アイドルグループ『SUPER EIGHT』の丸山隆平が3月31日に東京・歌舞伎町のTHEATER MILANO-Zaで主演するBunkamura Production 2024『ハザカイキ』(作・演出:三浦大輔)取材会を開催した。
2023年には映画化もされた『Kis-My-Ft2』藤ヶ谷太輔主演の舞台『そして僕は途方に暮れる』を手掛けた三浦大輔氏の新作。舞台は芸能界。マスコミとタレントという特殊な関係の中、現代に振り回されながら葛藤し続ける人間たちの揺らぎを、三浦氏独自の視点で浮き彫りにする会話劇で展開する。丸山は芸能記者・菅原裕一役を演じるほか、勝地涼 恒松祐里 さとうほなみ 九条ジョー 米村亮太朗、横山由依、大空ゆうひ、風間杜夫が出演となる。
取材会前には、舞台本番の4シーンをメディア向けに公開。丸山は勝地と飲み屋で芸能の話題で盛り上がる様子や、生活感のある演技などさまざまな顔を見せていた。
その後の取材会には丸山、勝地 恒松、三浦氏が出席し囲み会見形式で開催。芸能記者役ではあるものの囲み会見を受ける方が「こっちのほうがしっくり来ます(笑)。馴染みの記者の方たちもいますし」と記者たちを和ませる。
役作りのうえで事前に「こういうのは観ておいた方がいいよというものは観ました。そういう信念があってされているのかとかを感じました」という。
それでも勝地が自身がラーメン屋さんから出てくる瞬間を撮られた記事が印象的で「撮られることが嬉しいことでもあるから複雑なんです」と心中を吐露した際に、丸山は「複雑!注目されてなかったら撮られないし、撮られなくなっても終わりだし、でも撮られても終わりだし」と、心境を素直に話していた。
けいこ場では、肉巻きおにぎりやお弁当を差し入れたという丸山。今回の舞台中へも「結構エネルギーがつきそうなものを入れる予定です。段取りがみんなそれぞれ多かったりとか、タイミングとかち密なんです。 それこそ出演してるみんな以外にも裏で動いてくださってる技術の方とかも汗水垂らしながらなので、そういう方にも効くような差し入れに」と、思いやりが窺えるコメントも残していた。
作品タイトルにかけてグループ名が今年2月4日に『関ジャニ∞』から『SUPER EIGHT』に変わっての心情を問う質問が寄せられ「グループ名を変えるというのは自分たちで決断したことでもあるので、グループにとっても周年ではあるので、いい“ハザカイキ”になったのではないかと思います。クスッとしながら応援してくださっているムードを感じているので」と、しみじみ。
それでもいまだに『関ジャニ∞』を使ってしまいそうになるときがあるそうで「今でも言っちゃいますね。周りのスタッフさんとか共演者の方から前の名前が出てきちゃうことがあるので、それはしばらくご迷惑をかけることはあるんだろうなと体感で思います」と、現状も説明していた。
メンバーたちは鑑賞に来る?との問いかけには「予定ないですね。安くんは舞台だし、村上くんもMCで引っ張りだこだし。横山くんは横山くんでいろいろやってますし、大倉くんはプロデュース業で忙しいし。前とまた状況が違っていて個々で忙しいので。だからあまり無理せず、休むときは休むで」と、メンバーたちを気遣っていた。
Bunkamura Production 2024『ハザカイキ』東京公演は3月31日から4月22日までTHEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)、大阪公演は2024年4月27日から5月6日まで森ノ宮ピロティホールにて上演予定!
【あらすじ】
芸能記者である菅原裕一(丸山隆平)が担当することになった、国民的人気タレントの橋本香(恒松祐里)と人気アーティスト・加藤勇(九条ジョー)の熱愛疑惑。リークしたのは、香の友人・野口裕子(横山由依)。
香の父・橋本浩二(風間杜夫)は人気俳優であったが、芸能事務所の社長となり、いまは香のマネージャーの田村修(米村亮太朗)とともにマネージメントをしている。香がまだ幼い頃に、不倫をスクープされ芸能界から姿を消した自身の経験を元に、香にはスキャンダルを起こさないよう諭している。勇のマンションから出てきた香を追い、菅原が入ったスナックには浩二と離婚した香の母・智子(大空ゆうひ)がいた。
菅原には同棲している恋人・鈴木里美(さとうほなみ)と、親友・今井伸二(勝地涼)がいる。菅原は里美との生活に安らぎを得、今井と会うときには仕事の愚痴を話したり、ごく普通に過ごし、そんな生活が今後も続くと信じていたが、実は二人は菅原の仕事を快く思ってはいなかった。
ある日、勇がとある不祥事で芸能界を追放され、事態が急変する。勇との熱愛をスクープされた香にも芸能人としての存続の危機が訪れる。
そんな中、香は菅原に対面し、ある難題を投げつける……。
撮影・文:水華舞