アニメ『ハイキュー!!』ステージイベントが16日、千葉。幕張メッセで開かれた『ジャンプフェスタ2024』で開催され、日向翔陽役の村瀬歩、影山飛雄役の石川界人、孤爪研磨役の梶裕貴、黒尾鉄朗役の中村悠一が登壇。『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』が2024年2月16日に公開予定であることなど、さまざまな情報がアナウンスされた。
漫画家・古舘春一氏が『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載した高校バレーボール漫画『ハイキュー!!』。2014年より3シーズンにわたるTVアニメと2本の劇場版総集編が制作され、に劇場版FINALシリーズの製作が発表されており、その劇場版第1部として原作の中でも最も人気のあるエピソードが『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』として上映を予定している。
以下、公式レポート部分。
ファン待望となる続編の劇場公開が発表されてから、特報映像や新たなビジュアルの解禁の度に大きな盛り上がりの波を見せている『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』。今回のジャンフェス2024では、黒尾鉄朗が所属するバレーボール協会が導入した応援グッズ・ジャンフェスリングという光る腕輪が配られ、ステージや選手たちに声援を届けられるという観客参加型の特別仕様!会場に集まった「ハイキュー!!」ファンたちによる熱気もすさまじく、大人になった孤爪研磨と黒尾鉄朗が登場する“YouTubeチャンネル風の前説映像”が流れ始めるやいなや、観客のボルテージは急上昇!
そしていよいよ出演キャストの村瀬歩、石川界人、梶裕貴、中村悠一が各キャラクターの作中名セリフと共に登場!最高潮に達した会場の熱気を受け、村瀬、石川がそれぞれ「よろしくおねがいしゃーッス!!」と日向と影山を彷彿とさせる挨拶をすると、会場には黄色い歓声が鳴り響いた。中村が「ゴミ捨て場へようこそ!」とコメントすると、会場が笑いの渦に巻き込まれる一場面も。最後に、劇場版の監督を務めている満仲勧監督が本作の主役だと語る、孤爪研磨を演じる梶裕貴が「今日はようやく映画についてお話できる機会。一緒に盛り上がっていきましょう!よろしくおねがいしゃーッス!」と研磨らしからぬ熱のこもったコメントを贈った。
バレーボールの試合に倣って第一セットと称し最初に行われた企画は、冒頭で説明のあったジャンフェスリングと連動して行う「ARバレー」。ARで画面からバレーボールが打ち込まれ、オーバーハンドパス、つまり万歳ポーズでボールをつなぐと、来場者が着用しているジャンフェスリングが光を放つという演出で、観客は息を合わせて体を動かすなど大いに盛り上がりを見せ、早くも会場が一体となった。
続く第二セットではそれぞれが「最強コンビ」を演じる二組の出演者たちによるクイズ&トークコーナー。キャラが最強なら声優陣それぞれも最強コンビに違いない!と、キャストの絆を確かめるためそれぞれのコンビに劇場版にまつわるクイズが出題された。アフレコを終えてから初めての公の場の本イベント。
先攻・音駒コンビの第一問は「音駒・孤爪研磨役の梶が、アフレコで最も苦労したシーンはどこでしょう?」という問題に、本人である梶と、中村が回答。二人が一斉に答えを書いたフリップを裏返すと、中村は、試合のシーンを挙げた。「気持ちは前のめりだが、研磨というキャラクターを演じるうえでは感情を抑えながら演じなければいけなかったところが難しかったのではないか」と推測。気になる梶本人の回答も「試合のシーン」とシンプルな答え。研磨の目線でコートの中にいるような体験ができるシーンは、息を入れ続けるのが難しかったけれど注目してほしいシーンだと語った。熱い思いが一致したということで、問題は大正解!
その後、アフレコで苦労したエピソードを聞かれると、中村は、長時間にも及ぶアフレコを振り返り、「合宿のような一体感が生まれた。疲れ切った我々役者陣とキャラクターがリンクし、烏野・音駒関係なく一体感が生まれたと思う。あの時だからこそ生まれたシーンもあって、久々に良い経験をさせてもらえた」と語った。続いて石川は、「ハイキューならではなのですが、メンバーが多い中での試合中のマイクワークが大変で、同時にとても懐かしく、楽しかった」と振り返った。村瀬は、研磨と初めて出会ったシーンを録りなおしたことを挙げ、周囲の人々の後押しのおかげで自信が生まれたが、9年振りに当時の声を出すのは難しかった、と話した。
続いて第二問は後攻・烏野チーム。「今回の劇場版で、烏野・日向翔陽役の村瀬歩が一番気に入っているセリフは何でしょう?」という質問に、村瀬と石川が回答。石川が「今回日向はたくさんの名言を言っている」と頭を抱えながらも、村瀬の答えは一同納得の「点を獲るのに近道はない。」をチョイス。石川の回答は意外な「スパイクの息」。ゴミ捨て場の決戦は、日向の今までの試合との気合の入り方が全然違ったので、(村瀬が)アドリブにも力を入れているように感じ、あえてここを選んだと答えた。村瀬の回答とつながる部分があるということで、こちらの問題もとりあえず正解!
