『ダンダダン』ステージが16日、千葉・幕張メッセで開催された『ジャンプフェスタ2024』ジャンプスーパーステージBLUEで開催されモモ<綾瀬 桃>役の若山詩音、オカルン<高倉 健>役の花江夏樹、ターボババア役の田中真弓、セルポ星人役の中井和哉が登壇した。
『ダンダダン』は漫画家・龍幸伸氏が集英社のマンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」にて連載中で、累計発行部数320万部、閲覧数3億7,000万超え、TVアニメ化も決まっている人気作。霊媒師の家系に生まれた女子高生・モモ<綾瀬桃>と、同級生でオカルトマニアのオカルン<高倉健>。モモがクラスのいじめっ子からオカルンを助けたことをきっかけに話すようになった2人だったが、 「幽霊は信じているが宇宙人否定派」のモモと、「宇宙人は信じているが幽霊否定派」のオカルンで口論に。互いに否定する宇宙人と幽霊を信じさせるため、モモはUFOスポットの病院廃墟へ、オカルンは心霊スポットのトンネルへ。そこで2人は、理解を超越した圧倒的怪奇に出会う。窮地の中で秘めた力を覚醒させるモモと、呪いの力を手にしたオカルンが、迫りくる怪奇に挑む!運命の恋も始まる……!?オカルティックバトル&青春物語となっている。
以下、公式レポート部分。
この日はまず初めに、キャストの声が入ったロングバージョンの「ティザーPV-CharacterVoiceVer.」が初お披露目。会場からはサイエンスSARUが手掛ける迫力の映像への驚きと共に、各キャラクターの声が聴こえるたびにどよめきと「やったー!」という歓喜の声が湧き起こった。観客の興奮が渦巻く中、キャスト陣がステージに呼び込まれるとさらにボルテージはアップ。大きな拍手が上がった。
窮地の中で秘めた力を覚醒させるモモを演じる若山は、「この日をとても楽しみにしていました」と緊張の面持ち。ステージの袖からも歓声が聞こえたそうで「興奮で震えてきた」と話すと、怪奇現象オタクでUFO肯定派のオカルンに抜てきされた花江も「期待値が高い」とファンの熱気を肌で感じていた。
役柄について話が及ぶと、若山は「幽霊肯定派で、おばあちゃんが霊媒師。ギャルです」と笑顔でモモを紹介。演じる上ではギャルっぽい気だるさもポイントだといい、「ツッコミをすることも多いんですが、力が入りすぎてしまうと気だるげな部分がなくなってしまう。ほどよく力を抜きつつ、自由にやることを意識しています」とこだわりを明かした。花江は「オカルンは話してみたら、実はすごく楽しいヤツ。モモとの掛け合いのテンションの高さなども、意志の強さを感じる部分もある」と気弱に見えつつ、芯の強い男の子だとオカルンを分析。「いろいろな表情があって、どういう声にしようかと考えるのが楽しいキャラクター」だと愛情を傾けていた。
神出鬼没の妖怪・ターボババアを演じる田中と、クローンで個体を増やす雄のみの種であるセルポ星人役の中井は、それぞれ強烈な役柄に扮している。「久々の女性役」と微笑んだ田中は、「オーディションの話が来た時に、『私がやらないと!』と使命感を覚えた」とターボババアのセリフや特徴を見た時に、使命感を握りしめたという。中井は「真弓さんがすごく燃えていて、演じることを楽しんでいるのが伝わる。入れ込み方がすごい」と証言。花江も「第1話のアフレコから、ターボババアのパーカーを着ている」とアフレコでは田中がターボババアのグッズを身につけていることを暴露した。
一方の中井も「セルポ星人は、喜怒哀楽が失われていたり、生物としての力が弱っているので、地球人の生殖について研究しなければいけない」と極めて独特な役柄だと語り、「楽しいです。セルポ星人役に、よくぞ中井の名前を思い出してくださった」とセルポ星人役と出会えた喜びを噛み締める。花江は「セルポ星人はクローンなので、何人もいる。それを中井さんが、リアルタイムで全部演じ分けている。すごい」と惚れ惚れとしていた。
アフレコもとてもよい雰囲気で進んでいるといい、花江が「みんなで収録することができた。すごく楽しい。面白いところは、声を出してみんなで笑ったりして」と振り返ると、田中は「一体感があった」としみじみ。「緊張していた」という若山だが、「最初は力んでしまった。でもテストでみなさんが笑ってくださるのがうれしくて、『力を抜いてできるかもしれない』と思いました」と周囲の笑い声が大きな力になっていると語った。
アニメ化決定以後、同作にとって初めてのイベントとなったこの日。原作者の龍幸伸からメッセージが届く場面もあった。龍先生からは「いつもダンダダンを読んでいただきありがとうございます。皆様の応援のおかげでこの度アニメになることが決定いたしました。私自身とても楽しみにしておりますので、一緒に楽しんでいただけると嬉しいです。これからもアニメ漫画共にダンダダンをよろしくお願いします」という喜びの声が寄せられ、キャスト陣も感激しきり。最後には中井は「コールアンドレスポンスしていいですか?」と声出しOKのイベントらしいアイデアを繰り出し、「お前ら、手術されたいかー!」と発声。会場も「おー!」と応えるなど、中井に続く形でそれぞれがキャラクターらしい一言をお見舞いしながら観客とコールアンドレスポンスを楽しみ、会場も大盛上がり。
花江は「原作から勢いがあって、アクションシーンなど読んでいても次から次へと楽しみになる展開。アニメになって、みんながどのように動いて話すのかとても楽しみです」とワクワク感を口にし、若山も「今日は皆さんの熱量を感じさせていただいた。私も大好きな作品なので、『ダンダダン!』がお好きな方に満足していただけるよう、一生懸命に演じさせていただきます」と宣言。アニメ化放送への期待が高まる中、イベントは幕を閉じた。
※記事内写真は(c)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会