『俺より強いやつに会いに行く in ラグーナテンボス!内覧会』が1日、愛知・蒲郡のラグーナテンボス内で開催。ストリートファイター6(通称:スト6)のゲーム空間を表現したアトラクションがお披露目となった。
JR東海が展開する『推し旅』キャンペーンが、昨年40周年を迎えたゲームメーカーの株式会社カプコンとともに、今年2月1日から大型観光プロジェクト『CAPCOM TRIP TOKAI』を開催。その第2弾の企画となり、アトラクション・グルメ・グッズ・ホテルが楽しめる。今回のコラボ企画によりJR東海側としては、交通としては8000人の利用を見込み、ラクーナテンボスへの来場者は2万人を予想しているという。
アトラクションとしては、企画のメイン会場となる「セロシアホール」にて、アートエリアやCAPCOM作品の筐体が楽しめるなど盛りだくさんの『リアルバトルハブ in ラグナシア』を展開。会場中央の『センターステージ』では、大型モニターによる迫力の大画面でスト6のプレイが可能となっていることも特徴だ。
この日は、『アートエリア』のグラフィティアートを手掛けたスト6開発チームからデザインチームリーダーの金関徹氏、キャラクターデザイナー・越智猛氏、キャラクターデザイナーの福盛由基氏、グラフィティアーティストの上田豊久氏が登壇。
この製作のために6日間通い続けて描いていることが明かされるなか1人ずつコメントが。
金関氏は「普段パソコンで絵を描いているので、このスケールで描けて楽しかったです。それと、もう少し身長ほしかったかなと思います(笑)」と、腕を上げて作業することが多かったことで苦労があったそう。
越智氏はキャラクターのルークを手掛け、「戦うルークという印象で絵を描きました。5のときの若いルークの表現ができればと思いました」。
福盛氏は、「この数日ずっと立ちっぱなしで描き続けていて、体が痛いです(苦笑)。下書きも担当させて頂いて、キャラの個性だったり格好いいアングルをできるだけインパクトとともに見せたかったので、キャラクターの配置は考えさせて頂きました」と、こだわった部分とともに、構想から作業に入るまでの期間が「これがめちゃくちゃ短くて!とんでもない無茶振り来たなって」と、苦笑いしたものの、「でも形になったのを見て、このサイズ感をやってよかったと心底思いました。これから間近で見て頂くのが楽しみなのでぜひ見ていってください」と、充実の表情。
上田氏は、「福盛くんがキャラクターを描いて、僕は真ん中にラグーナという文字を入れさせて頂きました。全員こうしたことをしたことがなかったんです。けれど、思っていた以上にイイ感じになったと思います」と、手応えがあったようだった。
アートコーナーの隣には、開発展示エリアもあり、キャラクターデザインの変遷を紹介する資料を展示されるものとなった。
グルメは、各店舗に用意。メディアに向けては会場内のブルーラグーンで提供される、牛と“リュウ”をかけた牛丼と、リュウの好物である水ようかんが楽しめる『リュウ丼好物の水ようかん付き定食』が振る舞われその雰囲気が感じ取れるものに。
ちなみに、コラボメニューは全9種類だそうだが、どの品もラグーナテンボス側のスタッフのほんだ氏が名付け親なのだとか。コラボメニュー開発にあたってはまずはラグーナ側がメニューを試作しCAPCOM側に送って監修が行われるそうだが、ほんだ氏によるとその試作で作ったものは多少手直しはあったものの全品OKが出たという。ほんだ氏によると、CAPCOM側が“面白そうなものを”“楽しそうなものを”という姿勢だったと、むしろOKが出たものにプラスアルファして、さらなる追加のアイデアもCAPCOM側が出してくれる積極性があったのだそうだ。
ラグーナテンボス内の『変なホテル』ではコラボルームが展開。ルーク&ジェイミールーム、マノン&マリーザルーム、春麗&ジュリルームの3室が用意。宿泊者限定で今回のコラボのキービジュアルを使った『オリジナルタオル』もプレゼントされる。こちらのコラボルームも、同ホテルのスタッフによると、ラグーナテンボス側から部屋のレイアウトをCAPCOM側に提案したところ、ほぼ手直しはなく、それにプラスしての提案を受けたといい、CAPCOM側がこちらでもアイデアを楽しんでいる様子を窺わせていた。
なお、このコラボルームも同スタッフによると、3、4月はすでに埋まりつつあり、急きょ1室増やした日もあったのだとか。初日となる1日にもすでに宿泊客が来る予定といい、盛況ぶりを窺わせる。GWは話を伺った時点では空きがあるそうだが、それはまだGWの『リアルバトルハブ in ラグナシア』でのステージイベントが発表されていないからだそうで、発表後には、どうなるか予想がつかないそうだ。