その後、中村は事前にメモしてきたという「ツッキー最近のバレーはどうだい?」を挙げた。掛け合いならではの熱のこもった月島蛍役の内山昂輝の演技がとてもよかったと、原作の展開とリンクするような役者同士の交流も垣間見えた。梶は深くは言えないと前置きをしつつも、研磨が「バレーボール楽しいな」と感じたところの表情と黒尾との幼少期に注目をしてほしいと語り、石川は「Aパスいらねぇっすよ!」という「王様」と呼ばれた影山が、チームメイトとの信頼関係の構築を感じさせるセリフを挙げた。キャラクターそれぞれの成長を感じられるセリフの数々に、ファン大満足の結果となった。
最終問題は烏野チーム、音駒チーム合同で「このシーンは見逃さないで!」と思うシーンをそれぞれピックアップ。中村は劇場版において貴重な日常シーンを挙げ、「アニメ版では未だ描かれたことのなかった音駒メンバーたちの日常にも注目してほしい」と語った。梶は研磨の「目つき」をチョイス。今まで見たことのないような研磨の人間味あふれる真剣な表情は必見と回答。石川は別日に行われた応援シーンのアフレコに参加したという裏話を明かし、音駒・烏野両校による応援団の歌や、応援シーンの音響周りにも制作陣のこだわりが詰め込まれていると語った。村瀬は、サーブの強さを筆のタッチを変えて表現するなど、アニメーションにするにあたっての満仲監督によるアイディアの豊富さと表現の巧みさを挙げた。
最終の第三セットでは、劇場版の初出し情報が大解禁!最新予告が解禁されるとの発表に会場のファンたちは期待に胸を膨らませるが、最新予告は「伊達の鉄壁」ならぬ「ジャンフェスの鉄壁」に守られすぐには見られない状態…。先ほど練習したARバレーの成果を見せる時が!会場、そしてオンライン配信でイベントの様子を見ている全国津々浦々のファンとも一緒に「ジャンフェスの鉄壁」を打ち砕くべくキャスト一同が観客を煽っていく。応援の甲斐あって鉄壁は砕かれ、ついに最新予告映像が公開!今日一番の歓声が沸き上がった。
そして予告内で『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』の主題歌が、これまでも数々のハイキュー!!作品を担当してきたSPYAIRの書き下ろし楽曲「オレンジ」であることが明らかに。1期のオープニングで「イマジネーション」、2期のオープニングの「アイム・ア・ビリーバー」、そして4期エンディング「One Day」と今まで3度も楽曲を担当してきたハイキュー!!シリーズおなじみのSPYAIRを迎え、最強の布陣となった劇場版ハイキュー!!。さらに、SPYAIRからのメッセージVTRも公開され、「バレーボールの根幹である『繋ぐ』のように、我々SPYAIRの楽曲も前作品から未来に向かって繋がれていくような作品となっています!」という熱のこもったコメントを送った。
続けて原作者、古舘春一先生による描きおろしビジュアルが大公開!この描き下ろしビジュアルは入場者特典として配られる豪華小冊子「ハイキュー!!33.5巻」の表紙を飾るほか、このビジュアルを用いたムビチケ型前売り券の発売が決定したこともあわせて発表された。
さらに、丸ごと一冊『ハイキュー!!』づくしの本、「ハイキュー!!Magazine」の発売決定情報の解禁では、日向と影山の『現在(いま)』の姿が注目の描き下ろしカバーのデザインも初公開。この「ハイキュー!!Magazine」には古舘先生監修による選手たちの『現在(いま)』に迫るインタビューなどの特集記事を掲載する他、特別付録やスピンオフマンガ、ショーセツバン!!も収録される。加えて「劇団ハイキュー!!」より今年8月に上演した須賀健太演出の旗揚げ公演のU-NEXT豪華特典付き購入作品が本日12月16日から販売開始となることも発表された。
そして様々な情報が公開された第3セットの締めくくりには、古舘春一先生より届いたメッセージイラストが紹介された。冬の装いの日向と影山からの「カゼ引くなよー!」のメッセージが入ったイラストにはファンも興奮を抑えきれない様子。
イベントの最後には登壇キャストがそれぞれに、本作への熱い気持ちをアピール。石川が「本日公開された予告を何度も見て気持ちを高め、何度も劇場に足を運んでほしい」、梶が「予告を見ていただければ、どれだけ制作陣の気合が入っているかがわかると思う。公開を楽しみにしてほしい」、中村が「鉄朗役の中村です。多くは語りません!来年劇場でお会いしましょう!」、ラストには村瀬が「アフレコも終わり、今プロダクションI.Gさんが一生懸命頑張ってくれていると感じました。2月16日、ぜひ劇場へ足を運んでください!」と想いを語ると、会場はこの日一番の大きな拍手に包まれた。ここで第3セットまで続いた本日のイベントは終了の時間に。ラストは村瀬の音頭で会場一体となり、本作でおなじみとなっている「おつかれしたっ!!!」と終了の挨拶で、大盛り上がりのステージは幕を閉じた。
※記事内画像は(c)2024「ハイキュー!!」製作委員会 (c)古舘春一/集英社