吉沢亮 主演『ぼくが生きてる、ふたつの世界』上海国際映画祭ワールドプレミア

吉沢亮 主演『ぼくが生きてる、ふたつの世界』上海国際映画祭ワールドプレミア8

 俳優・吉沢亮が6月21日から6月22日にかけて中国・上海で開催された上海国際映画祭に主演『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(監督:呉美保/配給:GAGA)ワールドプレミア、記者会見、レッドカーペットに俳優・忍足亜希子、呉美保監督らとともに登場した。

 作家・エッセイストの五十嵐大氏の自伝的エッセイ『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』が原作。脚本は『ゴールド・ボーイ』、『正欲』などを手掛ける港岳彦氏が担当している。耳のきこえない両親の元で育った息子・五十嵐大の心の軌跡を描いた作品。第26回上海国際映画祭 コンペティション部門正式出品されたことから今回のイベントへの登壇となった。

 以下、6月21日のワールドプレミア舞台あいさつ、Q&A公式レポート部分。

吉沢亮 主演『ぼくが生きてる、ふたつの世界』上海国際映画祭ワールドプレミア1

 映画祭期間中、計3回(約1200席)の正式上映がチケット発売とともに即日完売するほど現地での注目度が高まるなか、6月21日(金)、Shanghai Film Art Centerにて本作のワールドプレミアを実施!

 吉沢亮、呉美保監督、山国秀幸プロデューサーは、満員の観客とともに着席し記念すべき上映を鑑賞しました。

 きこえない母ときこえる息子の繊細に紡がれる物語に涙を流す観客も多く、また時折笑いが起こるなど会場中がスクリーンに没頭。エンドロールに入ると、会場全体が大きな拍手で包まれる中、吉沢亮と呉美保監督が舞台挨拶に登壇!

 冒頭、呉監督と吉沢亮が「ニーハオ(你好)」と名前をそれぞれ中国語で挨拶を披露すると、歓声があがり、続いて司会者からの「吉沢亮さん、デビュー15周年おめでとうございます!」という言葉には観客からも大きな拍手とお祝いの声が沸き起こりました。

 まず司会者から、映画祭参加の感想を問われると、吉沢亮は「個人的な話で申し訳ないんですけど、僕がアクター(俳優)を始めて15周年ということで、そんな記念すべき日に、こうやってたくさんの方に、この中国という場所で、みなさんとお会いできて、こうやって温かく迎えて頂いて、本当に幸せな日だなと。すごく嬉しいなと、喜びをかみしめております。(中国語で)謝謝!」と笑顔でコメント。

吉沢亮 主演『ぼくが生きてる、ふたつの世界』上海国際映画祭ワールドプレミア3

 呉監督は、アメリカ映画『Coda コーダ あいのうた』からの影響についての質問には「私も『Coda コーダ あいのうた』(以下『コーダ』)が大好きで、何度か鑑賞させて頂いているんですけれども、この『ぼくが生きてる、ふたつの世界』に関しては、『コーダ』が日本で公開する前に企画を始めているんですね。そして、『コーダ』が公開されて、タイミング的にも、、勉強になることがたくさんありました。そのひとつとしては、、ろう者の役を本当のろう者の俳優さんにやって頂くということが、すでにされていたので、これはアジアという場所でも、ぜひとも実践をしたいなと思いました」と熱く回答。

 そして本作で、コーダという難しい役どころを演じた吉沢亮は、出演を決めた経緯について「呉監督の過去の作品が大好きで、何回も観させて頂いていて、いつか、呉監督とご一緒したいなとずっと長年思っていました。そのタイミングで、今回お話を頂いて、ものすごくチャレンジングな役ではあるなとは思いつつ、その演じている役の状況だったり、まわりの環境はとても特殊ではあるんですけど、この作品で描いているのは、ものすごく普遍的な親子の関係というか、反抗期的なものであったり、でもその中に垣間見れる親子の愛みたいなことが、とても愛おしく感じて。すばらしい作品だなと思ったので、是非やらせてくださいと受けさせて頂きました」と答えると、会場からは再び大きな拍手が!

 舞台挨拶の後半、観客とのQ&Aでは、続々と手が上がり、「自分が演じた役の中で一番気に入っている役はどれか」という吉沢への質問には「(『東京リベンジャーズ』で演じた)マイキーとか聞こえてきて、中国の方にも伝わっているんだなと、なんだかすごく勝手にうれしい気持ちになりました」と話したうえで、「どの役もお話しを頂いて、すごく大好きだなと思ったからやらせて頂いていますし、どれが一番っていうと、なかなか難しいです。全部好きですけど、でも本作の「大」という役は、今まで演じさせて頂いた中でも、もちろん手話だったり、コーダっていう環境だったり、事前に準備しないといけないことがすごく多かった分、なんだか愛着があるといいますか、作品を含めて、“五十嵐大”は、すごく大好きな役だなと思います」と回答。

吉沢亮 主演『ぼくが生きてる、ふたつの世界』上海国際映画祭ワールドプレミア2

 さらに、デビュー作から全て観ているという熱烈なファンからの「映画でベスト5を教えてほしい」という質問には「ベスト3にしましょうか」として考え込む吉沢に会場中が興味津々。「No.3は~」という度に歓声があがり、ラストのNo.1は「ぼくが生きてる、ふたつの世界!五十嵐大!」と即答し、会場は大盛り上がり!最後は質問時間が足りなくなる程で、観客の温かく熱い反応に、喜びいっぱいのワールドプレミアとなりました。

 以上

 映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』は9月20日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほかにて全国順次公開!なお、撮影場所であり原作者・五十嵐大さんの出身地、宮城県では9月13日より先行上映予定!

 ※記事内写真は(c)五十嵐大/幻冬舎 (c)2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会

吉沢亮 主演『ぼくが生きてる、ふたつの世界』上海国際映画祭ワールドプレミア4

吉沢亮 主演『ぼくが生きてる、ふたつの世界』上海国際映画祭ワールドプレミア5

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