オードリーが登場（撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ）
お笑いコンビ『オードリー』の若林正恭、春日俊彰が5月31日に都内で『第61回ギャラクシー賞』授賞式にDJパーソナリティ賞を受賞したことから登壇した。
『ギャラクシー賞』は、テレビ、ラジオの番組、関係者といった放送文化の発展と向上に貢献した番組や個人、団体等を称える賞として毎年放送批評懇談会が開催している賞となる。『オードリー』はコンビでパーソナリティを務めているラジオ番組『オードリーのオールナイトニッポン』（ニッポン放送）での受賞となる。（選評は文末にて）
名前が呼ばれると若林はまっすぐにステージ中央に歩いてきたが、春日は壇上にあがってからゆっくり、ゆっくりと真ん中にやってきてポーズもとったりとらしさ全開での登場に。
今年2月に開催された東京ドームでの番組のライブが評価されての受賞ということで、若林は「ついこの間ね、東京ドームでイベントやったんで、今日の会場をちょっと狭く感じます」と“前置き”を入れつつ、「ほんとにね、嬉しいです。ありがとうございます」と、感謝をすれば、春日はトロフィーにあたるバードマンを受け取り、同じポーズをとるお茶目な姿を見せていた。
続けて、ライブ配信されているということで、リトルトゥースと呼ばれているリスナーへコメントを求められると、若林は「普段ラジオ聴いて頂いてありがとうございます。東京ドームライブの記念Tシャツの方が売れていません。残っているので、今見ている方、ぜひお買い物もしてもらえれば。倉庫にあまりあまりまくってるんで、ぜひよろしくお願いします」と、まさかの“広告・宣伝”で笑いを誘う。
司会から、15年の中で特に思い出に残る放送回は？という質問が。これに、「春日さんが結婚して、すぐに写真週刊誌に撮られたことがありましてですね。そのときは非常にスリリングで、放送の前に、私もまだその時独身だったんですけど、春日さんが1人で、私の部屋に謝りに来て、どういう話をするか決めての放送でしたので、非常に思い出も残っております」と、かつての春日に起こった“スキャンダル”を持ち出すとここまで元気そうにしていた春日も「確かにあれを超える回はないかもしれないね。忘れられない」と、さすがに苦々しげ。そこで、若林は、記者席を見回すと「記者さんもう1度記事にしてください」とリクエストをして、会場を沸かせていた。
さらに司会が春日へ向けて、DJパーソナリティー賞を受賞したということでギャラクシー賞に興味が湧いた？と尋ねると、「喜ばしいですよ。 ただ、ちょっとあと5年ぐらい早くてもよかったんじゃないかなと思います」と発言した直後に「すいませんでした」とお詫びして投げっぱなしにしないことをアピールしていた。
次世代のラジオパーソナリティの方へ向けてのコメントも求められる。春日は「春日を目指す人はたくさんいると思います。けど、やっぱり。うん、“憧れるのはやめましょう”」と、大谷翔平のコメントを引用しながらいえば、若林は「東京ドームライブなんですけど、ちょっと内々の話なんですけど、 3日連続で同じステージだと割安で借りられるんですよね。なので、次世代のみなさん、一緒にこう、3日間借りてくれる人を募集しています。ぜひその辺よろしくお願いいたします」と、番組のようなマイペースでトークを繰り広げていた。
その後、記念撮影が終わり、サッと舞台を降りる若林に対して、春日はまたもゆっくり、ゆっくり歩いたうえ、再び中央に戻ってこようとしたりと、雰囲気満点となっていた。
また、CM部門では『オードリーのオールナイトニッポン』と日本マクドナルドがタッグを組み2024年1月9日より全国放送された『日本マクドナルド 夜マック シリーズ「オードリーのオールナイトマック」』も受賞となっていた。
＜選評＞
15年続く「オードリーのオールナイトニッポン」。今年2月の番組イベントは東京ドームに5万3000人を動員し、会場、ライブビューイング、生配信合わせて16万人の熱狂を呼んで、ラジオ史に残る記録を打ち立てました。結果として、ラジオをカルチャーとして進化させる社会現象を生み出しています。その影響力は聴取率やリスナー数、スポンサー数だけにとどまらず、多くのパーソナリティにも刺激を与え、若い世代のラジオへの関心を大きく高めました。
若林正恭はラジオを代表作と語り、主戦場に譬えて真摯に向き合い、心を許したトークで深い共感を集めています。春日俊彰の年々巧みになるトーク、適応していく姿はコンビとして絶妙です。番組が若林と春日、「チーム付け焼き刃」として親しまれる制作陣、「リトルトゥース」と呼ばれる番組リスナーが時間を共有する大切な「居場所」であり続け、ラジオの世界を豊かにすることを期待します。
取材・撮影：水華舞 （C）エッジライン／ニュースラウンジ
「撮ってやってください」とアピールを手伝う若林
ゆっくり帰る春日
