劇場アニメーション『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』(監督:増井壮一/配給:アニプレックス)公開記念舞台あいさつが2日、東京・新宿バルト9で開かれ梓川咲太役の石川界人、桜島麻衣役の瀬戸麻沙美、梓川花楓役の久保ユリカ、古賀朋絵役の東山奈央が登壇し司会はお笑いコンビ『天津』向清太朗が務めた。
作家・鴨志田一氏の“青ブタ”の略称で親しまれる『青春ブタ野郎』シリーズが原作。空と海が輝く現代日本に似た“藤沢”で、思春期に発症し不思議な出来事が起こる“思春期症候群”なる病が存在する世界が舞台。2018年10月より原作第1巻から第5巻までを描いたTVアニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を観ない』が放送。高校2年生の主人公・咲太や先輩で恋人・麻衣たちが“思春期症候群”によって引き起こされる騒動とそのてん末を、キャラクターたちの揺れ動く巧みな心理描写とともに描き興行収入5億円を突破するほどの人気を博した。本作は今年6月に公開となった『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』のその後を描き、高校生編完結を彩る作品となってる。
(前編(「青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」公開記念舞台あいさつ開催)より)
イベント中盤からは、3ヒロインキャストから咲太の魅力が語られることに。東山は「咲太って、私の中でヒーローだったんです。今回は咲太に思春期症候群が巻き起こって大変なハードルに直面しています。この映画を観て、咲太をリスペクトできるところがたくさんあって。それがときに自分のことをときに削りすぎてしまう、相手の立場に立ちすぎてしまう。そういうところが魅力で、なかなかできることではなく、だからこそ人も集まってきてくれるし、周りも心配してくれる。いいところでありつつ、もう少し自分のことを考えてくれていいんだよと言いたくなる部分もありますが素敵な男の子です」と、感じていることを伝える。
久保は「花楓の妹の目線からすると、最高の良いお兄ちゃんです。花楓のお兄ちゃんでよかったなって。咲太は花楓の前で、ちゃんとお兄ちゃんをしていて、花楓の前では涙を見せないんです。見せる必要がないからと思っていると思うんです。本当に良いお兄ちゃんだなって思います」と、キャラクター視線とともに、「私目線だと最近は可愛いなと思っています」と、キュンとする部分があるそうだ。
瀬戸は「タフなところと、若いのにちょっと達観しているけどなりきれてないところ。1番は、繊細なところは麻衣さんにしか見せないところ。人を選んで放出しているのが好きです」と、麻衣を演じているからこその視点が飛び出す様子も。
続けて、石川からは本日登壇の3人のヒロインの魅力を語っていくことに。石川は、「古賀は何も気を使わずにいることができます。花楓は自尊心を、咲太にとって兄という理想の姿でいさせてくれる。麻衣さんに関して今作では、『ありがとう』、『頑張ったね』『大好き』と咲太が目指している先の人だなと思います」と、それぞれ表現。
ちなみに石川個人からの視線で3人のヒロインを語ることにもなったが、ここからはなぜか口調がこれまでの約1.5倍速にテンポアップ!「古賀は個人的に素直なところが可愛いなって。『バリむかー!』ってぶつけてくれるところが可愛いですね。花楓は努力家!努力している人はだれしも魅力的に見えるんです。つらい思いをしているのに前に進もうとしている。可愛いですね。そして麻衣さん。麻衣さんは誠実ですよね。嘘がない。なんにも嘘がない。ちょっと照れ隠しで素直になれないところもありますけど、そこもまた可愛いなって。なんでかっていったら、“それ照れ隠しですよね”というのがわかるから素晴らしいです」と、言い切り拍手を浴びていた。
イベントではほかにも、向が“思春期症候群”にかかってしまったのか、4人から見えなくなり、そのなかで石川が向を見つけてハグしにいく……という、小芝居も展開されたが、石川は「今のシーンを覚えておいてください」といい、東山は「それは覚えなくていいです(笑)」とツッコんで、和気あいあいとしていた。
『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』は公開中!