映画『FLY!/フライ!』(監督:バンジャマン・レネール/配給:東宝東和)日本語吹替版キャスト報告会が5日、都内ホテルで開かれマック役・堺雅人、パム役・麻生久美子、グウェン役・池村碧彩、チャンプ役・ヒコロヒー、ダンおじさん役・羽佐間道夫、デルロイ役・関智一となったことが明かされた。
大ヒット作『ミニオンズ』『怪盗グルー』『SING/シング』『ペット』シリーズや、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を手掛けたアニメーションスタジオのイルミネーション最新作。住み慣れた小さな池から飛び出すカモ一家の3000キロの旅での素敵な出会いや奇想天外なトラブルなどが描かれる。
とても家族思いだけどちょっと神経質な父親のマックを演じる堺。「なかなか経験することないカモ役です。楽しく収録できました」とあいさつ。今回オファーを受けたのは「カモ役だからやりました!やってみたかった!!」と、カモがすべてだったそう。役作りについては、「よく分からんね。カモは。渡り鳥もなんで渡るのか調べたけど、なぜ渡るか分からず謎だらけでした」と、想像力をめぐらして周到な準備を窺わせるコメントも。
その調査をした結果からか堺は「意識すればするほどカモを食べたくなっちゃって。4回食べちゃった。本当にすいませんでした」と、カモにお詫びして笑いを誘った。ここで、明るく頼れる家族の中心の母親のパム役に声を当てる麻生にもカモ断ちしようと思った?と声があがり「そこまではしてません」と苦笑いだった。
元気いっぱいでお転婆な妹グウェン役の池村。「グウェンになれて 本当に嬉しかったです」というと堺もニッコリ紹介。池村は8歳でトラブルメーカーとして悪気なく一家を振り回してしまうものの、どこか憎めないダンおじさん役に声を当てる羽佐間は90歳と82歳も差があるが、羽佐間も「まいったな恋をしたよ。なんでこんな可愛い子がいるんだと思いましたよ」といい、会場もほんわかした空気が流れていた。
一家が旅の道中で出会うハト集団のリーダーのチャンプ役を演じるヒコロヒーは“ハト集団のリーダー”という見たこともない役に喜んだという話をしていた。
一方、故郷のジャマイカを想う陽気なオウムのデルロイ役を演じる関。「アフレコもすごくて、すごくパワーを使いましたが楽しみながら録ることができました」と振り返る。
思い出に残る旅についても質問が挙がったが「泊まる場所を決めずに行くことが好きな時期があって友達と旅をしてたことがあります。宿もとらないので行った先で宿が空いてなくて結局野宿することがありましたけど、それが逆にいい思い出になったということがありました」と懐かしげ。司会がそこを「ワイルド」とフォローしようとしたが、関はそこは「計画性がないだけかもしれないですけど」と、苦笑いだった。
トークでは池村が羽佐間に声優業のコツを尋ね堺も身を乗り出して興味津々に聴き入る様子が。それでも池村には少し難しかったようでそれをそのまま伝える池村を関がさりげなくフォローしていた。
14日のバレンタインデーにちなんで、FLY!特製特大チョコレートケーキも用意され、イベントに彩りを添えることに。ここに池村が堺にどうしても「チョコレート最高何個もらったことありますか?」と質問すると堺は「3個だったよ。大事に食べました」と即答。関にもいくつもらったか話が振られたが、「もらってないです。ゼロ、ゼロ。まったくないです」となぜか早口になる関を見ながら羽佐間が「これは嘘です。業界でも分かっている。トラックって聞いたよ」というと、関はタジタジになりながら「ファンの方たちからはないです」と、必死の説明をしていた。
そして、堺から「やればやるほどカモ一家が好きになるんです。なんでこんなに惹かれちゃうんだってくらい。みなさんもご覧になって好きになってください」と、メッセージが寄せられた。
映画『FLY!/フライ!』は3月15日より全国公開予定!