「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」大反響で公開2日で興行収入7億7000万円&動員50万人

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 『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(監督・脚本:福田己津央/配給:バンダイナムコフィルムワークス、松竹)公開記念舞台あいさつが28日、東京・新宿ピカデリーで開かれキラ・ヤマト役の保志総一朗、ラクス・クライン役の田中理恵、アスラン・ザラ役の石田彰、イングリット・トラドール役の上坂すみれ、グリフィン・アルバレスト役の森崎ウィン、歌手・西川貴教、福田監督が登場した。

 2002年10月より全50話で放送されたTVアニメ『機動戦士ガンダムSEED』、04年10月から続編となるTVアニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』も放送された人気作の約20年ぶりの完全新作。『SEED DESTINY』以降の世界で起こる戦いが描かれている。その反響は高く公開日の26日と翌27日の2日間で動員50万人、興行収入7億7000万円を突破する人気ぶりを見せている。

 以下、公式レポート部分。

 保志:劇場にご来場のみなさん、そしてライブビューイングをご覧のみなさん、キラ・ヤマト役の保志総一朗です。ぱっぴぃ~!

 田中:ラクス・クライン役の田中理恵です。今日は来ていただきありがとうございます。楽しんでいってください。

 石田:この後恐らくアスラン・ザラという役で登場になるかと思います、石田彰と申します。本当にお待たせいたしました。いよいよです。皆さん、盛り上がっていきましょう。よろしくお願いします。

 上坂:『ガンダムSEED FREEDOM』の新キャラクター、 イングリット・トラドール役を務めさせていただきます、上坂すみれです。本日は短いお時間ですが、たくさん盛り上がっていきましょう。よろしくお願いします。

 森崎:グリフィン・アルバレスト役を務めました森崎ウィンです。短い時間ではございますが、最後まで楽しんでいっていただけたらなと思います。上映前ですので、 皆さんの気持ちをが高ぶるような会になればいいなと思います。よろしくお願いします。

 西川:西川でございます。こうやって皆さんと今日が迎えられて本当に嬉しい気持ちですし、公開が始まってから数日ですが、僕らも気になって「FREEDOM」とかでエゴサしても素晴らしいファンの皆さまの民度の高さで、あまりネタバレしないように努力しながらSNSに発信していこうって気持ちをされているのを見ると、素晴らしいファンの皆さんに支えられて今があるんだと思っております。今日はよろしくお願いします。

 監督:好調なスタートを切れました。僕も実感全然ないんですけど、そういう報告を受けております。これも一重に、今まで18年間応援してくださった皆さんのお力添えだと思っております。18年お待たせして申し訳ありませんでした。でも、18年分の色々起こったこと、あと僕がずっとお付き合いしてきたキャラクターの彼らをどうしていったらいいか、彼らの未来がどうなっていくかっていうのは色々と考えてました。劇場にいらっしゃってくださってるお客さんの喜んだ顔が見たくて、映画の良さってまさにそこにあるかなと思ったもんですから、それを第一に考えてずっと作業をしてきました。あんまり言うと怒られるかもしれないけど、売り上げとかいいんです、みんなの笑顔が大事なんです。どうぞ楽しんでください。

 そしてここで本日イベントに登壇できなかったシン・アスカ役、鈴村健一からの手紙が披露された。
 以下、手紙の内容(全文)

 劇場にお越しの皆様へ
 こんにちは、シン・アスカ役の鈴村健一です。本日は劇場にお越しいただき、誠にありがとうございます。出演者の方々が沢山いる中、お時間をいただきまして感謝しております。 少しだけ、語らせてください(笑)
 僕がシン・アスカという役に出会ったのは、29歳というかなり遅めの青春真っ只中でした。
 あの日々を思い出すと、若さゆえの試行錯誤と、成長への渇望が交錯していたことを思い出します。
 シン・アスカと同じく、僕自身もまた、もがきながらなんとかして歩みを前に進めていた、そんな日々でした。シン・アスカというキャラクターは、戦争によって多くを失い、心に傷を負った少年です。
 まわりに当たり散らす、激情を持った少年。時にわがままに見えたり、人の話を聞かないその姿にイラつきを覚えた人もいたかもしれません。 しかし、今思えば、とても等身大の少年の当たり前の心の動きだったように思います。
 彼の本来の人間性、素直さや明るさを、僕が表現出来ていれば、シンをもっともっと魅力的な少年にしてあげられたかもしれません。
 もちろんあの頃の自分にできることは精一杯やっていたつもりですし、あの頃にしか出せない空気感もあったと思います。ですが、作品の収録が終わった後も「今なら、また違う視点やアプローチで彼を演じることができるかもしれない」と、ふと頭によぎる瞬間も何度かありました。
 そして時を経てまたシン・アスカと向きあうときが来ました。
 今回の劇場版では、監督たちの導きにより、あの戦いの別の場所できっと見せてくれていた素直なシン・アスカと出会えたと思っています。「こんなに素直で可愛い子だったんだ」と改めて僕も惚れ直しました(笑)そんなシン・アスカの姿をぜひ皆様の目で確かめていただければ幸いです。 今回の劇場版は「あの頃のSEED」の空気感を感じさせてくれます。 あの時代を経験した人達は、もしかしたら、あの時とダイレクトに時間が繋がった感覚すらあるのかもしれない…そんな心地よさがあると思っています。きっと期待に応えてくれます。胸を躍らせてその瞬間をお待ちください。
 皆さんの貴重な時間をいただき、本当にありがとうございました。 引き続き、舞台挨拶と、上映を心ゆくまでお楽しみください。 皆様にとって、忘れがたい瞬間となりますように。心を込めて!

