アイドルユニット『美 少年』メンバーの岩﨑大昇、那須雄登、金指一世が4月19日より上演予定の舞台『トンカツロック』(作・演出:横内謙介)を主演することが16日、発表となった。
本作は2002年に坂本昌行、長野博、井ノ原快彦によるユニット『20th Century』の3人が主演した作品。自分の信念に従って守るべきものを守ろうとする真っすぐで熱き男たちと、凛々しく美しい女たちの姿を描いた青春群像劇。上演当時、人を傷つけ自分も傷ついた過去を抱えながらも、再生し、今を必死に生きていく若者たちを好演で魅せた。その歴史を岩﨑、那須、金指の3人が引き継ぐこととなる。
商店街で繰り広げられる3人の男たちの悩みと葛藤、そしてトンカツ屋「助六」をめぐり巻き起こるロックな人情物語。時として空回りしながらも、それぞれの信念と熱意によって、次第に人の心を動かす若者たちの青春を2024年度版として届ける。
今回の発表に3人からコメントが寄せられた。以下、全文。
●岩﨑大昇
まずは、以 前に20th Centuryのみなさんが演じられていた舞台 「トンカツロック」を、僕たち3人に任せていただけたことを、とても嬉しく思います。僕にとって、お芝居のみの舞台は今回が初めてになります。不安もありますが、凄くワクワクしています。那須、金指と一緒に、少しでもたくさんの方を笑顔にできるよう全身全霊で臨んでまいります。
●那須雄登
舞台のお芝居について学びたいと思っていたところに今回のお話をいただき、とても嬉しかったです。同時に、過去20th Centuryの御三方が演じられていた年が、ちょうど僕
の生まれ年ということもあり、不思議な巡り合わせを感じました。岩﨑、金指と3人で連携を取りつつ、稽古の段階から良い雰囲気を作っていきたいと思います。皆さんの心をユーモアで包み込めるような素敵な作品をお届けします。精いっぱい頑張りますので、お楽しみに!
●金指一世
舞台「トンカツロック」への出演が決まったときは、率直に嬉しかったです。かつて僕たちの大先輩である20th Centuryの皆さんが演じていた舞台ということもあり、今から緊張と楽しみな気持ちでいっぱいです。そして、僕たち3人の新たな化学反応も楽しんでいただけたら幸いです。皆さまに満足いただける楽しい舞台を作れるよう全力で頑張ります!
ほか、森迫永依、山﨑玲奈、柳美稀、星田英利、楠見薫、有馬自由、伴美奈子がキャスティングされている。
舞台『トンカツロック』大阪公演は4月19日から同26日まで大阪松竹座にて、東京公演は5月4日から同19日まで新橋演舞場にて、愛知公演は5月23日から同27日まで御園座にて、石川公演は6月1、2日に本多の森 北電ホールにて上演予定!
■キャスト
篠崎 優 岩﨑大昇
花川助三郎 那須雄登
井口 平 金指一世
花川君子 森迫永依
森村麻衣 山﨑玲奈
千絵 柳 美稀
山田孝造 有馬自由
国正てる代 伴美奈子
高沢真紀子 楠見 薫
国正藤吉 星田英利
清水麻璃亜 友部康志
岩本晟夢 中田翔真 都築亮介
保 可南 和泉大輔 棚橋麗音 山下聖良 後藤恭路
■スタッフ
作・演出 横内謙介
美術 金井勇一郎
照明 塚本 悟
音楽 深沢桂子
効果 青木タクヘイ
衣裳 木鋪ミヤコ
ヘアメイク miura
演出助手 鈴木里沙
舞台監督 畑山英俊 長久保裕二
製作 松竹株式会社/東京グローブ座
■STORY
東京の東のはずれにある川沿いの下町、忠平橋商店街。
花川助三郎(那須雄登)は、暴走族のリーダーだったが、今はトンカツ屋「助六」の店主として真面目に働いている。「弱きを助け強きを挫く」、江戸っ子憧れの助六のようになりたいと思い、町内の揉め事に首をつっこんだり、ボランティアをしたりと、日々あちこちで世話を焼いている。「若者が元気じゃねえ町に未来はねえ」が口癖で、地元のもんじゃ焼き屋の夫婦(星田英利、伴美奈子)、美容院の店主(楠見 薫)、商店街の会長(有馬自由)らを巻き込み、春の商店会のフェスティバルを盛り上げようと目論んでいる。
そんな助三郎も恋女房で元暴走族の君子(森迫永依)には頭が上がらない。腹が据わったしっかり者で姉のように母のように助三郎を支えている。
店の常連客の篠崎 優
まさる(岩﨑大昇)は、近所の中学校教師。どこか頼りない男だが、知的でエリート新聞記者の村田友美が自慢の恋人。そんな優が勤める中学校には不登校の森村麻衣(山﨑玲奈)が在籍しているが、親から見放され不良グループとつるんでいることを知り、教師として救ってあげたいと思っている。しかし、仕事に打ち込む友美との心の距離がどんどん広がっていて、どうすることもできず・・・。
店のキャベツ切りと出前担当の井口 平
たいら(金指一世)は、プロボクサーだったが、手の痺れと舌のもつれがおこり、心配性の助三郎にボクシングを辞めさせられた。苦しい減量もなく好きなものを飲んで食べて、キャバクラにつとめる恋人の千絵(柳 美稀)とも遊び放題の天国のような毎日。しかしそんな日々に違和感をいだきはじめ、再びリングに戻りたいという思いを捨てきれずにいた。
お調子者の助三郎にも悩みがあった。おまけに商店街でも揉め事続き・・・。自分は町のスーパースターだと豪語しながらも、憧れの助六の半分、助三郎にしかなりきれない「川向こうの半端者」なのだと思い知らされる。
そんなどうしようもない悩みをかかえた3人は果たして―――――。