スクールアイドルグループ『Liella!』の澁谷かのん役・伊達さゆり、唐可可(タンクゥクゥ)役・Liyuu、嵐千砂都役・岬なこ、平安名すみれ役・ペイトン尚未、葉月恋役・青山なぎさ、桜小路きな子役・鈴原希実、米女メイ役・薮島朱音、若菜四季役・大熊和奏、鬼塚夏美役・絵森彩、ウィーン・マルガレーテ役の結那、鬼塚冬毬役の坂倉花が11日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで『ラブライブ!スーパースター!! Liella! 5th LoveLive! Tour ~Twinkle Triangle~』東京公演Day2を開催。無事ツアーを完走した。
オールメディアで展開しているラブライブ!シリーズのコンテンツで2021年7月よりNHK EテレにてTVアニメが放送された『ラブライブ!スーパースター!!』から誕生したスクールアイドルグループ『Liella!』(リエラ)。表参道・原宿・青山という3つの街のはざまにある新設校・私立結ヶ丘女子高等学校を舞台に、初めての入学生である澁谷かのんを中心とした少女たちが紡ぐ物語となっている。22年5月に2期生、23年6月に3期生が加わり現在11人で活動している。本ナンバリングライブは1月20日の福岡公演、そして東京公演の本公演でオーラスを迎える。
【前編(Liella! 5thツアー完走!観客の心撃ち抜くパフォーマンスや演出力でも魅せる)より】
ライブ本編終了後のアンコール前の幕間映像では、11人になってからのパフォーマンスをドラマ仕立てで触れていく。そして、『Liella!』コールからのアンコールではライブTシャツ姿に着替えたキャストが、TVアニメ2期OP楽曲『WE WILL!!』から。アンコール2曲目の『キラーキューン☆』ではその中盤には観客たちの心を打ち抜くようなジェスチャーがあり、ちょっと早いバレンタインプレゼントとなっていた。続く『UNIVERSE!!』では伊達が手を挙げた瞬間に大スクリーンが発光する演出をはじめ、キャスト同士がハグしたり遊び心にもあふれたものとなっていた。
ラストのMCでは、ツアーの感想などを1人1人伝えていく。
坂倉は、「3期生が正式に加入を発表してから8ヶ月が経ちました。長いようで短いようで、もう半年以上経ったんだなって」と、活動への実感を。結那とともに3期生として加入したが、結那は『Liella!』のライバルという立ち位置でTVアニメ2期から登場し、3rdライブツアーも一緒に巡っていただけに坂倉としては「絆ができている10人のなかに入るっていう不安があったんです」という心情だったという。しかしそれも杞憂だったようで「“そんな不安とか心配はいらなかったよ”って、言ってあげたい。今までのライブや5thライブを通して、仲良くなれて嬉しいです。みなさんからも『花ちゃん馴染んでるね』『前からいたみたいと』と言われるくらい。それは『Liella!』のみんなが、温かく別け隔てなく接してくれるからと思っています。1期生2期生と比べて、私は『Liella!』になってからの時間が少ないですが、メンバーも合わせた22人なら絶対に乗り越えられると強く強く感じてます」と、意気込みつつ、「一生忘れないだろうなってくらい濃いライブになりました。ありがとうございます」と、お礼のメッセージを。
結那は楽曲『Sing!Shine!Smile!』がとても印象的だったと切り出す。それは3rdライブツアーの際に「(マルガレーテのソロ曲)『エーデルシュタイン』を歌った後に、『Sing!Shine!Smile!』だったんですけど、前奏から歓声や手拍子が聴こえて、その光景が見えてないのに、会場に輝く笑顔の花が咲いているように感じて。そのときにすごく、マルガレーテちゃんの気持ちが分かったんです。その時はマルガレーテちゃんのプライドあるから言わないだろうなって思うけど、『Liella!』すごいな。負けた。素直に“悔しい”なって」と、マルガレーテの心情を理解したという。それと同時に「あの一体感をいつか味わってみたいと思ったんです。だから今、みなさんの笑顔を、ステージ上で見ることができて幸せです」と、見たかった光景が見ることができたとお礼し「楽しかったし、私も自然に笑顔になってました。マルガレーテちゃんだから、こその色や思いを伝えたいと思います。ありがとうございました。みんな大好きだよ!」。
