アニメーション『劇場版モノノ怪 唐傘』(監督:中村健治/配給:ツインエンジン ギグリーボックス)舞台あいさつ付き完成披露試写会が7月7日に東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開かれ薬売り役・神谷浩史、アサ役・黒沢ともよ、歌山役・小山茉美、中村監督、山本幸治プロデューサーとともに登壇し、司会はニッポン放送の吉田尚記アナウンサーが務めた。
『モノノ怪』は、2006年に異例の高視聴率を記録した『怪~ayakashi~』の一編「化猫」から派生し、2007年に放送されたTVアニメシリーズ。謎の男・薬売りが、人の情念や怨念が取り憑いたモノノ怪が引き起こす怪異を鎮めるため、諸国を巡るという物語。「個を殺し集団に染まることを強いられる生き辛さ」というテーマで描いている。
開演時間が過ぎての開始となったが、司会の吉田尚記アナウンサーから、直前にキャストが乗ったエレベーターが止まってしまったというまさに“モノノ怪”が引き起こしたような、本イベントにはあるかもしれない……と感じられるようなエピソードが伝えられるなかでスタート。
全員涼し気な浴衣で登壇。トーク中、小山が歌山の状況が「ムンクの叫びみたい」みたいな状況になり監督のディレクションを受けた際に役に入り込んでいたからか「『どんどんどんどんどんどんシワシワになってくんです』と言われたときにめちゃくちゃ傷つきました」とハッスルしだし、そうとられると思ってなかったという中村監督が「すいませんでした」とおわび。そんななか神谷は「ちょっと姉さん(小山)何言ってんすか!(笑)姉さん(小山)のことを言ってるわけじゃなく歌山のことですよ」と止めに入りわちゃわちゃと話を展開する様子が。
本日は七夕ということで、情念を抱くほど切望する願い事を短冊に書いて発表するコーナーも開催。神谷は『健康第一』としたためており「健康第一です。もう切実ですよ~。耳のいい方はお分かりかと思いますけど、(きょう)僕は若干鼻声でございまして。本当にお聴き苦しい“鼻声(びせい)”を響かせておりまして」と、苦笑いしながら告白。
続けて、「“声優殺すにゃ刃物はいらぬ、風邪の1つもひかせりゃいいって”いうね……って、言葉を聞いたことないですけども(笑)」と、自身の感じている“名言”を伝えつつ、「そんな感じですよ。ほんとにもう、みなさんもお気をつけください。健康大事です」と、呼びかけていた。
そして神谷から「劇場っていうのは、僕、すごい好きな空間なんです。作品を楽しむためだけの、純粋なそんなぜい沢な環境です。その劇場で見るにふさわしい映像に仕上がっていると思います。まず、第1回目は、この圧倒的な映像に身を委ねて、時間をお過ごしいただければと思います。ゆっくりとご鑑賞ください」と、メッセージを寄せていた。
『劇場版モノノ怪 唐傘』は7月26日より全国ロードショー予定!
取材・撮影:水華舞 (C)エッジライン/ニュースラウンジ