声優で歌手・青山なぎさが3月12日、池袋・サンシャインシティ 噴水広場でTVアニメ『SYNDUALITY Noir』第2クールオープニング主題歌シングル&挿入歌シングルの合同リリースイベントにアニソンボーカルグループ『ARCANA PROJECT』とともに登場した。
ゲーム、アニメをはじめメディアミックスを予定しているオリジナルSFプロジェクト『SYNDUALITY』(シンデュアリティ)。そのTVのアニメ版となり、「新月の涙」と呼ばれる未曾有の大災禍により荒廃した2242年が舞台。人類は地上の各地に「ネスト」と呼ばれる集落を形成し、その運営に必要なエネルギー資源である「AO結晶」を採掘する「ドリフター」と呼ばれる者たちが活躍している。「ドリフター」の前には、人類の脅威として地上にはびこる「エンダーズ」という異形の存在もおり、命がけの冒険を繰り広げている。そんな世界でドリフターを夢見る主人公の青年・カナタたちの冒険とドラマが描かれるオリジナル作品だ。劇中にはメイガスと呼ばれる人類双対思考型AI搭載ヒューマノイドと、人類が共存しているという設定も特徴の1つ。TVアニメは現在第2クール目が放送中で3月25日に最終回を迎える。
以下、公式レポート部分。
定刻を迎えるとSEとともに、ARCANA PROJECTの5人がステージへと現れる。彼女たちはまず『SYNDUALITY Noir』第1クールのエンディング主題歌「ユリイカ」を披露。そのクラシカルな美しいハーモニーに、会場中がうっとりとした空気に包まれていく。
彼女たちはそこからさらに、今回リリースされる7thシングル「アイレ」のカップリング楽曲「メビウス」をパフォーマンス。ちなみにこの「メビウス」は、今回共演したシエル(cv.青山なぎさ)の楽曲「眩惑Desire」を手がけたチーム(作詞:常楽寺澪、作曲:小久保祐希、YUU for YOU、編曲:YUU for YOU)が制作した楽曲だ。
ARCANA PROJECTというグループの特徴は、メンバー5人の歌の表現力の高さにある。そのエモーショナルな歌声は、今日も聴く人の心をしっかりと掴んでいた。
この日は7thシングル「アイレ」の店着日ということもあり、すでにCDを手に取っていたファンの方も多数見受けられた。メンバーはそこに集まったファンに向けて、全力の笑顔で応えていく。こういったファンサービスの素晴らしさもARCANA PROJECTの長所の一つだと言える。彼女たちは最後に、TVアニメ「SYNDUALITY Noir」第2クールオープニング主題歌「アイレ」を披露。5人の力強くも優しい歌声が、会場に響き渡っていた。
ARCANA PROJECTのステージが終わると、メンバーはシエル役の青山なぎさを呼び込み、2組によるトークパートへ。劇中さながらもシエルの衣装に身を包んだ青山が登場すると、会場からは多くの歓声が飛んでいた。トークでは現在放送中のアニメ『SYNDUALITY Noir』の話へ。最新話である第22話の感想を訊かれると青山は、とあるシーンで切なくなってしまったことを明かす。現在『SYNDUALITY Noir』の物語は終盤に差し掛かっており、ステージ上の全員が今後の展開に期待が高まっていた様子だった。
トークパートを終えARCANA PROJECTの5人がステージを去ると、次は青山なぎさのライブへ。青山は1曲目に『SYNDUALITY Noir』第21話の挿入歌「Your Song」を熱唱。この楽曲は作内ではノワール(CV.古賀 葵)と一緒に歌っていたものだが、今回はシエルのソロバージョンとして披露。ストーリー上でもかなり重要なこの楽曲を、大事に大事に歌い上げ、会場全体に感動を呼んでいた。
青山はさらに「Daydream」をパフォーマンス。この楽曲を人前で披露するのは、はじめてとのことだったが、その堂々たるステージングで集まったファンたちを魅了。ステージのある地下1階から3階まで、その美声を響かせた。
ここからは、青山は「次はなにが聞きたい?」と客席に問いかけ、『SYNDUALITY Noir』第7話の戦闘シーンで流れる挿入歌「眩惑Desire」を歌うことを発表。しかも、なんと先ほど登場したARCANA PROJECTを再び召喚し、コラボレーションで歌うというのである。これは全くのサプライズであり、このイベントでしか聴くことのできない、激レアな共演に会場は大盛り上がり。6人による力強くも迫力のある歌声は、まさに圧巻。ラストは、青山が会場中にロングトーンを響き渡らせ、最後まで渾身の歌を届けた。
こうして大盛況のうちに今回の合同リリースイベントは幕を閉じた。『SYNDUALITY Noir』の物語は、いまクライマックスを迎えている。ますます加速していく『SYNDUALITY Noir』の世界を、楽曲とともに最後まで味わってみてほしい。
※記事内画像は(c)SYNDUALITY Noir Committee