絵森はツアーのセットリストをもらったときに1stライブツアーを配信で観ていたときの心情を思い出したといい「1期生の5人がステージでキラキラしていて、みなさんも楽しんでいて。私もいつかその空間を楽しめる日が来るのかなって思っていたことを思い出して。そして今、目の前に広がっている光景はあの頃の自分にめちゃくちゃ見せてあげたいなって思いました。こんなにきれいな景色を見られている私は幸せものだなって。この光景を目に焼き付けて続けていきたいなって。夏美と出会えて、『Liella!』と出会えたからこそという気持ちです。感謝しきれない気持ちです。これからも『Liella!』のみんなと楽しいことを経験していきたいなって思っています」。
大熊からは、本日の公演で絵森が話していた2期生が円陣を組んだというエピソードのその後の話があるといい「これ怒られるかもしれないけど」と、なぜか薮島を見だす。「メイちゃんがちょっとウルウルしてて、私がぎゅっと(ハグ)したんです」というと、当の薮島は照れ笑い。大熊は止まらず、「抱きしめたら壊れてしまうんじゃないかって思うくらい儚くて。そのときに感じたのが、『好きの原動力って本当にすごいな』って思って。メイちゃんを抱きしめた瞬間に、私には何かの力がみなぎってきたの。それは四季の気持ちだって思って。5thライブも好きって気持ちを渡したい、この気持ちを表現したいって思えて。あの瞬間がなかったら、渡しはこの気持ちに巡り会えてなかったなって思っていて。それは私だけじゃなく、みんなもそうなのかなって。みんなも好きで居てくれているからなのかなって。ずっと応援してくれている、好きでいてくれるってなかなかできることではないから」と、観客たちを称える拍手をして、「5thライブは終わりますが、離れていても私たちは思い合って、会ったときには思いを伝え合えたらって思っています」。
薮島は、3期生が入ってきたことによって、「先輩という立場になって、メイちゃんってどんな先輩になるんだろうって」と感じていたという。それでも「きょうもそうだけど自分から相談とかできないタイプで、自分で落ち込んでしまうタイプなんです。そういうときに、『Liella!』のみんなが気づいてくれて、形は違うけど、いつもよりスキンシップを多めに来て入れたりとか、意味分からないふざけたことを言ってくれて。でも、その行動の裏に愛情を感じるの。伝えようとしているのがすっごい伝わってきて」と話す。このとき大熊は自分のことではなさそうとばかりに聴き入っていたが、薮島の話している内容はとくに自分がそうだったと気づいて照れ笑いし薮島がそれを笑顔で見守るという一幕もはさみつつ、「10人いるから表現の仕方が違っていて。私は『Liella!』の11人、メンバー含め22人が心のそこから世界で一番大好きです。この一言に詰まっていると思います」と、あふれるような気持ちを言葉で表現していた。
この薮島のスピーチに感じ入るものがあった鈴原は思わず涙し、自分がどうあいさつしていいか言葉も忘れるほど胸いっぱいな様子を見せつつ、「5thライブを通じてメンタルが成長できたのかなって感じているんです。きょう立っている武蔵野の森総合スポーツプラザは、3rdライブのとき過去一ネガティブなことを言った場所なんです。3rdライブのとき、不安な気持ちでいっぱいでここに立っていていいんだろうかって感じていたのと、いまここに立っている気持ちは全然違っていて。あのときは自分のことで精いっぱいで」と、当時と今の気持ちの違いを伝えるとともに、「今は自分からみなさんに笑顔を届けたいと思って、『Liella!』のみんなと一緒に歌っていたい、みんなのことを大切だとよという気持ちが伝わればいいなって思いながら、楽しくパフォーマンスができていて。みんなで上を目指していきたいという前向きな気持ちになるんです。それは『Liella!』みんなの温かさったり、応援してくださるみなさんの応援、ここまで積み重ねたものが、少しずつ自信になったからだと思います」と、涙しながらスピーチ。
「5thライブを通して自分の殻を破れたと思っています。これからスーパー最強きなこになりたいと思います。どうぞよろしくお願います」と宣言して話を締めくくった……かのように見えたが、ここからバレンタインでチョコレートを渡すシチュエーション演技を、学校の後輩ツンデレバージョンで披露することとなり「あんたのこと大大大好きだよ、ばーか」と言い出し、10人が悶絶のあまり卒倒するかのようにステージに倒れこむ破壊力を発揮。つい数分前まで涙ながらに話していた人物とは思えないようなオンステージぶりで、10人からは威力が高すぎるあまり、その後のスピーチがやりづらくなると声が飛ぶオチまでつけていた。
