グローバルボーイズグループ『JO1』川西拓実、俳優・桜田ひよりがW主演し2024年初夏に公開予定の映画『バジーノイズ』(監督:風間太樹/配給:ギャガ)。本作に俳優・井之脇海、栁俊太郎が出演していることと公開が2024年5月となったことが18日、発表となった。
漫画家・むつき潤氏が2020年まで『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)に連載していた長編デビュー作が原作。DTM(デスクトップミュージック)を題材に、登場人物たちの心理描写のリアルさ、独特な音楽表現など、音楽コミックスとして大きな話題を呼んだ。川西は、マンション管理人をしながら住み込みで1人暮らしをしている清澄(きよすみ)役、桜田演じる潮と出会ってしまったことによって、閉じた世界に強烈なノイズが流れ込んで葛藤を続ける。
今回発表の2人の役どころも公開。レコード会社に勤務しながらも、どこかくすぶった気持ちを抱えており、清澄と潮と出会うことで自分の人生を見つめ直す航太郎役に井之脇。清澄の音楽に衝撃を受け、共に音楽を奏でることになるベーシストの陸役を栁が演じる。
また、2種のmovie spoilerで映像が初解禁。<Type:清澄>では、「何もいらない。頭の中の音を形にできれば、それでいい。」と、ひとり音楽を奏でる清澄が映し出される。しかし、そんなひとりだけの世界に流れ込むノイズ。「ひとりでよかったのに」と海を見つめる清澄の切ない姿に胸が打たれる映像となっている。
また、<Type:潮>では、「好きなものもやりたいことも、何もない。ずっと誰かにお薦めされた物だけで生きてきた」と今までの生きづらさを振り切るかのように走る潮だったが、「やっと、見つけた?」と、清澄と同じ海にたどり着く。「silent」風間監督ならではの、エモーショナルで切ない質感の映像、そして本作の見どころのひとつである音楽が垣間見えるmovie spoilerに仕上がっている。
また、井之脇と栁の2人からコメントが寄せられた。以下全文。
◯井之脇海
風間監督とは6年ほど前から、「いつか一緒に映画を撮りたいね」と話していたので、今回ご一緒できて、とても感慨深かったです。
現場では、川西さんをはじめキャストの皆さんと、登場人物たちと同じように、音楽を通してつながっていく感覚がありました。
言葉や視線を交わさずとも、清澄の音楽に揺られているだけで、相手の心がビシビシ伝わってくる。「あぁ、音楽の力ってすごい」と改めて感じました。
ぜひ劇場で、スクリーンを飛び越えて、みなさんにも同じグルーブ感を体感していただけたら嬉しいです。
◯栁俊太郎
今回バジーノイズという作品に出会えて、とても素敵な青春を味わうことができて幸せでした。
自分が演じる陸という人間は不器用ではありますが、音楽に対してまっすぐで純粋でとても好感の持てる役だと思います。
陸はベーシストということで、まず演じる上で演奏シーンの説得力というところにフォーカスを当てて役作りをしました。
格好良くなかったらちょっと説得力が欠けるなと思い、ベース練習に励みました。
監督の演出は役柄のとても繊細な部分を引き出してくれ、そこに一切の妥協がないストイックさを感じ、役者としてここまで考えて思ってくれて演出してくれることほど幸せなことはないなと現場で感じました。
共演させていただいたキャストに関しては、川西くん桜田さん井之脇くん皆さんとても自然体でいて素敵な方々で、現場を通して素敵な青春を感じさせて頂きました。
そんな青春をぜひ、劇場でみなさんにも感じていただけたらと思います。
※記事内画像は(C)むつき潤・小学館/「バジーノイズ」製作委員会