の日も2回公演……どうなってるんだこのスケジュールは!(笑)誰考えたのこのスケジュール!」と、思わず身を乗り出して熱弁し、その苦労を窺わせるコメントが。それでも「帝劇のステージに立ててとっても嬉しく思っております」と、最後はまとめ「ありがとうございました!」と、お礼とともにステージを終えていた。
『チャーリーとチョコレート工場』東京公演は10月9日から同31日まで帝国劇場にて、福岡公演は2024年1月4日から同15日まで博多座にて、大阪公演は2024年同1月27日から2月4日まで大阪フェスティバルホールにて上演予定!