“ツダケン”の愛称で親しまれている声優で俳優・津田健次郎が、俳優・佐々木蔵之介主演で3月8日より公開予定の映画『マイホームヒーロー』(監督:青山貴洋/配給:ワーナー・ブラザース映画)に出演していることが10日、発表。さらに、宮世琉弥、立川談春、『インパルス』板倉俊之、大東駿介、西垣匠、金子隼也の出演は主題歌は歌手・Eveの書き下ろし楽曲『インソムニア』となったこともアナウンスされた。
『ヤングマガジン』(講談社)にて連載中の同名作。ひょんなことから娘・零花(齋藤飛鳥)の彼氏が半グレ組織に所属していることを知り、殺してしまい殺人犯になったサラリーマンで父・鳥栖哲雄(佐々木蔵之介)。半グレ組織には追われたうえ、娘には彼氏を殺したことを隠しつつ、夫の秘密を守る妻・歌仙(木村多江)と力をあわせて命を懸けた闘いに挑む。そんな哲雄に執拗にマークする間島恭一(高橋恭平)も現れ、事態は混迷を極めていく……という、ノンストップファミリーサスペンスが昨年放送されたドラマ版で楽しめた。
映画版は、ドラマ版から7年後を舞台に【完結編】が描かれることとなり、主演の佐々木をはじめ齋藤、高橋、木村、音尾琢真、淵上泰史、神野三鈴らがドラマ版から引き続き出演。メガホンも引き続きドラマシリーズの総監督を務めた青山貴洋監督が務める。
津田は哲雄を追い詰める犯罪組織・間野会のトップ・志野寛治役を演じる。津田にとって、実写作品での悪役を演じるのは今回が初。(ドラマシリーズで)哲雄が殺してしまった零花の彼氏・麻取延人と共に消えた10億円を狙い、音尾琢真が演じる最強の殺し屋・窪と共に、鳥栖哲雄を容赦なくどこまでも追い詰める《超》クセの強いラスボスとなっている。
今回の起用へ津田は、「すごく嬉しかったですね。『マイホームヒーロー』という名前は知っていて、評判の高さも聞いてはいましたが、『え、ラスボス!?』と思い、非常に重大な役だと感じ、ありがたかったですし、嬉しかったです」と、起用の瞬間のことを回想。
撮影へは「事前に監督との打ち合わせがあって、台本を読んでいろいろ用意してきた中で『ちょっと癖を強くしたい』というリクエストをいただいたんですが、それがめちゃめちゃ嬉しくて、『あっ、やって良いんですか!(笑)』とワクワクしました。そこからとにかく癖が強くてインパクトがあるキャラクターにしていくために、人とのリズムや、喋り方、立ち振る舞い1つ1つに癖を持たせることで、全体の癖を強くできればと思いながら、志野というキャラクターを作り上げていきました。現場ではみなさんの力で作り上げていただいた場所の中で、自由に芝居をさせていただいてるんだなというのを感じられて、どのシーンも楽しく演じさせていただきました」と、臨場感あふれるエピソードを披露する津田。
自身が演じる志野へは「佐々木さんの演じる鳥栖哲雄にとって強大な敵であり、恐怖の対象ですが、志野には志野の正義があり、彼からすると哲雄の方が悪であるという側面もあるので、彼の正義を大切に演じさせていただきました」と、気持ちを語っている。
今回の発表にあわせ場面写真も公開されており、津田演じる志野がシャボン玉を吹いて飛ばしているカットも公開され、その癖の強さの一端を窺わせている。
さらに、宮世は哲雄の秘密を知る謎の青年の大沢隼人役。談春は警視庁組織犯罪対策部 警部補・哲雄と旧知の仲の安元浩司役。板倉は警視庁捜査一課刑事・零花の上司の戸島役。大東は警視庁組織犯罪対策部の刑事・安元の部下の薬師寺役。西垣は警視庁組織犯罪対策部の刑事・零花の同期の榎木役。金子は哲雄が勤める会社の部下の南田役を演じる。
一方、楽曲起用となったEveからはコメントが寄せられており、本作の感想へ「いわゆる“普通”とは違う家族の形が描かれていますが、取返しのつかないことをしてしまったどうしようもない人間なのに娘にとってのヒーローで在り続ける姿には、どこか人間らしさを感じられて見入ってしまいました。日常と非日常の対比、ジェットコースターのようなスリリングで緊張感のある展開に最後までハラハラしながらいつの間にか画面に釘付けになっていました」と、見入ったという。楽曲へは、「まさにこの映画を体現したような曲に仕上がりました。作品が無ければこの曲はここまで連れていってもらえていなかったと思います、映画と合わせてどうぞご期待下さい」と、メッセージを寄せている。なお、本楽曲が使われた本編予告映像も公開され、今回公開された追加キャストの姿も窺えるものとなっている。
■本予告映像
https://youtu.be/Td7NjTaTFs0
※記事内画像は(C)2024 映画「マイホームヒーロー」製作委員会