 1月26日(金)に公開初日を迎え、ついに公開となった周囲からの反響を「客観的に『ガンダムSEED』の物語としてどんな感想を持たれるのか不安だった」と語る保志。上映前のため言えることも限られている中、ネタバレしないよう言葉を選びながら、「好評を得ているという実感がありまして感極まっております!周りの良かったという声をいただいて、本当に上映したんだという実感が湧いて誇らしかったです」と喜びを噛み締めた。一方監督も「大勢の制作のスタッフの中には『SEED』好きな若いスタッフが多い。彼らの頑張りがあってこのフィルムがあるのは間違いないのですが、彼らは(自分に)感想を言わないんですよね、僕には言えないか(笑)」と笑いを誘いながらも、「数字より18年待ってくれたみんなが笑ってくれればいいです。それを目指して作ったので」とファンファーストの想いを語った。

 MCからこれから本作を見るファンに向けて楽しみにしてほしいポイントを問われると、田中は“愛と必要性” をあげ、「いろんな意味での愛や絆、守るべきものが何かとかを見て、感じていただければと思います」とコメント。石田は「愛をテーマをしているのは間違いないのですが、同時に戦争を描いているため、それぞれの立場でこうなってほしいという思惑同士がぶつかっているわけです。それを収束させるためにはいろんな決断が必要で、その決断を迫られた一番辛いところをちゃんと描いているところが、愛やハッピーなところだけじゃないな、と。かつての盟友であるイザークとディアッカがどんな思いでその任務についているかは見所になるんじゃないかと思いますので、ぜひ見逃さないでください。アスランは今作で活躍してます!」と新たな魅?をアピール。

 また本作は、西川貴教 with t.komuroによる主題歌「FREEDOM」をはじめ、See-Sawによるエンディングテーマ「去り際のロマンティクス」、作詞・作曲・編曲を小室哲哉が担当した中島美嘉による挿入歌「望郷」、さらには本作のオフィシャルサポーターソングに玉置成実の「Reborn」が起用されるなど、長年「SEEDシリーズ」を楽曲面で支えてきた豪華アーティストが再集結したことでも話題となった。主題歌を務めた西川は「主題歌、エンディングテーマなどももちろんですが、“劇伴の素晴らしさ”を味わっていただきたい。組曲を一斉に映像と一緒に浴びているような素晴らしさが劇場にはあります。作品を一つの生き物として耳や目、振動なども含めて届けられたと思っています」と劇伴の魅力を語り、続く森崎も「(映画を見る際に)五感を刺激するひとつ、聴覚にとって楽曲はすごく大切で、映画館のスピーカーでしか感じられない迫力や、知らぬ間に感情が動き目が奪われるのは、それらを楽曲が誘導しているという点が劇場映画の良さの一つだと思います。今作にもその良さがいっぱい詰まってますし、ガンダムならではの効果音やメカの動く音などにも注目して感じていただければと思います」と映画館ならではの魅力をアピール。

 日本のみならず海外のファンも多い「SEEDシリーズ」。全世界56以上の国と地域での順次公開が決まったことを受け、監督は「みんな、英語勉強しなきゃね」と冗談混じりに登壇者に呼びかけつつ、「国内のみならず世界に発信できることはありがたいことです」と感謝の気持ちを示した。

 今作から登場し、ファウンデーション王国で国務秘書官としてオルフェ・ラム・タオを支える、イングリット・トラドールを演じた上坂は「リアルタイムで放送していたとき、周りの友人が初めてのガンダムが『SEED』という子が多かったです。初めて見た時、なんて過酷な話なんだろうと思いました。見る人によって心に残るシーンも違い、語りたくなるそんな作品に18年の時を経て新キャラクターを務めさせていただくということにとても緊張しました。魂を持っていかれる作品なので気をつけてください!(笑)」と参加の喜びを振り返りつつ、これから鑑賞するファンへ心の準備を呼びかけた。

 さらに、舞台挨拶会場と全国のライブビューイング会場で見ているファンが一体となって「#FREEDOM行きます」のワードを同時にXに投稿し、Xのトレンド入りを目指すSNS企画を実施。フォトセッション後、保志の「FREEDOM!」の呼びかけに客席から「行きます!」の声が響き、キャノン砲が発射!

 会場が歓声の渦に包まれる中、一同代表して保志が挨拶。

 「これから待ちに待った本作を見ていただけるということで、スタッフの皆さんの『ガンダムSEED』愛を感じますし、皆様の愛も感じております。18年分の愛が詰まった作品になってると思いますのでぜひ何度でも堪能していただいて、ガンダムの世界にこれからも思いを馳せていただければ嬉しいです。本当にありがとうございました!」と熱い想いが伝わる言葉に会場全体が盛大な拍手で包まれる中、公開記念舞台挨拶は幕を閉じた。

 ※記事内画像は©創通・サンライズ

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