『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』最速上映舞台あいさつが15日深夜、東京・TOHOシネマズ新宿で開催され日向翔陽役の村瀬歩、影山飛雄役の石川界人、孤爪研磨役の梶裕貴、黒尾鉄朗役の中村悠一が登壇した。
漫画家・古舘春一氏が『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載した高校バレーボール漫画『ハイキュー!!』。2014年より3シーズンにわたるTVアニメと2本の劇場版総集編が制作され、に劇場版FINALシリーズの製作が発表されており、その劇場版第1部として原作の中でも最も人気のあるエピソードが『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』となる。
以下、公式レポート部分。
ファン待望となる続編の劇場公開が発表されてから、予告映像や新たなビジュアルの解禁の度に大きな盛り上がりを見せていた『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』。今回の舞台挨拶の会場を含む全国6都市12会場で行われた最速上映は全劇場で全席完売となるなどこの日を待ち焦がれていたファンたちの熱気は凄まじく、早くも大きな旋風が巻き起こっている!
今回の作品で熱い戦いを見せる烏野高校と音駒高校それぞれのカラーであるオレンジや赤を身につけた観客も多く目立つ会場内はイベントスタート前から期待に胸を高鳴らせる雰囲気で一体となっていた。
そしていよいよ出演キャストの村瀬 歩、石川界人、梶 裕貴、中村悠一が、本作の主題歌SPYAIRの「オレンジ」が流れる中で舞台に登場!まずはじめに村瀬が「ついに“ゴミ捨て場の決戦”が観られる時が来ました!楽しみですよね。どうですか皆さん?」と会場に問いかけると、会場中からは割れんばかりの大きな拍手が鳴り響いた。その様子を嬉しそうに見渡しながら「僕自身『ハイキュー!!』によってこの仕事への向き合い方を全て教えてもらった教科書でもあり、とても面白い作品なので、自信を持って”早く皆さんに観てもらいたい”と思ってこの日を待ちわびていました」と晴れやかな表情を見せた。そんな村瀬の挨拶にスタートから最高潮に達した会場の熱気を受け、石川も「数年ぶりの『ハイキュー!!』楽しみですか?」と声を掛けると、今度は方々から「楽しみー!」という観客の声が返される。そのリアクションに石川は「そうですよね。僕も同じ気持ちでアフレコに臨んでおりました」とコメント。
本作の監督を務めている満仲勧監督が今回の主役だと語る、孤爪研磨を演じる梶が「この会場に入った瞬間に皆さんの作品に対する想いをびしびし感じられてとても高揚しました。音駒として、研磨として、僕として、この”ゴミ捨て場の決戦”を目指してずっと頑張ってきたので、いよいよ公開ということで本当に嬉しく思います。」と熱のこもった挨拶を贈り、最後に中村が「大変お待たせしました」と切り出しながら、「こういう時間なので眠い方もいっぱいいると思いますが、映画が始まればあっという間に目が覚めると思いますので。この時間(舞台挨拶)は寝ても大丈夫です」と冗談交じりに続け、会場は笑いの渦に包まれた。
昨年8月の劇場版発表から半年、公開を約30分後に控え、「出演陣にとって、“ゴミ捨て場の決戦”がどのような作品か」について聞かれると、村瀬は「全体を通した中でも特に、音駒と烏野というのはチーム自体の因縁というか、ライバル的なところも含めて個人と個人の繋がりもあって、ドラマの面でも思い入れがある方が多いんじゃないのかなと思っていました。それが4年の月日を経て皆さんのもとに届くと思うと感慨深いと言いますか、やっとこの時が来た!と。僕らも色んな思いを込めて演じたので、早く観てほしいです」、石川は「音駒ってずっと烏野の一歩も二歩も先を行っているチームで、一番影響しあってきた学校だと思うんですが、ようやくここで公式戦で“もう一回が無い試合”が出来るというのが個人的にすごく熱いです。学校としての因縁にここで決着がつくというのが本当に胸が熱いですし、今すでにそれを言っているだけでグッとくるものがあります」と、二人の声優人生において欠かせない作品となった本作の劇場版の公開を迎えた気持ちを語った。
