俳優・杉咲花が6月3日に東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで主演映画『朽ちないサクラ』(監督:原廣利/配給:カルチュア・パブリッシャーズ)完成披露試写会に俳優・萩原利久、豊原功補、安田顕、原監督、原作者の柚月裕子氏とともに登壇した。
『孤狼の血』、『佐方貞人』、『合理的にあり得ない』など数々の作品を手掛けている柚月氏の同名小説が原作。県警の広報職員という、本来は捜査する立場にないヒロインが、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と、次第に浮かび上がる“公安警察“の存在に迫っていく異色の警察小説となっている。主人公の県警・広報職員で26歳の森口泉役を杉咲が演じる。萩原は泉に好意を寄せる同期の警察官・磯川俊一役を演じる。
1万人の応募の中から当選した方が集まるなか上映前に登場。この1万人の応募があったことが伝えられると、会場を見回し「嬉しいです。こんなにたくさんの方が映画を楽しみにして頂けているなんて」と、感激する様子も。
タイトルに“サクラ”が入っているということで、劇中でも本物の桜が咲いている時期に愛知・蒲郡に撮影を敢行したという杉咲。「本当に綺麗で、人生の中で1番美しい桜だったと思っています」と、その雰囲気を伝えるようなコメントで観客たちを包みつつ、「あの綺麗さが画面に映し出されています」とアピールにもつなげた。
トークテーマは作品にあわせて、自身のなかで「これは裏切らない」というものは?という質問がされ、杉咲は「10分前到着です」と話していたが安田が「渋滞とかあるじゃないですか」と、イジろうとしたが、「10分前行動、これ以上出てこないです(苦笑)」と素直に白旗を上げ、観客たちを和ませていた。
ちなみにそんな安田は、「飼っている犬に向き合っているときはウソがないです。人ほど不確かなものはないです。人間ほど不確かなものは無いから犬とむきあってるときにウソがなくて」と言っていたが、豊原がオフマイクで「なんかあったのか?」と、本気のようなイジるようなメンタルを心配の声を寄せて会場を笑わせる一幕も。そこで安田は意見を替え、「監督が撮影でカメラを長く回すなとかと思っていたんです。けど完成品を観たら必要があると思って。めっちゃ面白かったです」という作品が裏切らないアピールに変更していた。
そして杉咲から、「捜査権限のない女性が公安に立ち向かっていきます。静かに心の機微が映し出された映画になっているのではないかと感じています。泉は大好きな人を傷つけるような行動をとるかもしれません。ですが、自分なりの方法で責任を取ろうとする姿に、自分は他人とどう付き合っていきたいんだろうっていうのを考えていました。みなさんたちはどう感じてくださるか楽しみです」と、話していた。
映画『朽ちないサクラ』は6月21日より全国公開予定!