グローバルボーイズグループ『JO1』川西拓実が5月2日に東京・TOHOシネマズ日比谷で映画『バジーノイズ』(監督:風間太樹/配給:ギャガ)特別前夜祭に俳優・桜田ひより、井之脇海、栁俊太郎、風間太樹監督とともに登壇した。
漫画家・むつき潤氏が2020年まで『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)に連載していた長編デビュー作が原作。DTM(デスクトップミュージック)を題材に、登場人物たちの心理描写のリアルさ、独特な音楽表現など、音楽コミックスとして大きな話題を呼んだ。川西は、マンション管理人をしながら住み込みで1人暮らしをしている清澄(きよすみ)役、桜田演じる潮と出会ってしまったことによって、閉じた世界に強烈なノイズが流れ込んで葛藤を続ける……。
グレーめのジャケットとパンツな装いで登壇した川西。トーク内ではSNSに投稿されている作品を鑑賞した方々からの感想が伝えられていき、そのなかに川西演じる清澄が作り出した音と、栁演じるキャラクターの演奏が重なった瞬間が良かったという声が。すると川西と栁はお互い体を向き合わせて、間を挟んでいる桜田の前でグータッチをして充実の表情。
川西は「嬉しいですね。こだわっていた部分ですので。清澄と(栁演じる)大浜陸さんとの関係というのも、なんていうか、少し触れると壊れてしまうような関係性なんです。その中で、一緒に演奏して、すごく青春だなって感じました。それに、音楽ってこういうことがあるから楽しいなってあらためて実感できたんです」と、思いがあふれるシーンだった様子。柳は「僕はライブシーンとか初めて音を合わせたときとから、触れるものを感じました。拓実くんの生音というか声というか嗚咽のようなものが身近に聴こえて、感動してこれは間違いないなって感じて」と、川西を褒め称える。これに、川西は恥ずかしかったのか、身をよじらせながら笑みを浮かべていた。
作品にちなんで自身の人生を変えた“●●”との出会いをフリップで発表するコーナーが展開。ここで川西は●●の部分を『デニム』とし、「フラッと入ったお店に一目惚れしたデニムの上下があったんです。すごく気に入って、買ってからは、それを基本的に毎日着ているんです。そこで思ったのが、生きとし生けるものは必ず洋服を着ているじゃないですか。どうやってう作られたとか、歴史がどいうふうにあるのかとかで、最近、服を買う時はこの服はどういう歴史があるのかと考えるようになって。そういうのもすごく楽しいなって思って。最近は、洋服だけじゃないですけど、なんでこういうことが起きたのか理由を調べるようになりました」と、由来を調べるようになったそうだ。
ちなみに、同じ質問に栁は『骨折』と何やら物騒な回答が。話を振られた栁は「事故っすよねこれ」と苦笑いを浮かべつつ、学生時代に部活で左すねを複雑骨折し失神するほどの痛みを感じたそうだが、「それきっかけで『MEN’S NON-NO』のモデルになれたんです。すげー骨折に感謝していて。ケガとかってネガティブに捉えがちですけど、次につながるチャンスだなって」と、意外な結末に、観客たちも息を呑む。ここで栁は「1回折ってみたら人生変わるかも」と、川西に勧めだす。川西は『JO1』のグループとしての活動の責任も頭をかすめたのか「怖いけどな」と返していたが、もう一押しされ「折ってみようかな」と、右足を軽く蹴り上げて、栁の話を膨らませていた。
映画『バジーノイズ』は5月3日より全国公開予定!
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