その様子に梶も、「いま石川君の話を聞いているだけでちょっと感慨深いですね」と切り出し、「見たかったけど、終わってほしくないな、という気持ちが同時に沸き起こっています。本当に改めてこの『ハイキュー!!』の面白さというのを、原作を読み返してアフレコに臨んだときも、完成した作品を見たときも感じました。この作品の中で、研磨と翔陽のこれまでの点と点がつながっていくような描写があったりとか、彼にとってのすごく大きいターニングポイントだったり、変化というものなどが詰まっている内容になっています。彼がどういう風に考えて、バレーボールに向き合ってきたのかを感じていただけるんじゃないのかな、と思います」と、待ちに待った“ゴミ捨て場の決戦”の火蓋が切られることへの想いや見どころを語り、中村は、原作者の古舘春一先生の描き下ろしが入った第1弾入場者特典の「ハイキュー!!33.5巻」に触れ、「今日登壇している中では黒尾だけ3年生なので、抱えているものというか、想いの強さのベクトルがちょっと違うのかな、ということを収録にあたって考えたりしていたんです。そうしたら先ほど見せていただいた第1弾入場特典の先生の描き下ろしの漫画のところでそれに結構触れていて。このキャラクターと今回の試合にかける想いというのは間違っていなかったんだなと感じられてすごくよかったです」と、語った。
また、つい先日完成した本作を一足先に鑑賞した出演陣に、本作の感想、見どころを聞くと、村瀬は「音のまわる感じとか、バレーボールの叩く音とかすごく迫力があって、これは劇場で観るとめちゃくちゃ集中出来るな、と思いました。そして終わるときの寂しさみたいなものを自分自身でもすごく体験出来ました」と、劇場版となりさらにパワーアップした作品の完成度について興奮気味に語った。石川は「普段は、“この芝居こうだったかな?”とか“この声はもう少し出し方あったのかな?”とか職業柄考えながら見がちなんですが、全くそんなことを忘れて手に汗握って画面内にいる選手たちを応援していました!本当に気持ちが画面の向こうに持っていかれるくらい迫力のある映像ですし、一期からの色々なことを思い出して何でもないシーンで泣いてしまいました」と、こちらも興奮を抑えきれない様子でコメントし、さらに「あとはツッキーを観てほしいですね。めちゃくちゃ素敵なシーンがある」と付け足すと、キャスト一同からも納得の様子のリアクションが続きステージが一体となった。梶は「まずは音ですかね。ボールを打つときとか弾むときの音の重みがものすごいなと。映像も、球のブレとか動きとか、本当に恐ろしいくらいすごいので、それを劇場で体感して欲しいです。アニメで観るからこその良さが本当に詰まっている作品だと思います」。
中村は「これだけの人数が、同じ時間をリアルタイムで共有し続けて観るわけですよね。漏れる息とか詰まる息とか、お互いが出してしまう空気感ってあると思うんです。それが実際に試合を観ている臨場感に近いものだと思いますし、そうやって周りの人たちから受ける影響ってやはりあって、とにかく体感型。体験するものとして映画館で観てほしいなと思います」と、映画館という最高の環境で因縁の戦いを迎えられることに、熱いメッセージを送った。
そして締めくくりには、こちらも一足先に映画を鑑賞された原作者の古舘春一先生より届いたメッセージつきイラストが大公開!「いよいよゴミ捨て場の決戦ですね!アップはできてますか?」と始まるコメントと共に描かれた、白熱の試合を想像させる躍動感溢れる孤爪研磨のイラストがスクリーンに映し出されると、会場からはこの日一番の大歓声が上がり熱狂の渦に!中には感動のあまり涙を流すファンも多く見受けられる中、キャスト一同も「おぉー!」と感動の声をあげながらスクリーンを見入るようにして、なかなか目を離せない様子だった。
MCがコメントを代読していくなか、梶は、「この研磨の表情が物語っているな、という。映画を見終わったあとにもう一度(このイラストを)見てほしいですね」と興奮を抑え切れない様子を見せ、「きっとこういう研磨が(劇中に)いるんでしょうね」とこれから作品を観るファンを前に一言。これには会場の観客の期待値も最高潮に達した。
そしてイベントの最後には登壇キャストを代表して、主演の村瀬が本作への熱い気持ちをアピール。「僕から言うことは少ないんですけど、とにかく観て楽しんで、良かったっていうのを”いろんなところに届け”という気持ちで真っ先につぶやいてください!」と想いを語ると、会場は大きな拍手に包まれた。ここで最速上映舞台挨拶は終了の時間に。会場が暗転すると、本日登壇したキャストが演じるキャラクター4名の音声が流れ出す。日向、影山、研磨、黒尾の軽快なやり取りが続く中、日向が「上映まで、カウントダウン行きますよ!」と声をあげ、4年間待ち続けたファンと会場一体となり5秒前からカウントダウン!「ゼロ!」と鳴り響く声とともに再び大きな拍手が会場を包み込み、ついに上映がスタート。舞台挨拶は大盛況のうちに終了した。
【古舘春一先生 コメント全文】
いよいよゴミ捨て場の決戦ですね!
アップはできてますか?後半に行くにつれて一緒に息切れしちゃうみたいになっていくから気をつけてください。
ごみ捨て場の決戦は漫画だと33巻に始まる試合でして、自分でも漫画表現に少し自信がついてきた辺りです。
でもこの映画観て『ギャー!!ヤベー!!これはアニメじゃなきゃみらんねぇー!!!』ってなったので、ぜひ皆さんも視界いっぱいの大画面で観てギャー!!ってなってください。
2024.2.16 古舘春一
※記事内写真は(c)2024「ハイキュー!!」製作委員会 (c)古舘春一/集英社