俳優・山田裕貴が13日、神奈川・横浜アリーナで自身がパーソナリティを務めるラジオ番組『山田裕貴のオールナイトニッポンX(クロス)』(ニッポン放送、月曜24時~)のイベント『山田裕貴のオールナイトニッポンX 横浜アリーナ王におれはなる!』を開催。
会場にはSUPER BEAVER、DISH//、ドレスコーズ、Little Glee Monster、前田公輝、川島葵のほか、サプライズゲストとして赤楚衛二、勝地涼、安井順平、ヤジマリー。も駆けつけ会場に集まった約1万2000人のリスナーを熱狂させた。
以下、公式レポート部分。
オープニングは、カラフルな毛皮コートというド派手な衣装を身に着けた山田が爆発音と共に登場。ドラゴンとフェニックスの描かれたトロッコ“ドラゴンフェニックス号”に乗り込み、ドラゴンの吐く白い煙をまき散らし、BIGBANGの「FANTASTIC BABY」を歌いながら、会場を1周。リスナーに手を振ったり、「みなさん元気ですか~?」と呼びかけたり、会場のボルテージを一気に上げた。
番組初イベントに関わらず横浜アリーナを埋め尽くすほどのリスナーが集まり、山田は感無量の様子。トーク中も「声を聞かせてくれ!」「もっといけるだろ!」と歓声を求めたり、投稿をくれたリスナーに「本当に来てる?」と聞いたり、「やろうね」と約束していた番組アドレスを一緒に叫んだりと交流を楽しみ、山田は「最初から盛り上がってくれてありがとうございます」「泣きそう」と感激が止まらなくなっていた。
そんな山田の「どうぞ最後までお楽しみください!」という掛け声で、この日のトップバッターであるDISH//が登場。
映画『東京リベンジャーズ』などで共演し、公私共に親交のある山田とボーカルの北村匠海。番組にゲスト出演したこともあり、ステージ上でも「曲中に呼び込もうとしてたけど、着替えとかあると思って辞めた」「ステージ袖で歌いながら待ってたのに!」という気心知れたトークを繰り広げた。
DISH//は、「No.1」「HAPPY」「Dreamer Drivers」「勝手にMY SOUL」の4曲を披露したのち、山田の「一緒に歌いたい!」というお願いを受け、ヒットナンバー「猫」をコラボレーション。この日のコラボ曲はすべて山田のリクエストとなっており、「猫」は『東リベ』の撮影現場でずっと歌っていた楽曲だという。それくらいに山田が「大好きな曲」という「猫」を、一夜限りの「YAMADISH//」として披露。この日しか見られない豪華なステージ競演に、リスナーはうっとりと聴き入った。
次の企画は、山田のスペシャルトークショー。川島葵をMCに迎え、リスナーが聞きたい質問をぶつけていくことに。
昨年出演したドラマ『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』や『どうする家康』などを振り返り、「赤楚衛二くんとは高校が一緒で、そんな赤楚くんと共演できて嬉しかった」「上白石萌歌ちゃんが打ち上げのカラオケでプロ歌手の一面を見せてくれた」「本多忠勝のラストシーンの笑みは台本に書いてなかった」など数々の裏話が明かされ
たほか、新月9ドラマ『君が心をくれたから』の見どころを語るなど、俳優としての山田の貴重な思いが紡がれた。
続くゲストは、前田公輝。昨年ラストの放送回でカラオケを歌いに来てくれた前田は、映画『アラジン』挿入歌「フレンド・ライク・ミー」を今回も横浜アリーナの舞台で大熱唱。満員の会場で思いっきり歌えた前田は「最高!」と大満足の表情を浮かべていた。
すると、どこからともなく「おい山田、何やってんだよ」との声が。「このウザ絡みは、勝地涼さん?」と山田が反応すると、この日のサプライズゲスト・勝地涼が客席から登場。「これからの時間は俺に預けてくれていいか?」という勝地のリクエストで、番組の人気コーナー「サクリファイス」のスペシャル版「勝地ファイス」を実施することになった。
このコーナーは、声を大にして言いたい「魂の叫び」を叫ぶ企画だが、勝地は「このイベントに勝地涼のゲストを望む声が少なすぎる!」「(12月25日に放送された)クリスマスカラオケ会、なんで俺の出演がバラしになったんだよ!」と番組に対するクレームを連発。それを受けて山田はまた勝地をゲストに呼ぶと約束するが、大物ゲストが続々登場する番組に出演することへの不安も勝地は語り、会場の笑いを誘った。
会場を笑いで包んだあとは、SUPER BEAVERによるライブへ。「今日は山田を横浜アリーナ王にするために来ました!」とステージに登場したSUPER BEAVERは、山田が出演した映画『東京リベンジャーズ2 -運命-』の主題歌「グラデーション」をはじめ、「名前を呼ぶよ」「美しい日」「ひとりで生きていたならば」「決心」の5曲を披露。圧巻のパフォーマンスを見せつけた。
