「芥見下々『呪術廻戦』展」が7月6日から8月27日までの期間に東京・渋谷ヒカリエ9階のHikarie Hall内で開催される。
『呪術廻戦』は『週刊少年ジャンプ』(集英社)で漫画家・芥見下々氏が連載中でコミックス既刊27巻シリーズ累計発行部数は9000万部を突破している作品。本展では漫画『呪術廻戦』を解き明かしていく。
作品の創作工程を、芥見氏の解説も交えながら公開していることが特徴。連載前の制作されたプロトタイプ『呪術匝戦』(じゅじゅつそうせん)のネームも本展で初めて一部公開されていることも見どころの1つ。さらに、ネームや下書き展示など、初公開資料も豊富に出迎えてくれる。
会場はエントランスに芥見氏のデビューから『呪術廻戦』の歩みを紹介する年表が掲出、さっそく足を止めてじっくり眺めたくなる。そのまま会場内に1歩足を踏み入れると、少し暗めの色調なうえ、『呪術廻戦』の多数のパネルの配置と、作品の世界に迷い込んだかのような空間が広がっている。
場内は主にエントランスと4つ(壱、弐、参、肆)の“領域”エリア、物販コーナーで構成。“領域之壱”では『呪術匝戦』のネームをはじめ秘録ネーム、第1話から第236話までのネームと下書きのプロシェクター投影をする『秘匿絵図之間』が。『秘匿絵図之間』では芥見氏手書きのアナログなネームや、担当編集とやりとりし担当編集のネームの指摘も入る「返しネーム」も一部公開されている。
“領域之弐”ではデジタル作画の工程や、アシスタント陣とのやりとりを、芥見氏のフランクな言葉での解説つき。作品がより深く理解できたり、思いもよらなかったようなコメントに唸りたくなるようなものも。
会場内でも多くの面積が割かれている“領域之参”では芥見氏へのQ&Aを交えてネーム・下書き・背景が展示。第1話の「両面宿儺」から、京都姉妹校交流会、懐玉・玉折、宵祭り、渋谷事変、死滅回游編、人外魔境新宿決戦がそれぞれ臨場感たっぷりに楽しめる。さらに、6人の精鋭アシスタント陣も芥見氏のコメント紹介とともに展示してあり、そのアシスタント陣の背景がを使ったフォトスポットも用意されている。
そして“領域之肆”ではカラーイラストを迫力のサイズで展示。本エリアには2024年3月11日から4月18日まで実施された第4回キャラクター人気投票の上位3人のイラストも展示されており、その結果がどうなっているのかもポイントの1つ。
なお、本展覧会は『日時指定制』となっていることもあり、入場前の『ご入場・ご鑑賞にあたっての注意事項』の中に「必ず順路に沿ってお進みください。主催者が定めた所定の区切りをまたいでの逆流はできません」と記載してあり、展示順とは逆に歩くことはできないため、1点1点集中して眺めてから次のエリアに進むこともポイントとなる。
また併設する展覧会公式ショップでは展覧会図録を含めて90点のアイテムがラインアップしている。
■芥見下々『呪術廻戦』展
◯会場 :Hikarie Hall
◯会場所在地 :東京都渋谷区渋谷 2-21-1 渋谷ヒカリエ 9F
◯会期:2024年7月6日(土)~8月27日(火)※会期中無休
◯開館時間:10:00~20:00(19:30最終入場)
◯公式サイト:https://jujutsuten.com
※記事内写真は(C)芥見下々/集英社
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