髙木雄也 清水くるみ2023年3月『東京輪舞』出演!2人で5役ずつ計10人演じる

髙木雄也 清水くるみ2023年3月『東京輪舞』出演!2人で5役ずつ計10人演じる1

 アイドルグループ『Hey! Say! JUMP』髙木雄也と俳優・清水くるみが2024年3月より上演予定のPARCO PRODUCE 2024『東京輪舞』(演出:杉原邦生)に出演することが5日、発表となった。

 オーストリアの劇作家アルトゥル・シュニッツラーが1900年に発行し、当時のウィーン社会の性道徳や階級理念に反していたために、上演を巡って法廷論争まで引き起こすほどのセンセーションを巻き起こした『輪舞』(La Ronde)が原作。『ブルールーム』というタイトルで、ロンドンとブロードウェイで1998年から1999年にかけて上演もされ、『ブルールーム』というタイトルで、ロニコール・キッドマンとイアン・グレンが女性男性5人ずつを演じ話題にもなった。本作では、「現在」「東京」に翻案し上演する。

 台本は、劇団『範宙遊泳』を主宰し、22年に『バナナの花は食べられる』で第66回岸田國士戯曲賞を受賞した山本卓卓氏。演出はプロデュース公演カンパニーKUNIOを主宰し、演出家・舞台美術家として活躍する杉原邦生氏が務める。

 髙木と清水はそれぞれ5人の“男”と“女”、計10人の登場人物を演じ分け、10の情事の風景を リレー形式で描いていく。

 今回の発表にあわせて台本を担当した山本氏、演出・美術の杉原氏、髙木、清水からそれぞれコメントが寄せられている。

 ●山本卓卓氏
 キックオフミーティングの時に、杉原さんやパルコスタッフのみなさんに「私は私の言葉と物語に責任を持ってこの戯曲を書く」と宣言してしまったので、私は私の言葉と物語に責任を持って「東京輪舞」を書いています。つまりそれはシュニッツラーや杉原さんに責任を押し付けるようなことは絶対にしないということなのですがそれってめちゃくちゃキツくて苦しいっす。でも山本卓卓いいもの書きます。楽しみにしていてください。

 ●杉原邦生氏
 新作『東京輪舞』は、「シュニッツラーの問題作を〈現在の東京〉で上演する」という、野心に満ち満ちた企画です。ならば、作家は山本卓卓くんにお願いしたいと思いました。知り合ってすでに10年以上になりますが、卓卓くんが択ぶ日本語のセンス、その組み合わせによって生まれる独特のリズム、テキストから漂う息が詰まるような現代日本の空気感、そして人と人との交わりに冷静に寄り添う作家としての知性、それらがこの作品には必要だと思ったからです。
 二人の俳優が5役ずつを演じ分け、10組のカップルによる情事の前と後、そのダイアローグを舞い踊るように繋いでいく――そんな挑戦的な作品に髙木雄也さん、清水くるみさんが共に挑んでくれることになりました。お二人とも舞台での存在感の強さは言うまでもなく、ご自身の表現に貪欲な姿勢を感じられるので、稽古場でのクリエーションがとても楽しみです。
 着々と準備を進めているいまもまだ、ドキドキしています。このドキドキはきっと、客席のお客様のドキドキへとつづいていくはずです。その鼓動をぜひ劇場で体感してください!

 ●髙木雄也
 今回パルコさんからお話をいただき、『東京輪舞』に出演させていただきます。
 この作品は1人で5役を演じることになりますし、役の幅も広いので、今の自分にできるのかと悩み、お受けするまで少し時間がかかりました。でも自分が諦めて誰かがこの作品に出演し、それを見て後悔するぐらいなら、自分自身が努力して自分の幅を広げれば良いと思い挑戦しようと決めました!
 演出の杉原邦生さん、そして清水くるみさんと時間をかけながら、1つ1つの役をしっかり作っていけたら良いなと思います!
 みなさん僕の挑戦をぜひ劇場に見に来てください!

 ●清水くるみ
 いつか挑戦してみたいと思っていた2人芝居ですが、こんなにも早く機会をいただけるとは思っていなかったので、正驚きました。しかも1人5役ということでかなりハードですが、小悪魔少女から、今まで演じたことのない挑発的な女性まで、これまでの経験を活かしつつ、チャレンジすべき課題が非常にたくさんあることにワクワクしています!髙木さんとは初めましてなのですが、どんなキャッチボールになるのか全然想像できないので、稽古が本当に楽しみです。ご一緒したかった演出の杉原さん、脚本の山本さん、もう既に出来上がっている前半の脚本がおもしろいのでプレッシャーですが、きっときっと   おもしろい作品になる!してみせる!ので、ぜひぜひ、観にきてほしいです!

 PARCO PRODUCE 2024『東京輪舞』東京公演は2024年3月にPARCO劇場、ほか2024年4月には福岡、大阪、広島で上演予定。