俳優・沢村一樹(50)、タレントで映画コメンテーター・LiLiCo(47)が7日、東京・西新橋のワーナー・ブラザース内幸町試写室で映画『15時17分、パリ行き』(配給:ワーナー・ブラザース映画)大ヒット記念イベントを開き、司会は奥浜レイラが務めた。
クリント・イーストウッド監督の最新作。現実の2015年8月21日に起きたパリ行きの特急列車内の554人乗客全員をターゲットした無差別テロ襲撃事件を描いた作品。緊張感あふれる本作だが、この武装した犯人に立ち向かった主人公3人は、それぞれ事件を目の当たりにした本人が演じるという、ハリウッド映画史上前代未聞の意欲作にもなり、大ヒットを記録した。沢村はイーストウッド好きということからゲストとなった。
体のラインがわかるピッタリとしたスーツ姿で現れた沢村。「僕らの時代はクリントとショーン・コネリーが2大スターなんです。女体の胸像も作ってますが、クリント・イーストウッドの胸像を作っていたんです(笑)」というほど熱が入っているそう。
すると、LiLiCoが自分の水着姿の胸像を作って欲しいとさっそく詰め寄り困った沢村は「ギャラ取りますけどね」としぼりだすと、LiLiCoは「いまお金ありますから大丈夫です」と、しれっと返してさらに沢村を困らせ、「圧がすごいんですよ。ちょっと油断すると首をぐっとやられている気分です」と、タジタジだった。
そんな話で場内を温めながら沢村は本作へ「これを通して何か伝えたいと思ったんでしょうね。主人公たちが子供のころから描いていて、子供のころからいじめに遭ったりしていて。素晴らしい人というのはどういう人なんだろうとも考えさせられました。先生とかも乗っているんですけど、いざという時行動できる人ってことなんじゃないかなって。自分はどうだろう」と、自問自答しながら観ていたそう。
さらに、沢村は「軍隊の訓練のシーンもあります。いままでの映画でも訓練しているシーンを観ますけど、この作品はなんか違うんです。こんなことまで訓練するんだというところもあって。人命救助とかも学んでて、優等生じゃないから学ぶことになって。観ていてたまたまという気はしなくて、必然という感じでした」と、不思議なめぐり合わせも感じていたようだった。
役者の視点として沢村は、「役者って仕事ってなんだろうって思いました。演じることの意味というか……。主人公たちは役者としては素人さんですけど、実際に体験された方たちなんで、その強みというのは芝居では勝てないのかなって。でも、エンターテインメントとしては役として演じるほうが面白いのかなって思ったりもして」と、俳優としても突き詰めて考えることになったという。
一方、LiLiCoは「この映画は人の人生を変えるパワーを持っていると思いますね」と呼びかけたり、沢村は「中学生にも観てほしい。彼らみたいに軍隊に入らなくてもいいですけど、何かを見つけられるかもしれないと思って。私は帰ったらまずは腕立て伏せをしようと思いました(笑)」「最後のところ、すごく余韻が残っているんです。楽しかったよで終わらない映画だと思います。どうやって説明していいか分からないですけど、この後もいろいろ残るのでは。起こってほしくはないですけど、目の前で交通事故とか起きたときに、この映画を観ているのと観ていないのとでは全然違うかもしれません。みんながみんな、彼らのように行動するというのも違うかもしれません」と、思いの丈とともにPRしていた
映画『15時17分、パリ行き』は絶賛公開中!