女優・田中麗奈(37)、余貴美子(61)、藤井美菜(29)が3日、東京・有楽町スバル座で日台合作映画『おもてなし』(監督・撮影・編集:ジェイ・チャン/配給:株式会社松竹撮影所 株式会社ニチホラン)初日舞台あいさつをチャン監督とともに開いた。
田中と台湾俳優ワン・ポーチエのダブル主演作品。琵琶湖畔にある老舗旅館・明月館を舞台に、父が亡くなり母を支えるために出戻った梨花(田中)や、明月館を買収して再建する実業家チャールズの息子ジャッキー(ポーチエ)が日本のおもてなしの心を学びながら人生の再スタートを切る姿が描かれる。
春のような桜色のワンピース姿で登壇した田中。作品の見どころへ、「観てほしいシーンはたくさんあるんです。チャールズさんの『やり残したことがない人生はつまらない』というのがガンと来たんです。人生がすごく楽しかったんだ、夢を持って過ごすことは、自分でも考えさせられたところがあって」と、しみじみ。
藤井も「『自分の人生がこんなに短いなんて誰も教えてくれなかった』ですね」と、印象的なセリフを話しつつ、「初めて映画でのお芝居をやらせてもらって、関西弁と、普通の日本語といろんな言語にあふれた現場でムードが良くて、そのムードの良さが映像にも現れているような気がしています」と、手応えを口にした。
一方の梨花の母親役を演じる余は「梨花が酔っ払って帰ってきたときに3人でギョーザを作るというシーンがあって。一緒にご飯を食べると仲良くなるんだなって」と、食事をシーンを挙げる。すると、作品にちなんで、これまで受けた印象的なおもてなしは?という話題となった際に、田中が、「中国にドラマの撮影で3ヶ月滞在していたことがあって、そのなかで1日貴重な休みがあったんです。そこでスタッフの方の家庭に呼んで頂いて、手作りの餃子を食べました。それがすごいおいしくて、おもてなしという感じで、テーブルの上にいっぱいの餃子で、すごく嬉しくて」と、同じくギョーザの話題だったということで余と2人で笑いあっていた。
そして作品へ田中は「人生のアルバムをめくっているようだなと感じました。その人の人生が残像のように見えてしまうというか。日本をすごく客観的に観れる作品だとも思いますし、日々にある些細な幸せを抱きしめたくなるような作品だと思います。よかったらみなさん勧めて頂けたら」と、呼びかけその場を後にしていた。
日台合作映画『おもてなし』は3日より有楽町スバル座ほか全国順次公開!