瞳をうるませる桜田ひより（撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ）
俳優・桜田ひよりが5月2日に東京・TOHOシネマズ日比谷で映画『バジーノイズ』（監督：風間太樹／配給：ギャガ）特別前夜祭にグローバルボーイズグループ『JO1』川西拓実、井之脇海、栁俊太郎、風間太樹監督とともに登壇した。
漫画家・むつき潤氏が2020年まで『週刊ビッグコミックスピリッツ』（小学館）に連載していた長編デビュー作が原作。DTM（デスクトップミュージック）を題材に、登場人物たちの心理描写のリアルさ、独特な音楽表現など、音楽コミックスとして大きな話題を呼んだ。川西は、マンション管理人をしながら住み込みで1人暮らしをしている清澄（きよすみ）役、桜田演じる潮と出会ってしまったことによって、閉じた世界に強烈なノイズが流れ込んで葛藤を続ける……。
イベント後半には、原作者のむつき潤氏からキャスト＆監督へサプライズでの手紙が読みあげられることに。
『潮は物語の出発点で推進力です。漫画という媒体の影響が最も色濃いと思っています。誰がどんなふうに演じるだろうと思っていました。漫画の主人公は清澄ですが、映画はW主演で何より桜田ひよりさんであること。完成した映画を観て、その両方を深く納得しました。漫画の潮が持つ魅力や役割はそのままに、映画『バジーノイズ』ならではの潮がそこにはいました。作者である僕自身、僕の知らなかった潮を知り、もっと潮が好きになりました。関西弁に苦労なさったと各所でお話されていたのをお聞きすると、作者は胸が痛いのですが、映画の潮を関西弁と決めたのは監督なので僕は悪くありません。本当に情緒豊かで、キュートな潮でした。ありがとうございます』
この読み上げ途中から、桜田は後ろを向いて涙をぬぐう様子を見せており、「ありがとうございます。わたし、あんまりこういうところで泣いたりしないんですけど……心に響きました。潮ちゃんをやっていて、自分自身成長できるところもありましたし、気付かされる部分もありました。私の人生でとても大切な時間になりました」と、涙を流しながらスピーチするとともに「あとでその手紙は私にください」と、なんとか言い切る。
すると隣にいた栁がスッとハンカチを取り出し「俺のじゃない衣装さんのだけど」と、スマートに手渡す優しさを見せる。そのハンカチを受け取った桜田は、涙をぬぐっていた。
「撮らないで～」と言い始めたのは実は桜田が通り過ぎかけた直後だった
その後記念撮影も行われたが、涙でお化粧が崩れてしまった桜田はお化粧直しで一時退席。その退席の瞬間にカメラが向けられたが、川西が「撮らないでくださ～い！」と言いつつお茶目なポーズとともにフォローを入れる。そんなキャスト陣のチームワークが窺える一幕もあった。
映画『バジーノイズ』は5月3日より全国公開予定！
取材・撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ
