声優・歌手・俳優とマルチ活躍している宮野真守が16日、都内ホテルでミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』(演出・振付:長谷川寧)製作発表記者会見に俳優・松下優也、有澤樟太郎、清水美依紗、YOUNG DAIS、東山義久、廣瀬友祐、別所哲也、演出の長谷川寧氏とともに出席した。
漫画家・荒木飛呂彦氏のシリーズ累計発行部数1億2000万部を誇る人気コミックシリーズ『ジョジョの奇妙な冒険』のミュージカル作品。本作では、すべての始まりとなる『第1部 ファントムブラッド』をベースとしたもので、初の舞台化。19世紀末のイギリスを舞台に、主人公ジョナサン・ジョースター(ジョジョ)と運命的な出会いを果たすディオ・ブランドーを中心に、〈謎の石仮面〉をめぐる熱き戦いと奇妙な因縁を描く。宮野はジョナサンの前に立ちはだかる宿命のライバル・ディオ役を演じる。
会見ではキャスト一同に帝国劇場の舞台に立つということへの心境を質問。宮野は「僕が初めて帝劇の舞台に経ったのは『王家の紋章』という作品で。今回で3回めになります」と、2016年8月に上演されたミュージカル『王家の紋章』に主人公の宿命のライバルとなるイズミル役で出演したことを回想。そのときも“宿命のライバル”だったということで「“主人公の宿命のライバル役”……あれっ、聞いたことあるな(笑)」と、お茶目な笑顔を見せつつ、「僕しか“宿命のライバル役”っていなかったんだって。そのころからいろんな経験をして、フィジカルでやるものだったり今回の演出に対して、自分のいろんな経験値も熟していると思うので務められればと思います」と、意気込むとともに、その最後に「宿命のライバルです(笑)」と、言葉を添えて場内を爆笑させる様子も。
続けて、原作の好きなシーン、好きなセリフは?という質問が。宮野は「ディオはいろいろ抱えてるものもあるし、名シーンもたくんさんあるし、名台詞もたくさんあるんです。挙げたらキリがないんです。ですから、今回はディオが人から言われたセリフにしたいと思います」と、言い出すと、報道陣の方を見回し、「誰しもが言いたいセリフだと思います。じゃあきょうはみんなで言ってみましょうか」と、呼びかける。
「さすがディオ!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ」と言い出すと「せーの」とタメを作って「そこにシビれる! あこがれるゥ!」と拳を振り上げて熱演。しかし、報道陣は誰一人声をあげる者はなく「全然言わないじゃないですかっ!」と、“愕然かつご立腹な表情”を見せる……という一連の小芝居を展開し、会見場を沸かせつつ「絶対に言いたいセリフだったでしょ?僕の大好きなセリフです」と話していた。
そんな報道陣に対して、清水がディオの「URYYY」と「WRYYY」が好きなことや、ディオと自身が演じることとなるエリナ・ペンドルトンとの「ズキュウウウン」と言われるキスシーンの「泥水で口をすすぐシーン」を挙げることに。これに宮野はニコニコと反応し、「そこで言われるんですよね。『そこにシビれる! あこがれるゥ!』って」とつながりを話していた。
ほかにも、音楽を担当するドーヴ・アチア氏の作り出す音楽面の話題にも。この日、90秒ほどの映像も初公開されたが、その中にもアチア氏の音楽が使われるものとなっており、その世界観の一端をお披露目。宮野からはネタバレにならない程度に、「いろんな曲調があります。音楽シーンを聴いているような、洋楽の格好いいサウンドを聴いているような感じです。いままでにない、ミュージカルの形になるのではと思います。ディオの曲もありましたけど、いろいろ注目ポイントがありました。それがどういうふうに言葉で綴られるのか楽しみにしてもらっていいと思います」と、アピールしていた。
ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』東京公演は2024年2月6日から同28日まで帝国劇場にて、北海道公演は札幌文化芸術劇場 hitaruにて2024年3月26日から同30日まで、兵庫公演は兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホールにて2024年4月9日から同14日まで上演予定!
※17日より公開の本公演PV
https://youtu.be/Ak98ilSlK10