『映画 ギヴン 柊mix』(監督:橋本能理子/配給:アニプレックス)大ヒット御礼舞台あいさつが24日、東京・新宿バルト9で開かれ矢野奨吾、内田雄馬、中澤まさとも、江口拓也、今井文也、坂泰斗が登壇した。
“ノイタミナ”初のBLコミックのアニメ化作品として、2019年にTVアニメが放送。20年に映画が公開されたアニメ『ギヴン』シリーズ。本作は続編映画2部作前編となっており、イベント内で後編のタイトルが『映画 ギヴン 海へ』となったことや今秋秋公開を予定していることが明かされた。
以下、公式レポート部分。
公開から4週間を迎え、追加公開劇場も決定している本作について、佐藤真冬役の矢野は「本当に嬉しい。地元の徳島県でも追加上映が決定して、全国に届けられることがとてもうれしく思います」と喜びを語った。
先日行われた鹿島 柊役の今井と、本作の主題歌を担当したセンチミリメンタル・温詞登壇の舞台挨拶で、反響を呼んだ【もし「ギヴン」「syh」のメンバーとバンドを結成できるとしたらどのキャラクターと組んでみたいか?】という話題について、改めて舞台挨拶でキャストに質問が。
八木玄純を演じた坂は「柊」とズバリ。「僕はギターができるので、柊はベース・ボーカルなのでがっちりハマってる」とのこと。梶 秋彦役の江口は「まず自分がバンドを組んでいるという想像ができません。お酒を飲むことしかできない・・・」として会場の笑いを誘いつつ、「皆さんの演奏を聞きながら、ずっと端っこで酒を飲んでいる人になりたい」と語った。中山春樹役の中澤は「柊とたけちゃん(矢岳光司、CV.竹内良太)」というと「あー!」と全員から納得の声が。「楽しい曲や、コミックな曲が好きなので、そういうのは柊とたけちゃんならやれそう」と答えていた。上ノ山立夏役の内田は「(天才バイオリニストの)村田雨月(CV.浅沼晋太郎)がボーカルで、僕が後ろで踊って…」というと「踊る!?どんなバンド」と総ツッコミ。ステージ上で2ステップを披露しながらまさかのダンサーとしての参加を語っていた。最後に、佐藤真冬役の矢野は「内田雄馬!内田雄馬としか組まない!1分おきにセッションが始まって…」というと「それ厄介じゃない?」と内田は返しながら、矢野について「(矢野は)絶対に捨て置かない男なんです」と続けると周りのキャストも「優しいよね」と頷いていた。
次に、本作の注目ポイントについて改めて聞かれると、矢野は「真冬のところをいうと、TVアニメでは立夏が、真冬たちから置いてけぼりになっているという感覚がありましたが、今回の映画では真冬が置いてけぼりになっている。その逆の構図は楽しんでいただけると思っています」とコメント。内田は、「今までは積み重ねていくお話でしたが、今回は元々のコミュニティー・人間関係を一度掘り直して、今の自分たちの形を見つけていくような話になっている。胸がギューッとなる覚悟を持って観てほしい」と語った。中澤は「夢というものに、1歩引いた視点と1歩進んだ視点、両方あるところ」といい「どちらを選ぼうかという悩みや共感できる部分もいっぱいあると思うので、楽しんでいただいたり、苦しんでいただければなと思います」と語った。江口は「劇場に足を運んでくださっている方は、漫画の空気感が好きな方がたくさんいらっしゃると思うんです。作品にはその空気感の作り方がアニメーションで繊細に描かれています」といい、「観ている人には、心の中で言葉にできない感情があると思うんです。そういうものが伝わる、アハ体験のような、感覚になれる作品なんだと思う」と述べた。今井は、「バンドが主軸にもなっている作品。ただ楽曲があるだけではなく、そこにある“人間模様”がすごく濃く描かれているので、そういう読み解きが深くできると思う」と述べ、最後に坂は「アニメ本編では、あまり描かれていなかった柊と玄純のお話に焦点が当たるので、その2人がどういう人間なのかすごく繊細で緻密に描いていて。楽曲はもちろん最高だと思うんですけど、その曲に向けての、日常での『音』。その繊細な音の作りがものすごく考えて丁寧に作っている作品だと思うので、声や音楽、BGMや環境音。音に注目してみていただけたら、楽しんでいただけるのではないかなと思っております」と、新たな視点での魅力を語った。
ここで、映画2部作後編の正式タイトルと公開時期が発表。スクリーンには公開時期とタイトルが映し出された。
タイトルは『映画 ギヴン 海へ』。公開時期は2024年秋ということが明らかになると、会場では大きな拍手が沸き起こった。中澤は感極まりながら「海へ行けるんだね…!」とコメント。矢野は「僕はこの間、原作の9巻を勇気を出して読ませていただいたんですけれども、これだけ思い入れがある作品なので、本当に勇気がいりました。新しい続編が発表されて、どういう作品になっていくのか、原作と照らし合わせて、想像を膨らませながら楽しみにしていただければと思います」と締め括った。
フォトセッションでは、大ヒット祝いと共に、2月28日に誕生日を迎える佐藤真冬のお祝いもかねて特製バースデーケーキが用意された。ケーキが登場すると、会場では大きな拍手が送られ、キャストも「すごい!」「でかい!」とケーキを囲みながら大はしゃぎ。真冬役の矢野は、「今日が2月24日なので、実は祝ってもらえるんじゃないかと思っていました!」とニヤリ。そして、懐から「本日の主役」と書かれたタスキを取り出すと「個人的に用意してきました」と自らそれを纏い始めて、会場は大爆笑!最後に、内田の「真冬、ハッピーバースデー!!」という掛け声で特製ビッグクラッカーが華々しく放たれ、大盛況で舞台挨拶を終えた。
※記事内写真は(c)キヅナツキ・新書館/ギヴン製作委員会