石原さとみ 映画『ミッシング』通してSNSに可能性感じ「始めたいなと思うくらい」

石原さとみ 映画『ミッシング』通してSNSに可能性感じ「始めたいなと思うくらい」4

3人で有田が遊びでしていたという口を真似る(撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ)

 俳優・石原さとみ、青木崇高が5月30日に東京・新宿ピカデリーで映画『ミッシング』(監督:吉田恵輔/配給:ワーナー・ブラザース映画)公開御礼舞台あいさつに登場。サプライズゲストで子役の有田麗未(7つ)から似顔絵をもらい感涙する一幕などがあった。

 ある日突然、愛娘が失踪。懸命に待ち望みながらも、自分たちの力ではどうにもできない現実との間でもがき苦しみ、事件をめぐるマスコミと世間の声に翻弄される母親・沙織里(石原)とその家族を描いている。青木は沙織里の夫を、有田は2人の子供を演じた。

 公開から約2週間、石原は「みなさんから言葉にならない言葉を頂いて、届いている人にはちゃんと届いていることが伝わって来て嬉しいです!」と手応えがあるそう。きのう5月29日までに22万人動員していることが伝えられ、「いままでにない感想量をもらうんです。家族の友達とかの反応が濃くて。同業の方からも長文のメッセージをもらいました」と、相当の熱量を受け取っているそうだ。

 役作りのときに、石原としては「結婚して子供ができる前に、免許証の裏にドナーカードがあるんです。それで子供が生まれた後に、そのドナーカードにマークするのは、子供を持つ覚悟の重さを思い出しました。その想像力が役を演じるうえで役に立ちました」と、振り返っていた。

 イベント後半に有田がサプライズ登場。現れた瞬間から2人はニコニコと笑顔なるとともに、涙腺に直撃したのか2人も涙声に。青木は「森下家としてはこのときを待っていました」といえば、石原は「大きくなったねぇ~」と2人で有田をナデナデ。有田は作品のセリフをいまだよく覚えているそうで、これには石原も「うちの子天才です!」と、自分のことのように満面な笑みを浮かべていた。

石原さとみ 映画『ミッシング』通してSNSに可能性感じ「始めたいなと思うくらい」1

涙ぐむ石原

 石原は顔をあおぎながら、「今の感情が分からないです」と話していると、有田が「お父さんお母さんに会いたかったから嬉しいです」と声をかけると、石原は涙を拭う様子を見せていた。さらに有田から似顔絵をプレゼントされ「なかなかたまらないですね。置く場所を考えないと」と、観る度に感激しそうからか、少し困る様子を見せていた。

 そして、有田から「お父さんお母さんのような素敵な俳優さんに」といえば、青木は「先日ニュースで、この作品は平日の劇場のお客さんの入りが週末を越えた日があると。それは口コミで『つらい内容ではあるけど観る価値はあると』いう評価をみて、その反応はすごく嬉しいです。映画として成功を収めてほしいというのはありますが、より多くの人に届くということを期待したいです。それとこの現場は温度だと思っています。SNSのよくないところが描かれているかもしれませんが、ちゃんと使えば人の熱を伝えられると思います。それはきょう来てくださっている方にもつながっていると思います」と話す。

 石原は、「『ミッシング』というタイトルも亡くなられた河村光庸プロデューサーがつけられたんです。心が欠けている、配慮が欠けている、優しさが欠けている、出ているキャラクターのいいところも悪いところもすべて描くと監督がおっしゃっていました。私はこの作品をきっかけでSNSの可能性を本当に感じました。始めたいなと思うくらい。負の力もそうですけど、前進する力も感じました」と、作品を通して学んだことを話していた。その後、降壇の際には3人手を繋いで仲睦まじくその場を後にしていた。

 映画『ミッシング』は公開中!

 ※吉田監督の「吉」つちよしが正式表記

 取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ

石原さとみ 映画『ミッシング』通してSNSに可能性感じ「始めたいなと思うくらい」3

石原さとみ 映画『ミッシング』通してSNSに可能性感じ「始めたいなと思うくらい」2

石原さとみ 映画『ミッシング』通してSNSに可能性感じ「始めたいなと思うくらい」5