福山雅治ライブフィルムに込めたイメージとは?柊木陽太オファー理由も

福山雅治ライブフィルムに込めたイメージとは?柊木陽太オファー理由も14

 俳優で歌手・福山雅治が19日、東京・丸の内ピカデリーでライブフィルム『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM 言霊の幸わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023』(監督:福山雅治/配給:松竹)全国公開初日舞台あいさつを俳優・柊木陽太とともに開き、司会はアナウンサーの荘口彰久が務めた。

 1990年にデビューし歌手活動30年を超えた福山。2023年夏に開催した『言霊の幸(さき)わう夏 @NIPPON BUDOKAN 2023』を福山自身により映画化したもの。オーディエンスの熱狂と興奮が会場を埋め尽くし観客一人一人と繋がったあの夏が、新たな映像作品として劇場で蘇る。

 「ましゃー」との愛称での歓声に迎えられ登場した福山。司会の荘口といえば、長年ラジオ番組で共演しているため、荘口もこの日は、“福山さん”ではなく愛称の「ましゃ」呼びで進行していくことに。本舞台あいさつで本日5度目になると明かして観客たちを驚かせることに。

 作品は、今月12日よりDolby Cinema(R)(ドルビーシネマ)ほかで先行公開され、いよいよ全国公開となっているということで、福山は荘口と一緒につい2日前に、「新宿の映画館に観に行きました。そうしたらスカスカでした」と言い出し、荘口からそんなことなかったとツッコミが入ると「ほとんど自社(所属事務所)買いでした」と“福山節”の冗談を連発。しかし、この発言を真に受けた福山の少年役を演じた柊木は少し不安そうな表情を浮かべたことから、「いっぱいだったからね」と、福山が優しくフォローして笑いを誘っていた。

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 まずは観客たちに福山は「観る前と想像が違った方はどれくらいいますか?」との問いかけをして挙手する観客が多数現れる。これに挙げなかった方たちを見ながら「だからスカスカだったんだ」と、イジりつつその真意を明かしていく。「違っててほしいんです。日本武道館もいいけど、(この作品は)また違っててよかったでしょ?そうなるように作ったんです。映像から音から、実際のライブでは見えない、聴こえない。でも、僕の中ではこういうふうに見えててほしい、聴こえててほしいという、僕の脳内の理想の音、理想の映像演出を詰め込みました。武道館のライブは武道館のライブで、いいんだけども、この映画は映画でしか味わえない作品になっててほしい、そういう思いです」と、込めた気持ちを語る。その後にあらためて同じ質問をして会場を沸かせた。

 福山にとっては、初めての映画監督作品にもなるが「監督というのは後付けですからね。これ言っときますけど、最初から監督やりますとかやってくださいって言われたわけじゃなくて」と話しつつ、それでも「僕のしつこさに付き合ってくださったスタッフのみなさんのおかげ。最終的に監督という名前を、背負わせていただくと」という福山。

 それでも、オファーが来たときは否定的だったという。

 「最初にですね。僕がその、このライブフのお話をいただいた時に、ライブを映画にするっていうことに対しては非常に消極的でした。というか、『なんでやるの?』ぐらいの感じでした。ライブはライブが目的なので、そこに来て頂いて、僕らも生演奏して、それがもう完成、到達点、ピークというふうに思ってたんです。それをわざわざライブで、映画にして映画館で観てもらうことにどういう意味があるんだっていうところから始まったんです。だけど、(スタッフから)『とにかく撮らせてください』『カメラも40台以上入れます、オーディンスマンも40本以上立てますから』『最終的にやっぱりやめたってなってもいいから撮らせてください』っていう熱意で、おっしゃってくださったので、それだけなんだったら、資料にもなるし……わかりました撮りましょうと」。

 というスタートを語る。福山の少年役を演じた柊木については、「そうは言いながらも、映画にするんだったら、立てつける物語があった方がいいなって。映画なので、物語があって初めて映画だなと思ったんで。その物語の部分を担ってほしいと思って出演していただきました」と、オファーをしたそう。その物語部分は「まず、映像的な表現で考えたのが、ワンキャメで、ワンロールで、ある1人の少年が武道館に入っていって、客席に座ってそこから少年の頭の中で、どんなステージが。“こういうステージなんだろうな”“メンバーが出てきたらこういうことになって、こんなふうに始まって”っていう。その少年の脳内をオープニングで表現したかった。で、その少年は、誰がいいか……ってなった時に、かつての僕。初めてライブを観に行った時の感覚。そして、音楽に憧れていた10代の少年・福山いう人間、その少年が、今のステージを観に行く、会いに行く。そういう自分を超えた、音楽ならではの時空を超えた表現ができないかなと思って。柊木くんには少年時代の役をやって頂いた」。

 その柊木の起用については、昨年4月より1クールで放送されたドラマ『ラストマン-全盲の捜査官-』で福山が演じた皆実広見役の少年時代を演じたのが「柊木くんだったんで。そこから地続きで。だから、柊木くん以外考えられない」と、普通のオファーとは意味合いが違ったのだとか。これに柊木も「すごく嬉しいです」とニッコリで、福山も「ありがとうございます」と、笑みを交わしあった。

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ピックを取り出す

 ちなみに柊木によると「急にスケジュールのところに“福山さん”って入って。ご本人からお声をかけて頂いてさらにビックリしましたし、すごく嬉しかったです」と、感激したそう。なお柊木は音楽が好きなのだそうで、『ラストマン』の撮影中にも福山と一緒にピアノで楽曲『カノン』を連弾したり、福山が使用したピックを2枚プレゼントしたとそうだが、福山は、「2枚だとね、なんかもったいなくて使えないかもしれないから、一応今日6枚持ってきたよ。年末のライブでも使ったやつです。足りなくなったらまた言ってくださいね」と、気さくにプレゼントしていた。

 ここで荘口が柊木へ、俳優・福山雅治と歌手・福山雅治の違いはどうかと質問。「僕が母のおなかにいる時に、1回だけライブに行ってるみたいなんです。だから、12年ぶりにライブを観に行って。福山さんがすごくいつもかっこよくて、優しい方なんですけど、ライブで歌ったりしてるところが、さらにほんとにかっこよくて、もうすごく興奮しました」と、生まれる前から通っていた発言に、観客たちを和ませる。さらに、柊木の福山の好きな部分へは、「トーク力」と挙げ、福山もこれには声を上げて笑いつつ、「それはね。ラジオやった方がいいです。もうラジオで30年以上やってますから」と、アドバイスもしていた。

 【後編(福山雅治“ましゃザ・ライド”に「ライドしていいですよ」!“加工”への想い)へ】

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観客たちを眺める

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