続いての企画は、名物コーナー「リスナー・オールドマン」。文章で演技をするのが上手いリスナー・オールドマンからのウソメールを見破れるのか?というクイズ対決企画だが、今回は「リスナー・オールドマン 横浜アリーナSP」と題し、山田と親交のあるゲストが横浜アリーナに「来ている」か「来ていないか」を当てるという内容でお届けした。来るか来ないか、本当に山田には知らされておらず「ひとりも来てないとかないよね?」と不安を吐露した。
最初のオールドマンは、山田の事務所の大先輩・安井順平。「安井さんはさすがに来てくれてるでしょ!」と山田が自信満々に言うほど仲の良い安井は、もちろん「来ている」で正解。喜ぶ山田の一方、安井は「安井順平ってスクリーンに名前が出た時のリスナーの反応が……」「安井順平ね、そりゃ来るでしょ。みたいな反応だった」と少し不満そう。
そんな安井がコーナーMCとなり、企画を続行。プロ野球選手だった山田の父親のチームメイトだった元・中日ドラゴンズ山本昌と、ニッポン放送レジェンドパーソナリティの笑福亭鶴光は残念ながら「来ていない」となったが、本人よりVTRが到着。山田への貴重なコメントが収められており、山田は「まさか僕なんかに!ありがとうございます!」と感謝の気持ちを伝えた。
また、現在放送中のドラマ『君が心をくれたから』で共演中の永野芽郁も「来ていない」となったが、なんと客席に永野の姿が。この日、静岡で開催された大型ファッションイベントに出演しており会場には来れない予定だったが、イベント終了後に急遽駆けつけ、開演中に間に合った。客席にいる永野に向かって、山田は「ありがとう!」と感謝を述べ、「明日も撮影頑張ろうね!」と呼びかけた。
さらに、『ペンディングトレイン』で共演した赤楚衛二も「来ている」で正解となり、ステージに登場。時空を超えての白浜優斗(演:赤楚衛二)と萱島直哉(演:山田裕貴)の再会にリスナーは大歓声を贈り、山田は感激で号泣。このイベント開催に重圧を感じていたという山田は、そんな自分のために俳優仲間たちが来てくれたということで「安心して泣いてしまった」と涙ながらに語ると、つられて赤楚も涙目に。センターステージで固い握手をすると、会場からは大きな拍手がおくられた。
そして、各出題VTRに登場していたヤジマリー。がステージに登場。2人でネタを披露し、会場を盛り上げた。
続いて、ドレスコーズのパフォーマンスへ。「ビューティフル」「愛のテーマ」「コミック・ジェネレイション」「愛に気をつけてね」の4曲を歌い上げ、観客を魅了。衣装チェンジした山田も拍手で登壇した。
2021年の山田主演舞台『海王星』の舞台音楽を担当したことで、親交が深まった山田とドレスコーズ。その際に山田がお願いし、ドレスコーズが即興で合わせてくれた「Go The Distance」の歌唱動画がSNS上で話題となった。
今回、その楽曲を再び本イベントでコラボ。「緊張する」と言いながらも山田はしっとりと高らかに歌い上げた後、「この曲を聴くと泣いちゃうんです。また泣いてすみません」と言って再び涙を流した。
その後、SUPER BEAVERの渋谷龍太がステージに再び登場し、スペシャルインタビュー企画をお届けした。インタビュアー山田が不思議な進行を続ける中、渋谷との掛け合いに会場は大盛り上がり。
イベントのラストを飾ったのは、Little Glee Monster。山田とはかねてより親交があり、昨年リリースした「今この瞬間を」のミュージックビデオに山田が出演したことから、かれんとmiyouが番組にゲスト出演したことも。
そんなLittle Glee Monsterは「A Cappella Medley」「今この瞬間を」「WONDER LOVER」「世界はあなたに笑いかけている」で美しいハモリを会場に響かせ、さらに山田とのコラボでaikoの「カブトムシ」、サザンオールスターズの「いとしのエリー」をアカペラで披露。自身の歌声にバッチリ合わせてくれるハモリに、山田は「気持ちいいね~!」「こんな強い味方がいるなら『ハモネプ』に出てぇ~!」と、リトグリを仲間に迎えての想いを語った。
盛りだくさんだったイベントも、いよいよエンディングに。最後の挨拶で、イベントを振り返った山田は「本当は人見知りで、人前に出るのが怖い。今日、皆さんが温かい笑顔と拍手で迎えてくれたから、僕はここに立てています。なんでこんな僕がラジオパーソナリティに?と思っていましたが、誰かが笑顔になってくれるかもしれないと日々続けていたら、リスナーの輪がここまで大きくなりました。この光景を一生忘れません。ありがとうございます。これからも『山田裕貴のオールナイトニッポンX(クロス)』の応援、よろしくお願いします!」とリスナーに心からの感謝の気持ちを伝えた。
最後に、番組を通じて募集していた「リスナー踊り子軍団」と共に、リスナーが歌詞を考えた「山ちゃん音頭」を踊って歌いながらステージの外周を回り、最後までリスナーに笑顔を届けた。そして「横浜アリーナ王に、俺はなったよー!」と高らかに宣言し、「またラジオの放送で会いましょう!」とリスナーに呼びかけて、大盛況だったイベントは幕を下ろした。