青山は幕間映像で恋が「めちゃめちゃしゃべってくれていたんです!」という部分が嬉しかったそう。というのも、「恋ちゃんはこれまで、メンバーに同意するとか後ろから支えていこうという立場だったんですけど、恋ちゃんの成長を感じ」たという。「TVアニメ3期の放送がまだなので3期生のマルガレーテちゃん、冬毬ちゃんがどう関わってくるのか分からないなかでも、恋ちゃんも影響を受けているんだなって。そう思ったときに、恋ちゃんみたく私も一皮むけたいなって気持ちになって。私も成長したいし、メンバーの恋ちゃんも成長したいって思っているんだろうなって。今回のライブのリハーサルは自分自身との向き合いと恋ちゃんとの向き合いをしていたなって感じていました」と自身のなかでの課題があったそう。今までは「可愛くて優雅な恋ちゃんを目指していました」という方向性だったそうだが、本ツアーではここに格好いいなども表現してみたそうで、「SNSで反応を見ていて、“格好いい恋ちゃんをなぎちゃんがやるの良い”と言ってくださる方がいて。TVアニメ3期がまだ放映されていない時期は、そういう恋ちゃんを出すことができるのは私しかいないんだって。そう思ったときに、みなさんの応援してくださる声が励みになっているんです。メンバー11人が演じられるのは、キャスト11人それぞれしかいないのでもっとみなさんに思いを伝えにいっていいのかなって思っています。今後が気になっています。またお会いできる機会があったら、今よりも恋ちゃんが大人になっていて、みんなのことを支えてく存在になるのではと思います。また、どこかでライブでお会いできたら」。
ペイトンは、「今まで以上に自分のパフォーマンスと向き合ってきました」と話す。それは歌唱パフォーマンスで自分のなかでここを直したいというポイントがあったそう。しかしそこを直すことで「“ペイちゃん歌い方が変わっちゃった?”とか思われるんじゃないかって思っていたんです。でも、5thライブでは“くよくよしていたらダメだ”と思って直したんです。パフォーマンスに対して、自分の中で成長できたと自分では意地でも言いたくないけど、ライブのことが大好きになったんです」と、見えたものがあったそうだ。さらに、「平安名すみれちゃん、大好き」と、告白して照れ笑いを浮かべていた。
岬は、本日の公演でとくに『Wish Song』が印象的だったといい「曲の最後に1期生から3期生までが並んで、恋ちゃんが真ん中でポンといるその瞬間。(観客の)みなさんがペンライトをゆっくりと挙げていく瞬間に、もともとスローではあるんですけど、何倍もゆっくり見えて。広がる水面に恋ちゃんが触れるみたいで、広がる愛に恋ちゃんがそっと優しく触れて浸っていくような光景が視界に入ってきたんです。それがすごく印象に残っています」と情景を説明する。そのことによって、「同じライブであっても、公演ごとに曲の感じ取り方は違うのかなって感じています。きっとそれは私達1人1人のそれぞれの楽曲への向き合い方が、ほんのちょっとの出来事で、ニュアンスがぜんぜん違うものになるって受け取れて。みんなそれぞれ受け取り方は違っていていいと思うんですけど、それを噛み締めながら余韻に浸って頂けたらいいなって」と、気持ちを伝える。また、ライブタイトルの“Twinkle Triangle”にかけて普段から丸いものが大好きな千砂都が三角もいいかもと思えたのではと気持ちを話していた。
Liyuuは本ライブツアーを通して「1st、2ndツアーのときの自分を思い出して」という。「あの時って、序盤の頃の可可ちゃんより日本語が下手で。最初のレコーディングのときに歌詞が半分くらい分からなかったことがあって、その意味を辞書で調べるという日々があって。いまでも分からない日本語はありますけど、だいぶ少なくなって、みなさんとも会話がより多くできていることが嬉しくて。みんなが楽しく過ごしていけるようにと思っています」と、より深くコミュニケーションできていることが嬉しいそうだ。
