桐谷健太「坂の上の赤い屋根」は「心の闇の階段をどんどん下りていく」

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 俳優・桐谷健太、倉科カナ、『A.B.C-Z』橋本良亮、蓮佛美沙子が27日、都内で『連続ドラマW 坂の上の赤い屋根』完成披露試写会を村上正典監督とともに開いた。

 作家・真梨幸子氏の小説が原作。18年前の“女子高生両親殺害事件”をモチーフにした小説企画を、新人作家が出版社の編集者に持ち込んことから始まる物語。登場人物たちが抱える嫉妬、劣等感、孤独、過去など“黒い感情”の正体と事件の真実に迫っていく。轟書房編集者・橋本涼役に桐谷、新人作家・小椋沙奈役に倉科、女子高生両親殺害事件」の主犯格とされる死刑囚・大渕秀行役に橋本、大渕と獄中結婚した法廷画家・礼子役に蓮佛が起用されている。

 桐谷はスーツ姿で登場し、「企画書を読ませて頂いたときに衝撃的で。まずは、橋本を生きたらどうなるんだろうって思って、挑戦したいと思ったんです。読み終わった後にマネージャーにこれやらせて頂きたいですと言ったんです」と、即決したくなるような魅力があったといい、「話が進むたびに視点も変わるんです。登場人物の視点で視点が変われば観ている人の視点で変わるものになっていて。そこに本当に刺激を受けてやりたいと思いました」と、魅力を伝えた。

 さらに作品へ、桐谷は「心の闇の階段をどんどん下りていく感じで。正直みんな(精神的に)きつかったと思う。それが画面にあふれ出ているので、完成品を観たときにそれが表現されていて」「変な気分も味わったんです。どこというか懐かしさ。そういう経験がないのに、作品からにじみ出ていると感じたんです」と、魅入るような満足のいく仕上がりで村上監督にお礼することも。

 トークでは、倉科と16年前に兄妹役をやったそうで、「お兄ちゃん!」と言われて和気いあいだったが、撮影中はそうともいかなかったようで、「大渕とのシーンを撮影した後にスタッフの方々から『凄まじかった』と言われてそうなんだって思って」と、演じた際にはそこまで感じるものがなかったそうだが、映像でそのシーンを観たときに「すごく良いというか、目が離せない力があって。そこはプランを用意してではなく、本当に考えずに橋本を生きられた感じがあって。自分に客観的に飛び込んでくれる感じが嬉しかったです」と、手応えも感じるシーンになったようだった。

 『連続ドラマW 坂の上の赤い屋根』は3月3日午後10時よりWOWOWで放送・配信予定!

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