結川あさき、矢野妃菜喜、中村悠一ら鎌倉・鶴岡八幡宮で「逃げ上手の若君」イベ開催

結川あさき、矢野妃菜喜、中村悠一ら鎌倉・鶴岡八幡宮で「逃げ上手の若君」イベ開催1

 TVアニメ『逃げ上手の若君』プレミア上映会が6月23日に神奈川・鶴岡八幡宮で開かれ北条時行役・結川あさき、雫役・矢野妃菜喜、諏訪頼重役・中村悠一、山﨑雄太監督、アニメーションプロデューサーの梅原翔太氏が登場した。

 『魔人探偵脳噛ネウロ』『暗殺教室』を手掛けた漫画家・松井優征氏が『週刊少年ジャンプ』に連載している最新作。累計発行部数は300万部を突破しており、第69回小学館漫画賞を受賞していることでも知られる。

 作品ゆかりの地である鎌倉の鶴岡八幡宮。本殿を望む境内に設置された特設ステージにキャスト・スタッフが集結することとなった。

 以下、公式レポート部分。

 結川は「鶴岡八幡宮でやるというのは聞いていたんですけど、すぐそこに本殿が見える場所でできるとは思わなくて!」と驚きの声をあげ、登壇者が本殿に向かいおじぎするシーンも。

 初の第一話上映となった本日、イベントでは足利高氏役を小西克幸が演じることも解禁となった。一話から一緒にアフレコを行ったという結川は「高氏のカリスマ性を小西さんからも感じて、うおー!となりながらもお芝居をしました。何度も一緒にお芝居していただいて、敵役ではあるんですが、助けというか励みになりました」と小西とのエピソードを明かしました。

 本作の見どころについて話が及ぶと、矢野は「一話を見て、色彩がすごく綺麗でした。一番印象に残っているのは、逃げている時
の時行の表情や、頼重に『おいっ』と突っ込んでいる時の声、そこがすごく時行の良さとか、『逃げ若』の良さが出ていました。また、鞠が落ちるシーン。絵コンテのときからどうなるんだろうと思っていたんですが、凄すぎて言葉を失いましたね」と一話のとあるシーンについての演出へも言及。中村は「想像以上のものが完成した画に込められていて。色はもちろんですけど、逃げる時のカメラワークとか、(時行の)周りにいる人たちの動きがどうなっているのか、町にいる人々が生きているのを感じられて面白かったです」とクオリティの高さを絶賛。

 監督は本作へのこだわりについて「歴史物は難しそうだなとか、好きな人だけが見るのであって自分に向けて作られていないと思う方もいると思うが、色々なとっかかりを作り、間口を広げるために手を尽くしました」と作品に込められた意気込みを明かし、梅原プロデューサーは「クオリティについては良いものが作れたと思うんですが、面白くないと意味がない。何よりも松井先生に喜んで欲しいし、『週刊少年ジャンプ』を読んできた方に喜んでもらえたらと思いますし、そういうものを作って送り出せたことを嬉しく思います」と観客の様子を伺いながら話しました。

 それぞれの演じたキャラクターについて、北条時行を演じた結川は「時行は歴史上で見た時にメインには来づらいキャラクターではあるんですが、時行が逃げることに興奮して楽しんでいる姿に私もワクワクしてきて。お芝居しながら、戦いながら、楽しくなるというなかなかない経験ができました」と貴重な経験だったことを明かしました。

 矢野は結川演じる時行について「後ろから見守らせていただいていたんですが、改めて時行と同じように初々しいというか、可愛らしいなと思いながら見ていました」と話し、中村は「二話以降、彼女が(時行役に)取り組むにあたって、時行をどう演じたら面白くなるかなという工夫が見えたので、一緒に収録していて面白かったです。時行がどんどん変化していくのが見どころですね」と二話以降への期待を明かしました。

 監督は結川について「これだと思う人が現れず、誰かに時行になってもらおうと思った。結川さんは新人声優で、期せずして主人公にさせられたというか。時行は成長をせざるをえなかった人物だと思うので、だから結川さんがいいのではないかと思った。結川さん自身も十二話かけてどんどん時行になっていくのでその点も楽しみにしていただければ」と結川と時行の共通点についても語りました。

 雫を演じた矢野は「雫は歴史上の人物ではないのですが、感情を露わにしすぎないというのは気をつけたポイントなんですが、頼重に関しては遠慮なく行ってくださいとディレクション頂いたので、そこはバランスをみながらやらせていただきました」とこだわりを語り、中村は頼重について「松井先生の描く作風の個性が一番詰まったキャラクターで、その分の落差があるんですが、いいかげんなところといいかげんじゃないところ、曖昧な部分をいろいろと見せていかなくちゃいけなかったり、そこをどういう塩梅で表現していくかが難しくて、監督や音響監督たちと相談しながら作り上げていったかたちなので、僕自身も結川さんと同じく、話数をかけてどんどん彼の個性や人間性を知って演じていく部分が多かったです。現場で言われてはっとしたのは、時行にとっての父親像を(頼重に)持たせたいと。コメディリリーフだけでなくしっかりした部分を見せなきゃいけないというのは痛感しました」と収録で気づいた頼重ついての新たな発見についても話しました。

 監督は中村について「頼重は原作読んでいた時から聞こえてた声があって、その主を探したら中村さんでした。作品に必要なものをもたらしてくれた声だと思っています」と語りました。

 イベントの最後には、

 梅原プロデューサー「物語の出だしが鎌倉からはじまるんですが、皆さんとこの場で見られて嬉しかったです」

 監督「とても良い夏の思い出になりました。色々と振り幅を持たせようと作っています。オープニングとエンディングを付けて見てもらえると印象が全然変わると思うので、放送が始まってもぜひもう一度一話を見てもらえればと思うのでよろしくお願いします」

 中村「オープンエンド、すごくよかったです。こういった場でまた皆さんに熱い感想を伝えてもらえるように頑張っていきますのでこれからもよろしくお願いします」

 矢野「まだ一話ということで、これからも色の濃い、キャラクター性の濃い登場人物がいっぱい出てきますので、注目して見ていただきたいと思いますので、放送をお楽しみに」

 結川「ついにやっと一話を皆さんにお届けできて、収録したこと、オーディションを受けたことを思い返しました。制作陣側もどれだけ熱を込めて作っていたかが伝わったと思います。二話、三話以降も皆さんの期待を超えるような『逃げ若』がお届けできると思います。逃若党もまだ出ていないですし、おじさんたちも沢山出てきますので、是非『逃げ若』をよろしくお願いします」

 と締めイベントは大盛況のうちに幕を閉じました。

 TVアニメ『逃げ上手の若君』は2024年7月6日より毎週土曜日23時30分より~OKYO MX ほかにて放送開始!

 ※記事内画像は(c)松井優征/集英社・逃げ上手の若君製作委員会

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