伊達は、「(キャスト)11人が大好きで、(メンバーもあわせた)22人が大好きで、(ファンの)みなさんが大好きで。この場で改めて伝えさせてください。ありがとうございます」と、感謝から切り出す。「5thライブは心の変化が少しあったんです。リハーサルのときに、11人という、かけがえのないメンバーといることで、自分のなかで何かに対して好きという感情や嬉しいという思う感情がいままでより大きく感じたんです。それは言葉にするのが難しいんですけど、これまでは“これができるようになった”みたいなことで、できたことが嬉しいはずだけど嬉しくないと否定してしまう自分が当たり前のようにいたんです。ですが、みなさんからお声やコメントを頂いたりして、メッセージとして届けてくださることで、自分のなかで否定って感情が薄くなってきたと感じているんです。それが自分のなかで大きな変化だったなって。こういうとき、かのんちゃんだったらどうするかと日々考えて、助けられているんですが5thライブが終わった後になんていうかなって思ったんです。さまざまな楽曲があるなかで、かのんちゃんだったら、みんなと歌を歌うことが『楽しかった』って言うんじゃないかなって。5thライブは終わっちゃうんですけど、今かのんちゃんと同じ気持ちですごく楽しかったという気持ちになっています。それも、影で支えてくださるみなさんのおかげだなと感じています。これからの『Liella!』もよろしくお願いします」と、メッセージを寄せていた。
アンコールラストはTVアニメ1期ED曲『未来は風のように』。曲の中盤からはそれぞれが自身のイメージカラーの透け感のある布を手にパフォーマンスし、1期生、2期生キャストがそれぞれ集まって肩を組んで歌ったりと、温かな余韻を残しながらステージを終える。そこからさらに、Wアンコールも行われ、『シェキラ☆☆☆』の歌唱となりキャストが全員でトロッコやステージに散らばっての歌唱。公演本編で見せたそろってのパフォーマンスではなく、自由なダンスや、ハグ、笑顔を交わすキャストなどそれぞれの個性があふれはしゃいでいるようなパーティー感たっぷりのものとなり、伊達から「すごい楽しかったです!私達『Liella!』もみなさんと出会えて幸せです!!」と満面の笑みとともに、ツアーを締めくくっていた。
なお、本公演は18日午後11時59分までアーカイブ配信も行われている。ライブ直後の『Liella!』11人によるトークも楽しむことができる。
【告知事項記事:Liella!ユニットライブ&ファンミ!神奈川公演ではKアリーナ横浜で開催へ】
■セットリスト
M1:Starlight Prologue / Liella!
M2:MIRACLE NEW STORY/ Liella!
――MC1――
M3:Tiny Stars / 澁谷かのん(CV.伊達さゆり)、唐 可可(CV.Liyuu)
M4:Welcome to 僕らのセカイ / 澁谷かのん(CV.伊達さゆり)、唐 可可(CV.Liyuu)、嵐 千砂都(CV.岬 なこ)、ペイトン尚未(CV.平安名すみれ)、葉月 恋(CV.青山なぎさ)
M5:バイバイしちゃえば!? / 桜小路きな子(CV.鈴原希実)、米女メイ(CV.薮島朱音)、若菜四季(CV.大熊和奏)、
鬼塚夏美(CV.絵森 彩)
M6:Blooming Dance!Dance!/ 桜小路きな子(CV.鈴原希実)、米女メイ(CV.薮島朱音)、若菜四季(CV.大熊和奏)、鬼塚夏美(CV.絵森 彩)
M7:1.2.3! / ウィーン・マルガレーテ(CV.結那)、鬼塚冬毬(CV.坂倉 花)
M8:Stella! / 澁谷かのん(CV.伊達さゆり)、嵐 千砂都(CV.岬 なこ)、平安名すみれ(CV.ペイトン尚未)
M9:クレッシェンドゆ・ら / 唐 可可(CV.Liyuu)、葉月 恋(CV.青山なぎさ)
M10:ベロア / KALEIDOSCORE
M11:Dancing Raspberry / 5yncri5e!
M12:オルタネイト / CatChu!
M13:FANTASTiC / Liella!
M14:Day1 / Liella!
M15:ノンフィクション!! / Liella!
――MC2――
M16:Jump Into the New World / Liella!
M17:Sing!Shine!Smile! / Liella!
M18:Wish Song / Liella!
M19:シェキラ☆☆☆ / Liella!
EN1:WE WILL!! / Liella!
EN2:キラーキューン☆ / Liella!
EN3:UNIVERSE!! / Liella!
――MC3――
EN4:未来は風のように / Liella!
WEN:シェキラ☆☆☆ / Liella!
※記事内写真は(c)2022 プロジェクトラブライブ!スーパースター!!